09/05/03 憲法記念日
メーデーを報じる
テレビにニュースを見ていると、赤い幟や旗はほとんどなく、黄色や水色が大勢を占めているのはなぜでしょう?
労働者階級の色、貧しさや抵抗の色だった「アカ」は避けられているのでしょうか?
さて、今日は62回目の憲法記念日です。
憲法改正の手続きを決めた国民投票法が来年の5月には施行されます。そんな時期の憲法記念日を社説を読み比べて見ました。
いつものことながら、憲法問題に対する全国紙と地方紙の温度差を感じてしまいます。
朝日新聞や毎日新聞の社説も「憲法記念日だから取り上げた」というようにしかみえません。
読売新聞、産経新聞の改憲支持(推進)派は改憲を迫っています。
他方、地方紙は貧困、自殺など生存権が脅かされている現状と、改憲への動きも見過ごせないと「それには、国民の一人ひと
りが『忘れたくないもの』をはっきりさせ、目まぐるしく動く社会の現実に決して流されない覚悟を固めなければなりません。」
(東京新聞)などと呼びかけています。
とりわけ沖縄の新聞は、憲法問題を「今」の問題として捉えています。
痛みを経験したから痛みがわかる、戦争で大きな犠牲を強
いられたから平和の尊さがわかる。
経験がないと「平和の尊さ」即ち「憲法9条の尊さ」がわからないのでしょうか?
沖縄の経験は少数者の経験なのでしょうか?
想像すること、思いやることが必要ではないでしょうか?
Imagine there's no heaven,
It's easy if you try,
No hell below us,
Above us only sky,
Imagine all the people
Living for today A Ha
◆全国紙
◇「憲法
記念日に―貧困、人権、平和を考える」(朝日新聞)
◇「憲法記念日 審査会を早期に始動させよ」(読売新聞)
◇「憲法記念日に考える もっと魅力的な日本に」(毎日新聞)
◇「日本国憲法を今日的視点で読み返そう」(日経新聞)
◇「憲法施行62年 脅威増大を見過ごすな 9条改正し国の安全を守れ」(産経新聞)
◆「[憲法と沖縄]人権保障の砦が危ない」(沖縄タイムス)
沖縄県東村高江区にアメリカ海兵隊のヘリパッドを増設する計画に反対する8歳の子どもを含む区民14人が防衛省沖縄防衛局によって訴えられている事件を
取り上げています。
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政治・行政が司法権を利用することが一般化すると、国民
生活はどうなるだろうか。高江区の住民運動は、憲法の基本的な役割を再考する上で大切な問題提起をしている。
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◆「憲法記念日 平和の理念再確認したい/拡大解釈は許されない」(琉球新報)
先の戦争で20万人を超える人が犠牲になった沖縄、戦争を2度と繰り返さないためには憲法9条をることが不可欠だとめいかくです。
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世界に誇るべき平和憲法なのに、時の為政者によって恣意(しい)的に解釈がねじ曲げられたのではたまったものではない。
全国の米軍専用施設面積の4分の3が集中する沖縄では、基地から派生する事件、事故、騒音などで、県民の平和的生存権が脅かされている。沖縄から平和憲
法の理念を訴え、問い直す必要がある。
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