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09/04/21 朝 日俳壇、歌壇より

 4月12日、20日の朝日新聞の俳壇、歌壇よ り気になったものを紹介します。

◆朝日俳壇(4月12日)
◇おぼろなるこゑして妻の寝言かな(川口市・青柳悠:長谷川櫂選)

◇春の闇自転車の風通りけり(野田市・塩野谷慎吾:大串章選)

◇ものの芽にきのふの日差しけふの雨(福知山市・宮本幸子:稲畑汀子選)

◇老農に何か告げむと春鴉(養父市・足立威宏:金子兜太選)

◇たんぽぽのように笑つて台所(調布市・倉知純江:金子兜太選)

◆朝日俳壇(4月20日)
◇花冷の提灯ばかり目立ちをり(東京都・坂東孫太郎:大串章選)

◇亀鳴くや言ひ張ることも今は無く(茅ヶ崎市・川村敏夫:稲畑汀子選)

◇爆心地の花冷え身体髪膚かな(那須塩原市・谷口弘:金子兜太選)

◇飲んでゆけ比良八荒の夜なれば(守山市・亀村山去:長谷川櫂選)

◆朝日歌壇(4月12日)
◇車椅子の君の春愁打破せんと吾がスピードの限り押すなり(東京都・宮野隆一郎:馬場あき子選)

◇電球を一つ買うのも数百の物かき分けて探すうれしさ(八王子市・菊地威郎:佐佐木幸綱選)

◇平成の大合併はアイヌ語の古き地名を捨ててゆきたり(札幌市・清水芳洞:高野公彦選)

◇ご主人はと問いかけたとき口開きヘ・エ・タ・イ・デ・シ・ン・ダと徘徊の人(東大和市・戸梶初江:高野公彦選)

◇かなしみはくらべるものにあらずしてともに泣きいる人ぞ羨ましき(瀬戸内市・児山たつ子:永田和宏選)

◆朝日歌壇(4月20日)
◇みどり児も呆けし媼(おうな)も「まんま」とや生きん限りの愛しき一言(岐阜県・棚橋久子:高野公彦選)

◇まんさくの黄色よじれて咲きにけり器用不器用紙一重にて(熊谷市・内野修:永田和宏選)

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