09/01/03
根本的な解決策を
労働組合や市民団体のボランティアによって大晦日から東京日比谷公園に「年越し派遣村」という緊急避難ためのテント村が作られています。
主催者の予想の倍以上もの300人を越す人が集まり、厚生労働省は急遽講堂を開放する措置を取りました。(「年
越し派遣村へ続々、300人突破 厚労省が講堂を開放
」朝日新聞 09/01/03)
ほかにも中央区の多目的施設などが開放されているそうです。
日比谷公園の年越し派遣村は5日まで、厚生労働省の講堂も5日午前9時までしか使えないそうです。
住むところのない人たちにその後どうしろというのでしょう。
◇08年10月以降の3月までの間に職を失う非正規雇用の労働者は約8万5千人、内東京都内では1,736人
職を失ったすべての人が住まいを失うことはないのでしょうが。
「非正規社員の失職、8万5千人に 来年3月までの半年で
」(朝日新聞 08/12/26)
◇全国で公園などで暮らすいわゆるホームレスの人たちは約1万8千人、内東京都内4,690人
「ホームレスの実態に関
する全国調査報告書
」(07年1月調査・厚生労働省)
◇ネットカフェ難民(官庁は「住居喪失不安定就労者」というそうですo(^-^)o)は全国で6万人強
「住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査報告書
」(07年6月調査・厚生労働省)
ボランティアの方たちが、期間限定であっても、地域限定であっても、、、手を差し伸べられることに敬服します。
しかし、厚生労働省が講堂を貸すなどというのは陳腐で付け焼刃な政治家のスタンドプレーではないでしょうか。
今まで恒常的に野宿するしかない人たちへの施策をせずにきたつけが回ってきたのでしょう。
遊休の公営住宅を低家賃で貸し出したり、震災時の仮設住宅のようなせめて6ヶ月程度は住まいを気にしなくてよいような対策を立てられないのでしょうか?
小手先の対策ではなく根本的な解決策を早急に打ってほしいと思います。
ちなみに都道府県別のホームレスの人数(07年1月、厚労省調査)は以下のとおりです。
ワースト記録が大嫌いな大阪府がワースト1です。
大阪府の「ホームレス対策推進事業費」は86,557千円で、支出項目ごとの予算額も前年度とまったく同じという「前年額死守」でしょうか、「おざな
り」ということでしょうか。。。
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