09/03/01 映画「チェンジリング」
利用している「写
真俳句ブログ」が先日、何の必要からかシステムリニューアルをしましたが、以前のデータが正しく移行されておらず、システム負荷からか表示がタイ
ムアウトになったり、使い勝手が悪くなるなど散々な状態が続いています。
コンピュータシステムの開発に関わった経験から、担当者の苦労も分からなくはないのですが、少々苛ついています。
映画「チェンジリング」を紹介
します。
久しぶりに大型シネコンでの映画でした。アカデミーショーを受賞した「おくりびと」のスクリーンは高齢の客で大入りでしたが、「チェンジリング」の入りは
ガラガラでした。
80年前(1928年)に、ロスアンゼルスで起こった事件を題材にした映画だそうです。監督はクリント・イーストウッド。
クリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)と息子のウォルター、二人の平穏な生活に悲劇が起こります。
ウォルターが行方不明となり、5ヶ月後に警察が連れてきた少年はウォルターではなかった。クリスティンは「息子ではない。捜索をして欲しい」と訴えま
す。その母親にロス市警がしたことは。。
腐敗した
ロス市警、母親を精神病に仕立てる警察、大量児童殺人事件、、ロスアンゼルス市の聴聞会と殺人犯の法廷、、スリルのある展開で楽しめる映画でした。
◆アンジェ
リーナ・ジョリー
肉感的なジョリーが、シングルマザーで、仕事のできて、息子を探すためにロス市警や世間の風評と闘う賢くて強い女性を演じています。
肉厚の唇に真っ赤な口紅、上目蓋を塗りつくすアイシャドーはジョリーによく似合いましたが、とどぎつい化粧は当時の特徴だったのでしょうか?
◆警察
映画の舞台は1928年の事件から始まります。
当時のロス市警は賄賂の横行、マフィアとの癒着など酷く腐敗していたそうです。
ウォルター少年が行方不明になったのは3月10日、同じ年の3月15日には日本では共産党への一斉弾圧3.15事件が起こっています。
太平洋の両端で、警察権力が暴走していた時代だったのですね。
◆ローラースケート
電話会社の交換室で主任?として働くジョリーは、交換手からのクレーム処理などを行っています。交換席の後ろをローラースケートを履いて行き来していま
す。史実に基づいたシーンだったそうです。
ずいぶん昔にローラースケートを履いて客席を行き来する喫茶店やビアホールがあったような。
映画では受話器と送話器が分離された電話機が使われていました。受話器を上げると電話交換手が「どちらまで?」と聞いて相手と繋いでくれます。最後のほ
うではダイアルで繋がる自動交換の姿も見られました。
わずか80年の進歩はすごいものです。
◆死刑
大量児童殺害事件の裁判は死刑判決を下します。2年間は刑務所に収容し2年後の×月×日に死刑を執行するという判決でした。死刑執行日が明確にされた判
決があったのです。
ラスト近くで、この死刑囚の死刑執行場面がありました。建物の中でしたが。被害者の遺族ら多くの人が見守る中で絞首刑にされる公開処刑でした。
|
|