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08/12/04 使い捨て人間
 日本共産党のポスターに「私たちはモノじゃない。」とい うコピーがありました。
 自動車メーカー各社は下表のように1万人を超える非正規労働者の首切りを発表しています。


10 月以降の非正規
労働者削減計画
08 年度
予想営業利益
トヨタ 6,000 人
6,000 億円
ホンダ 270 人
5,500 億円
日産 1,500 人
2,700 億円
スズキ 600 人
1,000 億円
マツダ 1,300 人
900 億円
三菱自 1,100 人
500 億円
富士重 800 人
-
いすゞ 1,400 人
600 億円
日野 500 人
-
※データはしんぶん赤旗東京新聞の報道に拠りました。

 派遣労働者をはじめとする非正規労働者は、企業の都合で首を斬られる「調整弁」として存在するのですから当たり前といえば当たり前のことですが。
 
円高だ、自動車が売れない、だから労働者の首を斬ると言いながら、下方修正をした営業利益が何千億円もあ るのです。
 トヨタ自動車の株式の配当は下表のとおりです。この配当の多くは創業家をはじめとする資本家の懐を潤わせているのです。
 労働者をモノとしか見ていないとはいえ物言わぬ労働者の首斬りは如何にも理不尽だと思います。
年 次
配 当
08
140 円
07
120 円
06
90 円
05
65 円
04
45 円
03
36 円
02
28 円
01
25 円
※トヨタ自動車のホームページより

 非正規雇用は労働者の33.5%にも達しています。
 労働者の三分の一が、いつ首が斬られるかもわからない不安定な生活をしているということです。
 こんな異常な(企業にとって都合のよい)仕組みを作ったのは誰でしょう。

 労働者派遣法は、労働者の派遣について専門性の高い職種に限って認められていましたが、99年に原則自由と「改悪」してしまいました。
 これが小泉「改革」の実態なのですね。この改悪には民主党も社民党も賛成しているそうです。

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