09/06/20
女性教諭殺害事件のその後
昨年11月から行
方不明になっていた兵庫県加古川市の女性教諭が、今年5月になって自宅から20kmほど離れた加西市の休耕田から白骨死体で見つかった事件です。この事件
は「残
日録」(09/05/21)で取り上げています。
今日(20日)の夕方、TBS系列の報道番組「報道特集NEXT」で取り上げていました。
「残日録」で指摘していた兵庫県警・加古川署の対応のまずさが報じられていました。
◇親から捜索願が出された。
◇女性教諭の自宅を見た親は、バックを置いたまま出て行っているなど事件性を訴えていた。
◇寝室には一本の吸殻が残されていた。被害者に喫煙習慣はない。
◇失踪当日、男と会うと職場で話していた。
◇後に横領の疑いがかかっていた。
にも拘らず、警察は一般家出人と扱い、女性教諭の自宅すら確認していなかったそうです。
事件性があれば「特異家出人」として「捜査」するそうです。
父親は元兵庫県警の警察官だったそうで、警察の対応についても言いたいことが言えない様子でした。
「失踪後、何日かは生きていたかもしれない。『お父さん、助けて』と叫んでいたかも知れない」(要旨)、すべてを自分の責任にするしかないのでしょう。
元兵庫県警の刑事・飛松五男さんに相談されているそうで、飛松さんは初動捜査の遅れを指摘されていました。
07年10月、加古川市内で白昼、女児が自宅前で殺害された事件も未解決のままです。
兵庫県警、加古川署にシステムとしての問題があるのでしょうか?
加古川市教育委員会のやり口も解せませんし、汚いやり方だと思います。
失踪後3ヶ月で、無断欠勤を職務怠慢として懲戒免職処分にしています。
弁明の機会を与えられない一方的な処分をしたのは、自分の身が可愛さの木っ端役人根性なのでしょう。
遺体が発見された当時の報道は「住所不詳、無職の○○さん・・」としていました。
事件絡みで行方不明になって、職場からは解雇されていた人を横領の疑いがあるということで恣意的に報道したものと思われます。
◆
豚インフルエンザ
マジシャンは左手にネタを仕込む時は、右手で大きな動きをし観客が左手に注目するのを防ぐそうです。
豚インフルエンザは、期待どおりに眼晦ましをする右手の役割を果たしました。
厚労省の検疫官が国会で証言したように、舛添厚労相が張り切って「水際!水際!」と言って行っていた機内検疫はパフォーマンスでした。
ソフトウエア販売会社・アシストの社長、ビル・トッテンさんは自身のコラム(Our World)で次の書いておられます。
-----------------(引用)
豚に限らず、アメリカ(資本)で行われている食料大量生産の現場は、100年前にアプトン・シンクレアが「ジャングル」で描いた、不衛生で利権や犯罪の巣
食ったアメリカ食肉業界の実体と変わってはいないのだ。この騒ぎによって日本もアメリカの豚肉の輸入を禁止すれば、それが劣悪な食肉工場の改善につながる
かもしれない。しかし残念ながらアメリカに対して弱腰の日本政府にそれを期待することはできないだろう。
-----------------「インフルエンザ騒動」
◆臓器移植法改正案
臓器移植法改正案が衆議院で可決されました。
脳死を人の死としたこと、0歳から臓器の提供が可能とすること、本人の同意がなくても家族の同意があればよいなどというもののようです。
井上ひさしさんの「吉里吉里人」を思い出しました。先進の医療技術をもつ東北の一部が日
本から独
立すると言う話でした。臓器移植などお手の物のこの国では、年齢が何歳か以上の人には臓器移植が禁じられていたように記憶があります。
究極は金さえあれば死なないすむ世の中は恐ろしいことです。
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