08/10/27
食べ物考
毎日、毎日、食べ
物への異物混入や偽装表示の類のニュースが多く取り上げられています。
◆異物混入
博打である株取引の八百長の疑いで逮捕された投資ファンドの代表者が、逮捕当日の記者会見の場で「金儲けは悪いことですか?」と白っと言い切っていまし
たが、国中が「金儲け!金儲け!」と、会社も個人も自分たちの利益を最優先にする風潮から抜け出せずにいます。
食品メーカー、飲食店が、提供する食品の安全よりも利益を優先している限り食品の安全は保証されないと思います。
◇一円でも安い材料を調達するためには外国産も当たり前
◇一円でも安い労働力を調達するためには、非正規雇用か外国人労働者
◇バレるまでは隠し通して、バレたら他人の所為に
◇禁止されていなければ「添加物」「添加剤」「農薬」、、何でも使い放題
◇品質よりも人の命よりも利益が第一
◇企業が怖いのは「変な噂」で株価が下がることだけ
毎日口にするものを、毎日毎日心配しながら食べなくてはならない国、食べ物は溢れているのに裏のラベルを確認しながら買い物をしなくてはならない国、こ
んな日本に誰がしたのでしょうね。
◆偽装表示
偽装表示がこのように騒いでいるのは今だけのこと、偽装は庶民を馬鹿にした商売人の悪知恵で常態化していることだと思います。
天然物か養殖物か、国産か外国産か、1級品か2級品か、無農薬か、有機栽培かなど、庶民の口ではほとんど分からないものです。
[国産そば100%]の看板を見ても一概には信じられません。そば粉の自給率は80%程度しかありません。食料自給率が40%を割り込んでいる中では国
産などブルジョアの食べ物かもしれません。
また、国産だから安全だとの「神話」も危ういことではないでしょうか?
金儲けに狂っているのは、輸入業者、食品メーカー、流通業者、小売店、飲食店だけではなく百姓も、漁師も同様であるような気がします。
◆
馬鹿殿・麻生太郎
10月15日の参議院予算委員会で社民党の福島議員の慰安婦問題についての質問に答えて下記のように答弁しています。
「いま、ご質問のありました慰安婦問題につきましては政府の基本的立場というものは現在も平成5年8月4日のの河野官房
長官談話をフシュウするというものであります。」
河野談話から腐臭がするのかと思いました。(笑)
彼は、学習院初等科からずっと学習院で大学の政経学部を卒業しています。おまけにスタンフォード大学大学院などに留学の経験もあるそうです。
書くことはともかく「踏襲」が読めないとは学歴に傷がつくのではないかと思います。
参議院が公開している動画(質疑者の福島瑞穂さんの部分の8分過ぎ)を見ると、福島さんの質問の後に隣に座った官僚?らしき男に紙
を示されながら指差されていました。人の書いた文章を読むだけの首相だったのですね。
官僚がルビを打たなかったのは意地悪だったのでしょうか?
ちなみにyoutubeにも予算委員会の動画があります。
◆テロ特措法の延長案
麻生首相が解散をしないので、民主党は約束が違うとテロ特措法案の採決に協力しないと言い出しました。
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民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日(27日、引用者注)午前、東京都内で記者団に、解散先送り論について「『臨時国会冒頭で解散』という首相の公約を自ら
破る。党利党略以外のなにものでもない」と批判。給油延長法案についても「新たな戦略を考えざるを得ない」と、審議協力戦術の見直しに言及した。
-----------------------「新テロ特措法:給油延長法案 民主、あす採決拒否」(毎日新聞 08/10/27)
党利党略で憲法9条違反のテロ特措法の延長に協力したり反対したりする政党を信じることはできません。
テロ特措法延長案(新テロ特措法)をマスコミは「給油延長法案」と呼んでいます。あいまいな表現が本質を隠すことのないように願いたいものです。
◆朝日俳壇、花壇から
今週は共感して紹介したい句や歌が多くありました。
◇裏山の栗も拾はぬ世となりぬ(出雲市・三代客人:大串章選)
1本の柿の木の実を兄弟で争って食べたような時代から、わが故郷でも木の芽、木の実、柿の実などがたわわに実ったまま放置されています。野鳥にとっても
飽食の時代でしょうか、熟柿となって道を汚すばかりです。
◇ライダーは中年ばかり葛の花((名古屋市・江部幸夫:大串章選)
ライダーも、カメラマンも、ハイカーも、旅行者も爺婆ばかりです。
高級なアメリカンバイク、高級一眼レフカメラ、流行のアウトドアギア、、、年寄りも若者も世代の中にも格差があるようです。
高齢化というよりも、若い人たちが「外」で遊ばなくなったからのような気がします。
◇ことここに至りて秋思はじまれり(新宮市・植松起仕安:長谷川櫂選)
「ことここに至りて」とは、うまく説明できませんがよくわかる言葉です。
ことここに至るまで「秋思」とは縁のなかった人生だったのでしょうか。
◇石一つあれば遊びし秋日かな(西尾市・青山興子:長谷川櫂選)
石一つ、一枚の葉っぱ、木ぎれ一つ、何ででも暗くなるまで遊んでいました。
子どもは石ころ一つから遊びを考え出す天才だった。さて現代の子どもたちは?
◇わが後ろだけにハンカチ落とす子がいてなにゆえか鬼ばかりになる(沼津市・森田小夜子:佐佐木幸綱選)
色々な読み方ができるのでしょうが、私は初恋の歌と読みましたs。
しゃくですが微笑ましい思い出ですね。
◇父の死も夫の死にも葬儀では泣けぬかなしい女でありぬ(池田市・祖一順子:永田和宏選)
「葬儀では」泣けない人、気丈に振舞っている人、どこかで号泣していて欲しいと思います。
◇身体には重さがあるといふことも思はで街を歩きゐしころ(東京都・山下征治:永田和宏選)
歳を重ねると、自重の重さ、心臓の在り処、関節の働き、、その存在を始めて気づくことが多くなります。
若いニュートンでなく、年老いたニュートンが自分の重さから引力を発見するというのはどうでしょう?
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