08/08/15 敗戦記念日
渡辺白泉(わたなべ・はくせ
ん:1913−1969年)という俳人は、8月15日の敗戦の日をこう詠んでいます。
<玉音を理解せし者前に出よ>
他にもこんな句があります。
<戦争が廊下の奥に立つてゐた>
<夏の海水兵ひとり紛失す>
<銃後といふ不思議な町を丘で見た>
<繃帯を巻かれ巨大な兵となる>
<地平より原爆に照らされたき日>
今日は63年目の敗戦記念日、役場の防災無線が黙祷のためのサイレンを鳴らしています。
◆靖国参拝
今年も、現役の閣僚が靖国神社に参拝しています。
保岡興治法相、太田誠一農相、野田聖子消費者行政担当の3人だそうです。
他にも、前首相の安倍、前々首相の小泉など「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に所属する多くの国会議員が、戦
争犯罪者も祀る施設に参拝しています。彼らには、前の戦争への反省もなく、二度と戦争をしないとの不戦の考えもないのでしょう。
◆「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に所属する国会議員
テレビ番組などで、耳障りのよいことを言っていても、彼らは不戦の勢力ではなさそうで
す。彼らの政治姿勢はしっかりと憶えておきましょう。
◇自由民主党
福田康夫/鳩山邦夫/高村正彦/額賀福志郎/渡海紀三郎/太田誠一/甘利明/石破茂/泉信也/渡辺喜美/伊吹文明/谷垣禎一/二階俊博/古賀誠/大島理
森/尾辻秀久山崎正昭/島村宜伸/安倍晋三/森喜朗/瓦力/井上信治/逢沢一郎/稲田朋美/若林正俊/今津寛/岩永峯一/江渡聡徳/江崎鉄磨/大野松茂/
岡本芳郎/奥野信亮/北村茂男/木村太郎/小坂憲次/桜井郁三/佐藤泰三/七条明/柴山昌彦/杉浦正健/高市早苗/竹下亘/武田良太/武部勤/田村憲久/
津島雄二/土井真樹/中野清/西川公也/西川京子/橋本岳/早川忠孝/平井卓也/平沢勝栄/堀内光雄/水落敏栄/保岡興治/山崎拓/
◇民主党
羽田孜/渡辺秀央/鈴木克昌/羽田雄一郎/原口一博/松原仁
◇国民新党
綿貫民輔/糸川正晃/亀井郁夫/亀井久興
◇無所属
平沼赳夫/西村眞悟/野呂田芳成/滝実/鈴木宗男
◆終戦の日?
琉球新報の社説に、8月15日は「終戦記念日」ではなく、9月2日ではないかとの記述がありました。
知らないことばかりです。
1945(昭和20)年7月26日にポツダム宣言が通告されています。
ポツダム宣言の受諾は「さまざまな事情」から、受諾の決定は8月14日まで延ばされた結果、広島、長崎に原爆が投下され多くの命が奪われました。
◇1945年7月26日:ポツダム宣言通告
◇1945年8月6日:広島原爆投下
◇1945年8月9日:長崎原爆投下
◇1945年8月14日:ポツダム宣言受諾と天皇の戦争終結の詔勅を発布<ポツダム宣言受
諾の日>
◇1945年8月15日:大元帥(昭和天皇)いわゆる玉音放送にてポツダム宣言受諾を放送
<玉音放送の日>
◇1945年9月2日:連合国と日本政府・軍代表が降伏文書に調印<降伏の日><終戦記念
日>
◇1952年4月28日:サンフランシスコ講和条約発効(占領がとかれる):<第二次世
界大戦終結の日>
ポツダム宣言を受諾した8月14日を終戦の日とするのか、降伏文書に調印した9月2日か、国際法で戦争の終結とみなされる52年4月28日とするのか、
示唆に富んだ社説でした。
「ポツダム宣言で日本に民主主義を求め、基本的人権の尊重を主張した連合国だが、沖縄では住民自治を否定し、軍事独裁政権下のような占領を自ら行った。
戦後63年。日本はいまポツダム宣言が破壊した『戦争遂行能力』を持つ軍隊を復活させ、有事法制を整え、海外に派兵し、平和憲法の改悪すら射程に入れ
る。」(引用)
「終戦記念日 節目の日に『非戦』を考える/恒久平和誓う『国民宣言』を」
(琉球新報「社説」 08/08/15)
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