09/01/25
企業の社会的責任
京都郊外の食品倉庫で荷捌きの仕事に就いて凡そ十日が過ぎました。
身体はクタクタ、バリバリで疲労困憊しています。しかし精神的には労働を得て安定?しつつあります。安っぽく気障な言い方ですが、働く喜びを感じていま
す。
仕事帰りには駅前の居酒屋で、冷えた身体を温め、筋肉を緩め、空腹を満たす一杯を飲むことが楽しみの一つとなっています。
昨夜は、大阪梅田まで出かけ馴染みのバーで久しぶりのスコッチをいただきました。
企業の社会的責任とは何でしょう?
社会にとって有益な製品やサービスを提供することと、労働者を雇いその生活を保障することだではないでしょうか。
ビル・トッテンさんのコラム(Our World)から「雇用提供が企業の役割」を紹介します。
麻生首相が「飲んで食べて、何もしない人
(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」などと言うように、貧困や
病気は個人の責任だと弱者には「自己責任」を押し付けながら大企業の経営破たんは税金を使って救済しています。
救済しないと企業が潰れるというプロパガンダを繰り返し、経営破たんした私企業を税金で救っています。
経営に行き詰れば労働者の首を斬り、税金による支援を求めるなどは無能な経営者というべきでしょう。
ビル・トッテンさんは経営者としての自らの考え方を下記のように述べられています。少し長いですが引用させていただきます。
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日本で会社
を興して36年、先輩の教えを通して、そして実体験として、私は経営を学んできた。大変な時期も何度かあったが、今の世界経済をみると来年はお
そらくこれまで以上に商売をする上で厳しい時代になるだろう。しかし減益だからリストラという選択肢は私にはない。なぜならそんなことをすれば残る社員へ
の影響も大きく、結果的に会社にとってよいことはない。一部の社員を犠牲にするのではなく、経営者を含めて全社員の給料をカット、それも高給の社員ほど削
減率を大きくするという方法をとるしかない。役員の給料は5割削減できても、年収の少ない若手社員が5割削減されれば生活できなくなるからだ。
権力を手に
すると人は自分の能力や努力でその地位を得たように錯覚する。しかし本当は健康や部下に恵まれたこと、運がよかったことのほうが大きい。さらに
私の経験から思うのは、企業の成功や個人の幸福は、治安や社会基盤、教育など、社会からの恩恵によってもたらされるということだ。一部の人が大部分の富を
手にし、大多数の勤労者が搾取されリストラにおびえていては、治安のよい安定した社会にはならない。
日本の経営者が、雇用の提供が企業の役割であるということに気づき、それを実践すれば、2009年の世界経済がどんなに厳しくなっても、日本は乗り切って
いくことができるだろう。そのためには、日本に格差社会をもたらしたアメリカ式の自由競争をやめること。弱肉強食から共存共栄へ転換することだ。
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企業を経営する人間の責任は重いものと考えます。
◆消費税増税
自民党が選挙公約に消費税の増税を盛り込む、盛り込まないで揉めていて執行部は玉虫色の決着を図ったそうです。
報道では「消費税増税ありき」のものばかりです。
「消費税廃止」や「減税」の議論はないのでしょうか?
◆黒い献金
西松建設が10億円を超える多額の裏金を作っていたことが明らかになっています。
裏金の一部が、元幹部が代表を務める「新政治問題研究会」「未来産業研究
会」の二つの政治団体を通じて、自民党、民主党の幹部などへの政治献金に使
われたことも報じられています。
また、地方自治体の首長への献金と公共工事の受注の疑惑も報じられています。
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裏金事件で国沢幹雄前社長らが逮捕された準大手ゼネコン「西松建設」の元幹部が代表を務める二つの政治団体から、パーティー券を購入してもらった現職首
長がいるすべての自治体で、購入前後に同社が公共事業を受注していたことが二十四日、本紙の調査でわかりました。同政治団体の献金は、原資の一部が裏金だ
と指摘されており、献金と受注の関係がきびしく問われます。
------------------(しんぶん赤旗 09/01/25)
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