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08/10/20 哀れで滑稽な知事
  週末には久しぶりに仲間たちとのグループツーリングで琵琶湖を一周、「一日物言わず夜長かな」の引きこもり人には久方ぶりに気のおけない人たちとの会話は 楽しいものでした。

◆橋下大阪府知事
 取り上げるのも馬鹿馬鹿しい男ですが、タレント時代と錯覚しているような発言は「公人」としての自覚のない恥ずかしい発言です。

 各紙が報道している19日に自衛隊の行事に参加した時の橋下「公式」発言です。
◇「人の悪口を言う朝日新聞のような大人が増えれば日本は駄目になる」
◇「命がけで頑張っている自衛隊に敬意を表さないといけない場で、その対極にいる愚かな朝日を批判するのが最適だと思った」
「資格をはく奪されるようなことはなく、からかい半分だ。朝日新聞は愚かな言論機関。すぐに廃業した方がいい」
◇「判決の件で厳しく指摘されることは構わないが、表現の仕方としてどうなのか。朝日新聞は権力に悪口を言っていればいい、と思っていることがよく分かっ た」
◇「資格返上を言うなら、朝日新聞も事実誤認や名誉棄損的な記事があれば廃業すべきだ」

 山口県の母子殺害事件の弁護団への懲戒請求を呼びかけた 発言で敗訴し判決を認めるような発言をしながら「高裁の意見をうかがいたい」と控訴したことについて、朝日新聞が「判決を真剣に受け止めるならば、控訴を しないだけでなく、弁護士の資格を返上してはどうか」と書いた3日付け社説に対する「反論」だそうです。

 彼は何を恐れているのでしょうか。
 朝日新聞がどれほどのものなのでしょうか?
 日教組を目の敵にした国土交通大臣(当時)の同じです。恐れるに足りないものの影に怯えている姿は枯れ尾花に怯えるように滑稽です。

 この男の最大の欠点は、公務員が守らなければならない日本国憲法を蔑ろにしていることです。
 個人であろうが法人であろうが、自己の考えを明らかにすることは憲法に保障されたことです。
 この一点からも弁護士は廃業すべき理由になるのではないでしょうか。

 タレント時代と同様な妄言知事は、マスコミが作り出した「虚像」です。マスコミはしっかりと始末をつけるべきです。

◆朝日俳壇、歌壇より
 気になった俳句は、3句とも繰り返しの句でした。
 大樹又大樹、逢いし街別れし街、一山の奥に一山、リズムがあって良いものです。

◇大樹又大樹の古刹秋めきぬ(東温市・高石幸平:長谷川櫂選)

◇逢ひし街別れし街に柳散る(横浜市・山本幸子:大串章選)

◇一山の奥に一山秋深む(鹿児島市・野田成三樹:大串章選)

 今週の短歌一首は酒の歌、気温が下がってくると人肌の燗酒が欲しくなります。
 ♪お酒はぬるめの燗がいい
  肴はあぶったイカでいい
  女は無口なひとがいい
  灯りはぼんやり灯りゃいい
 演歌の世界ですね。

◇人肌の酒の旨さを知りたるは上京三年目秋雨の夜(町田市・古賀公子:高野公彦選)
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