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08/06/29 讃岐うどん
 高松まで、讃岐うどんを食べに 行ってきました。
 今回もサイクリング仲間と連れ立って、神戸−高松のジャンボフェリーを利用してのサイクリングでした。

 金曜日の夜、大阪まで輪行し大阪−三宮間(約35Km)を国道2号線を走りました。国道2号線は、路側帯も広く走り安い道路です。杭瀬で同行の仲間と合 流して三宮に向かいます。

 フェリー乗り場に23時着、高松行きフェリーの出発は0時30分です。待合室で缶ビールで酒盛りをしながら、訪問したいうどん店など話に花が咲きます。

 ぐっすりと寝て5時前に高松着。曇り空の中を走り出すと時々雨がポツリとします。お天気は午前中持たないかもしれません。高松市内の製麺所、セルフ店を 中心に巡ることとします。

 5時30分開店の中西うどんに向かいます。Tさんの先導で迷うことなく5時過ぎに到着します。既に店前の駐車場は一杯です。地元ナンバー、関西ナンバー に関東ナンバーまであります。
 2玉をお湯で温め、葱、おろし生姜をたっぷり、出汁をかけ、かけうどんでいただきます。美味いうどんです。3玉の大きな丼をズルズルとかき込むお客も何 人かいました。

 2軒目は少し市内に戻り丸山製麺所です。
 製麺工場に、セルフのうどん屋がついたようなお店です。
 生卵をトッピングしますが、麺の温め方が足りなかったようで半熟とは なってくれません。
 今回は他に客もおらずのんびりとしており、麺まで前回よりインパクトがないような感じ ます。

 3軒目は県庁裏のさか枝。学生らしきグループらで混雑しています。
 みんな、さっさと注文、さっさと勘定、さっさとトッピング、さっさと食べて、さっさと出て行きます。
 遠くから来ているような人たちも、さっさと食べて出て行きます。

 3軒、4玉を1時間ほどで食べると満腹です。
 一休みをと、高松駅方面に行ってコーヒーでも飲むことにします。
 ただ、未だ8時前です。田舎の街で早朝から開いている喫茶店はありません。駅構内のパン屋さんにやっと座ることが出来ました。

 どうしても行っておきたい池上製麺所は10時開店で未だ未だ時間があります。
 池上製麺所は高松市の南の郊外にあります。池上を目指して何店かを巡って行くことにします。

 4軒目は松下製麺所。
 初めてのお店です。ウロウロと店を探していると通りがかりのおじさんが「うどん屋はあそこ」と指で教えてくれました。
 狭い店内です。麺を貰い出汁をはって通路に置かれたテーブルで立ち食いです。美味しい麺、いりこの香りの強い出汁が美味しかった。
 黄色いそば(中華麺)もあり、チャンポンと言ってうどん+中華麺を食べるお客もいました。美味しそうでした。

  5軒目は、自転車を押しながら丸川製麺に向かいます。
 途中に変な自販機を発見しました。
 缶コーヒーのサイズの缶にラーメン、うどん、おでんなどが売られています。300円也。
 色々なものが作られるものです。

 おばさんが二人、注文し勘定を済ませると、お盆にのせて席まで持ってきてくれるタイ プのお店です。

 腹ごなしに、少しはなれた池上製麺所に向かいます。
 10時前の到着ですが、既に車も人も一杯、もう客を入れているようです。
 屋外の客席にお土産用のうどんを置いて瑠美子ばあさんが元気に挨拶しています。「よう、きてんしゃったのお」(?)
 この店では、若い衆が先に注文
(大or小、温or冷)を聞いてくれます。
 麺を貰って天ぷらや卵のトッピングを決めて勘定します。私はミンチカツに卵を入れ出汁醤油をかけていただきます。
 ばあちゃんがいると店内の若い衆も締まるようです。

 雨が本格的に降り出しました。
 とりあえず屋根のある高松駅まで戻ることにします。
 ずぶ濡れではありませんが結構濡れました。高松駅で雨宿りをしますが、止む気配はあり ません。早めにフェリー乗り場に戻り15時30分発を待つことにします。

 フェリーに乗り込むと満腹とお疲れビールのおかげで一眠りです。

 ウトウトと目覚めると明石海峡大橋が遠くに見えます。デッキに出て写真を撮っていると 新幹線のN700系車両が台船に乗せられタグボートに曳かれていきます。
 プラレール、プラモデルの車両が運ばれるような何とも奇妙で貴重な景色です。

 三宮も雨です。
 大阪市内に戻るTさん、MさんとはJR三ノ宮駅前で別れ輪行して帰宅しました。 

 今回伺ったお店は、1玉(または小)の「かけ」が200円以下のお店ばかりでした。


お 店
評 価
形 態
ちょっ と紹介

中西うどん
セ ルフ
1玉用、2玉用、3玉用の丼をとり、麺 を入れて貰いお金を払います。
しっかりしたうどんです。出汁は少し薄味でした。

丸山製麺所
製 麺所
お じさんとおばさんの二人?でやっている市街地にある一般的な製麺所の雰囲気です。
玉数を言って注文します。温めるのは自分で。

さか枝
セ ルフ
周りは官庁、病院、住宅街で地元の人が 朝食を摂るために訪れているようです。
日本そばの麺もあります。

松下製麺所
製 麺所
初 めて伺うお店です。狭い店内に客が一杯でした。
炒り子出汁の美味しいお店でした。

丸川製麺
セ ルフ
愛想の良いおばちゃん二人がやっていま した。
普通のうどん屋さんのようなお店でした。

池上製麺所
製 麺所
看 板ばあちゃん瑠美子さんで超有名なお店です。
土手下のバラックのような店から、立派なお店となって一段と繁盛のようです。
  ※店名のリンクは四国新聞社の「讃岐うどん遍路」にリンクしていま す。
   価格は四国新聞のサイトに書かれた価格より、10円〜20円値上がりしているようです。


◆作家 の死後の映像化
  このサイトの名前も藤沢周平さんの「三屋清左衛門残日録」から借用しているように藤沢周平作品のファンです。
 最近、気になっていることは藤沢周平さんの作品の映像化がやたらに多いように感じています。
 黒土さんの蝉しぐれ以降、武士の一分も山桜も見る気になりません。
 藤沢周平さんは、1997年1月に亡くなっておられます。作家の没後の映像化の承諾はどのようになっているのでしょうか?
 作者の意図とは別に、著作権を相続された遺族が諾否をされるのでしょう。

 周平さんは映像化(特に映画化)に消極的だったそうです。映画「蝉しぐれ」の監督・黒土さんが下記のように語られています。
----------------------
何度も断られました。手紙を書いても返事を頂けず、人づてに「自分は映像化するために小説を書いているのではありません。できれば、そっとしておいて欲し い」というようなことを聞かされるばかりでした。
----------------------(映画「蝉しぐれ」公式ホームページよ り)

 藤沢作品の映像化(舞台を含む)をウィキペディアのデータより一覧にしてみました。
 テレビドラマは生前もたくさん映像化されていますが、映画、舞台は没後が殆どです。


作 品名(原作)
映 像化
映画 た そがれ清兵衛 2002 年
隠 し剣 鬼の爪 2004 年
蝉 しぐれ 2005 年
武 士の一分(「隠し剣秋風抄」盲目剣谺返し) 2006 年
山 桜(時雨みち) 2008 年
テレビ 小 ぬか雨 1980 年
悪 党狩り 1980 年
愛 の旅路 1981 年
思 い違い 1981 年
江 戸の用 心棒(用心棒日月抄) 1981 年
宿 命剣鬼 走り 1981 年
立 花登・ 青春手控え 1982 年
彫 師伊之 助捕物覚え 消えた女 1982 年
神 谷玄次 郎捕物控(霧の果て−神谷玄次郎捕物控−) 1990 年
腕 におぼ えあり(用心棒日月抄) 1992 年
清 左衛門 残日録(三屋清左衛門残日録) 1995 年
命 捧げ候 1996 年
風 光る剣 (闇の傀儡師) 1997 年
藤 沢周平 の用心棒日月抄 1997 年
新・ 腕におぼえあり(よろずや平四郎活人剣) 1998 年
藤 沢周平の人情しぐれ町(本所しぐれ町物語) 2000 年
蝉 しぐれ 2002 年
秘 太刀馬の骨 2005 年
よ ろずや平四郎活人剣 2007 年
風 の果て 2007 年
舞台 若 き日の 唄は忘れじ−「蝉しぐれ」より(蝉しぐれ) 1994 年
きょ うの雨あしたの風
(「驟り雨」うしろ姿、「時雨みち」おばさん、「冬の終わりに」竹光始末)
2002 年
春 秋山伏記 2003 年
三 屋清左衛門残日録〜夕映えの人〜 2004 年
蝉 しぐれ 2007 年
蝉 しぐれ 2008 年
 ※網掛けが没後(1998年)以降の作品です。
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