08/10/13
戦争は最大の罪悪である
◆竹中彰元
昨夜、NHK教育テレビのETV特集という番組で「戦争は罪悪である〜ある仏教者の名誉回復〜」と題して、先の戦争は侵略戦争であると戦争に反対した真
宗大谷(東本願寺)派の僧侶・竹中彰元のことを放送していました。
日中戦争の始まった1937(昭和12)年当時に、
「戦争は罪悪だ、人類に対する敵である、止めた方が賢明である」
「戦争は罪悪だ、これ以上の戦争は侵略だ」
と村人の前で、先の戦争を「侵略戦争」だと明確に発言しています。
その発言が、陸軍刑法違反の罪に問われ有罪となり、所属していた真宗大谷派は免職処分にしました。
僧侶としての名誉が回復されたのは70年後のことでした。
世の中が、戦争へ戦争へと傾斜していく中、社会に迎合しないで自説を貫いた人がいたのでした。
竹中彰元研究者・大東仁さんの「戦争は罪悪である」を読んでみたいと思います。
◆いわゆる「ロス疑惑」への疑問
日本の裁判所で無罪の判決がでていた三浦和義氏に対するアメリカの警察による逮捕、そして「自殺」が興味本位で取り上げられています。
さて、私が疑問に思うこと。
◇この事件は、アメリカで起こった事件なのに何故日本の警察が捜査し、日本の裁判所で裁かれたのでしょう。
犯罪の起こった国で裁かれるのが当たり前ではないでしょうか?
◇日本で裁判が確定した事件の捜査権がアメリカにあり、三浦氏が逮捕されたこと。
人は二重に裁かれることがあるのでしょうか?だとすれば恐ろしいことです。
◇不当な逮捕か否かは別にして、外国で国家権力に囚われた自国民の人権を守る努力し日本政府はしたのでしょうか?
◇日本政府は、三浦氏の「自殺」について、その真相を明らかにするようアメリカに要請したのでしょうか?
◇三浦氏の「自殺」は自殺だったのでしょうか?
◆テロ支援国家指定の解除
アメリカが北朝鮮に対するテロ支援国家の指定を解除しました。
アメリカが北朝鮮を「テロ支援国家」に指定したり、それを解除したりすることはアメリカの勝手でしょう。
しかし、北朝鮮による日本人の拉致問題の解決がブッシュ頼みだった日本政府が虚仮にされたことになるのではないでしょうか?
麻生首相は拉致問題について「(電話協議で)こちらから言う前にブッシュ(米大統領)から話していたし、きちんと対応がなされていると思う。今後いろん
な交渉の過程で十分に拉致の話ができる」と残す任期3ヶ月で死に体の大統領に期待するとは能天気な首相です。
◆朝日俳壇、歌壇より
◇花野来て花野の顔となりにけり(鹿児島市・政所岑生:大串章選)
◇似顔には秋思微塵もなかりけり(神戸市・池窪賢治:大串章選)
◇群るるほど孤となる花なり曼珠沙華(大阪市・山田天:稲畑汀子選)
◇子殺しの母は責められそを捨てし男は責むる記事見当たらず(横浜市・道蔦静枝:佐佐木幸綱選)
◇「理由(わけ)あり」と書かれて安き傷りんご買う私も理由ありなれど(佐倉市・船岡みさ:高野公彦選)
◇今井恵子「求められる現代の言葉」
「短歌時評」という囲み記事で穂村弘さんの文章。
「只今改札にて切符の取り忘れが発生しました。」との駅のアナウンスは「改札で切符を取り忘れた人がいます。」ではだめなのかとの今井恵子さんの問いか
けについてかかれています。「・・・発生しました」には「人」が存在しない。
同じような経験があります。
電車のドアを閉めるときに、JR西日本などは「ドアが閉まります」とアナウンスしていますが、京阪電車は「ドアを閉めます」としてます。ドアは勝手に閉
まるのではなく、車掌が「閉めて」いるのですから京阪電車のアナウンスの言葉がすっきりします。
◇旧仮名遣い
俳句には「考へて」「かはる」「思ふ」などの旧仮名遣いを多く見かけます。
何故なのでしょう?
13日付けの朝日俳壇も十数句が旧仮名遣いを使っています。 |
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