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09/05/26 朝日俳壇、歌壇のことなど

 相変わらず、加齢 と病気の所為でしょうかよく回らない頭です。
 脳細胞が死滅していっている実感があります。残っている脳細胞に新しい記 憶を学習させています。

 昨日(5月25日付け)の朝日新聞の俳壇、歌壇より気になったものを紹介します。

◆朝日俳壇
◇大家族真つ白に干す夏が来る(小城市・福地子道:金子兜太選)
 満艦飾のようにベランダに干された布団、夏ですね。

◆朝日歌壇
◇ことば無き母はかすかに死の前夜五たび六たび笑みたまいけり(栃木市・飯塚哲夫:馬場あき子選)
 幸せな母親です。
 優しい目には「笑みたまいけ」るように映ったのでしょう。

◇<過労です>ジーンズの医者は数値みてゆつくりと言ふ薫風の午後(柳井市・沖原光彦:
馬場あき子選)
 くすっと笑ってしまいました。
 医者はさらっと言いますね。
 私も主治医から予後を「何事も根を詰めないで」と注意されました。手を抜かずに生きることが美徳だった世代の私にはできそうもありません。

◇母の日の主体になれず職もなく三十路を過ぎて我が道をゆく(仙台市・松浦あゆみ:馬場あき子選)
 長じては、職を得て、嫁し、子をなし、孫を得る、それが人並みと私も思って生きてきました。
 でも、そんな画一的な人生だけが人の幸せでない、人には自分らしい生き方が夫々あることでしょう。職は別として。
 色んな人生に乾杯!

◇酔い痴れて素はだかになり大声で喚いてみたし夜の公園(静岡市・中川林三:佐佐木幸綱選)
 前後不覚になるまで酔って「馬鹿野郎!」と大声で叫んで見たい時ってありませんか?
 深夜の公園で真っ裸で騒いだ芸人の一件は、警察も警察なら、「いい人」芸人を弁護し続けたマスコミにも呆れたものです。

◇排日の移民法土地法遠くなり戦前移民は忘れられゆく(ア メリカ・古田パーキンス和子:佐佐木幸綱選)
  戦前は排日の差別があったのですね。
 先の大戦中に
日本人や日系人たちを敵性市民とし て収容されていた強制収用所を描いた映画「東洋宮武が覗いた時代」を是非見てみたいものです。

◇ボランティア初心者講習団塊の男らくどくど来し方語る (川崎市・岡部統子:佐佐木幸綱選)
 団塊の男がくどくどと来し方をしゃべっている図、団塊の男は群れたがる輩 と群れに入れない輩の二種類がいるようにおもいます。「くどくど」と群れて喋る男は好きになれません。
 リタイアした後はボランティアでもしてみようかとアンチョコに考えるのは人の常ですね。ボランティアも現職の匂いを引きずっていては難しいこと、男はつ くづく潰しが利かないものです。

◇ヘルパーの帰りし後の固い蛇口両手で開けてひとりの米研ぐ(武蔵野市・佐野三郎:佐佐木幸綱選)

 急に握力が無くなったように思います。先日も瓶詰めの蓋を取るのに四苦八 苦しました。
 若いヘルパーは水漏れしないようにしっかりと水栓を締めて帰った。
 一人自炊の米を研ぐ男を侘しいとみるのが大方の見方でしょうが、私は同じような経験があり「がんばろう」とエールを送りたくなります。

◆星四つ
 朝日歌壇では、四人の選者全員が同一歌を選ぶというは結構珍しいことだそうです。
 残日録(09/05/11)で紹介した下記の歌について歌壇欄に記事がありま した。

春眠より覚めたる河馬はどどどおっと淀む春水を溢れさせたり(青梅市・津田洋行)

--------------------(部分引用)
 1955年以来の共選制だが4☆は稀有。97年9月29日掲載の<座すことの叶う日再び来ることを祈りて入りし三たびのオペ室>が直近の例 である。
 がんとの果敢な闘いの末に逝ったネーダーコールン靖子さん(オランダ)の絶唱だ。これは悲しい4☆だったが、今回は生の躍動を伝えて迫力満点、と明る さ・元気が評価を得た。
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民 主党の代表選挙
 
民主党の代表選挙でマスコミが、岡田氏を非小沢とし親小沢の鳩山氏と対立軸をつくり、国 民が岡田氏を待望しているかのような世論を導いたと私は思っています。(残日録 09/05/17)操作した
 「マガジン9条」の「鳩山由紀夫代表 誕生の意味」と題したコラムの同様の趣旨の記事がありました。

◆インターネットでラジオを
 「Key Hole TV」から軽 いプログラムをダウンロードしてTBSや文化放送などのラジオ番組を聴いています。
 小沢昭一さんや永六輔さんの声を懐かしく聴きました。
 推理小説のアリバイ偽装に使えませんか?青森地方でしか放送していなかった番組を大阪でリアルタイムに聴いていた・・・
 通信の発展と多様化は犯罪も複雑にしていき、警察も推理作家も大変なことです。

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