08/09/28 戦争の犠牲は弱者
不安定な心の状態は中々改善さ
れません。
「時を薬に」と、今しばらくは時の流れに身を任せています。
◆麻生内閣
麻生内閣は発足わずか5日目で大臣が辞任するという体たらくです。
中山成彬国交相の「失言」は、失言でなく信念を持った確信犯のようです。
「ゴネ得」「単一民族」発言については「取消」「謝罪」をしましたが、教育とりわけ日教組にかかる発言は撤回もせず、27日には「日教組をぶっ壊す運動
の先頭に立つ」と常軌を逸した開き直り、最後っ屁のような発言をしています。
マスコミを使って自民党総裁選挙を派手に演出した勢いで、解散・総選挙になだれ込もうとした思惑の出鼻をくじかれたようです。
国交相は交代しますが、麻生内閣成立時の世襲の有り無しを貼っておきます。
家業=政治屋、見たいな一族が多いことです。
◆戦争の犠牲は弱者
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日本でもアメリカでも、アフガニスタンでも、戦争で傷つき、殺される
のは一般の国民で、戦争を推し進めるのは、政治家であり、兵器を製造して利益を得るの
は産業界という構図は先の世界大戦から変わっていない。強者が繁栄するために弱者を犠牲にすること、テロとの戦いとはまさにそれなのである。
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上記は、ビル・トッテンさんのコラム(Our World)「テロとの戦いは弱者を犠牲に」の最後の文章です。
日本ではほとんど報道されないが、最近のアフガニスタンの治安状況は
悪化していて女性や子どもをはじめとした民間人が殺されていると書かれています。
アフガンでのアメリカ(と同盟国)による「不朽の自由作戦(OEF)」という名の戦争は、9.11への報復としてテロリ
ストの抹殺が戦争目的です。
テロリストは一般の街中に紛れ込んでいますからテロリストへの攻撃は、多くの一般市民が犠牲になる2次被害(Collateral
Damage)を引き起こしています。
マガジン9条での伊勢崎賢治さんの「15歳からの国際平和学」という連載に詳しく書かれています。
また、海上自衛隊によるインド洋での給油活動を継続する限り、日本がテロのターゲットに
なることは避けられないと、8月にNGOのメンバーの殺害されたような事件を警告する発言を、昨年11月に衆議院で参考人
として発言されています。
※「衆議院TV」にア
クセスし、平成19年11月5日の「テロ防止・イラク支援特別委員会」を開くと動画が見られます。
仮に正義のための戦争であっても、戦争の犠牲者はいつも社会の弱者で
す。
佐野洋さんは「『小
の虫』の怒り」のあとがきで下記のように書かれています。
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「小の虫を殺して大の虫を助ける」という諺がある。「一部分を犠牲にすることで全体を
生かすことのたとえ」と、辞書などに書かれている。
私が最も嫌いな諺である。一つの社会を維持していいくためには、たしかにこの諺のような面もあるだろうが、これが正しい知恵なのだと主張されると、待っ
てくれと言いたくなる。
「小の虫」にも命はある。一回きりの命である。それを奪われてしまうのだから、「小の虫」としては、どんな理由をつけられようと、我慢できるはずはな
い。
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「小の虫」と見えても、そこにはかけがえのない命があり、人生が、生活があります。
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