09/03/19 鎌田實・水谷修往復書簡「だいじょ
うぶ」
90歳を越す母の顔を見るために毎月帰省をし
ています。
耳は少し遠くなりましたが、新聞や本は裸眼で読める母には本や新聞の切抜きなどを手土産を持っていきます。
今回は、鎌田實さんと水谷修さんの往復書簡「だいじょうぶ」です。
鎌田さんは諏訪中央病院の名誉院長でチェルノブイリ被曝者支援など国際的な活躍をされています。水谷修さんはご存知「夜回り先生」で、昨年から花園大学
の客員教授をされているそうです。
水谷修さんは自民党議員と一緒にポスターに登場されているのを見て違和感を感じていますが、母が水谷さんのファンで鎌田さんの本も何冊も読んでいて読み
物にはよいかと思って持っていきました。(残
日録 09/01/14)
この本は鎌田實さんのプロローグ「だいじょうぶ、だいじょうぶ」で全て表されているように思います。
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子どもが好き、若者が好き、人間が好き、この国が好き。
でも、ぼくの大好きな日本というこの国が漂流をはじめた。この国はどこへ行こうとしているのか。まるで大海に漂(ただよ)う幽霊船(ゆうれいせん)のよ
うだ。
目的を定めよう。目標は「あったかな国づくり」がいい。国のタカラである子どもを大事にしたい。子どもたちがいきいきと生きられる社会がいい。教育が充
実している国。子どもたちにチャンスがいっぱい与えられている国。国のチカラである若者たちが、好きな人と結婚できて安心して子どもを産める国。家族のき
ずなや地域のきずなが豊かにあふれている国。弱い人やお年寄りが大事にされる国。この国の土台にあたたかな血を通(かよ)わせたい。
そのために、あたたかな政治、あたたかな経済、あたたかな教育、あたたかな医療が必要なんだ。競争のドライな資本主義でなく、あたたかでウエットな資本
主義がいい。
この20年、ぼくたちの国には拝金主義がはびこった。モノやお金も大切だけど、もっと大切なものがあるはず。
今、世界の経済がマヒしかかっている。マネーゲームのようなカジノ資本主義が一握りの貪欲(どんよく)な狼(おおかみ)たちによって操作され、世界中が
踊らされてしまった。この国のリーダーもアメリカのモノマネをして同じ落し穴にはまった。ひどい国になりかかっている。
ピンチである。しかし、ピンチはチャンス。今こそ、子供たちや若者たちを大切にするあったかな国をつくるチャンスなのだ。
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この国は大海に漂う幽霊船、自分の位置も目指すべき位置も分からない、船頭も不在同様の「日本丸」はどこに行くのでしょうか?同じく幽霊船と化した「ア
メリカ丸」の船尾の灯りを唯一の頼りに漂うばかりです。
子ども、老人、社会の弱者が大切にされることが世の中の基本だとおもいます。
◆自転車通勤始めました
自宅から職場までJR線、近鉄線と乗り継いで所要時間はドアツードアでは凡そ一時間、往復の運賃は820円と日雇い派遣の身には少なくない出費です。
また、乗り換え駅の京都では時給2、3時間分を酒に換えてしまうことも多く、こちらも大きな出費です。
気候も暖かくなったことでもあり、身体と財布に良い自転車通勤を始めました。
自宅から西国街道などを経て桂川の土手のサイクリングロードを京都市内へ、サイクリングロードからは一般道を少し走り職場まで約13Km、40分ばかり
の通勤です。
ラッシュ時に車の行きかう道をほとんど使うことなく快適な通勤路です。
いつまで続くか分かりませんが、しばらくは「ツーキニスト」を気取ってみたいと思います。
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