09/06/27
ECO!?
タレント知事
らの騒動は、「国民のため」「県民のため」と言いつつも本音は、わが身をいかに高く売らんかなの破廉恥な思い上がりのように思えます。そして彼らを取り込
もうとす
る輩の策謀です。
マスコミは毅然としてこのような策謀のお先棒を担ぎ大衆を惑わすようなことをしてほしくありませんが叶わぬことです。政権党と同じように、大企業が金蔓
(スポンサー)ですから、金蔓
に不都合なことを報道するはずがありません。
リベラルと思われるコメンテーターも、過激な発言のように見えて決して金蔓に敵対することを発言しているわけではありません。
◆たそがれ清兵衛
26日夜、日本テレビ系で山田洋次監督の映画「たそがれ清兵衛」の放映を見ました。03年の公開時に見て以来の2度目です。
藤沢周平さん原作のいわゆる「海坂(うなさか)物」とい
われる下級武士の物語です。「たそがれ清兵衛」「祝い人助八」(「た
そがれ清兵衛」所載)「竹
光始末」の三作がうまく脚色され、新たな一編の「たそがれ清
兵衛」となっていています。映
像化された藤沢周平さん作品の中では出色のできばえの
作品だと思います。
晩年の井口家の二女・以登(岸恵子)の語りで進むストーリーは安心して見ていられます。以登が人力車に乗って墓参りする
光景は以登らの幸せであろう暮らしを暗示しています。
初めて見たときから井口家の使用人(中間?小物?と言うのでしょうか?)
直太役の神戸浩さんが気になっていました。
神戸さんは山田洋次監督の「学
校II」では吉
岡秀隆さんと障害を持つ青年を演じていたのを思い出しました。
井口家は、労咳で妻を亡くし葬儀のために刀を売り、痴呆の老母と二人の幼い娘、それに使用人の直太を抱えています。
収入は五十石(前借?があり実質三十石)取りとありましたが、米櫃の底が見えることがあるるほどの貧しい生活です。
武士だけでなく農民も飢饉などで貧しい生活をしていたようです。郊外の川には身投げした農民や葬儀をできない農民の亡骸が流れてきます。
◆家庭菜園
井口清兵衛の家では、家族で菜園を耕し鶏を飼い家計を助けていました。さて、表題のエコ(Ecology)について考えてみます。
ソフトウエア販売会社・アシストの
社長ビル・トッテンさんは、有限な化石燃料である石油の需給グラフは交差し、石油の安定的な供給を前提にした社会から抜け
出さないといけないと、ご自分は京都の自宅に菜園を持ち、社員にも家庭菜園を勧めておられます。
-----------------(引用)
日本のエネルギー、食料の自給率はあきれるほど低い。その上、現代農業は石油を大量に使用している。家庭菜園に親しむ環境を作り、少しでも多くの人が作物
を作るようになれば、小さな一歩でも集まれば大きくなると私は思い始めたが、強制できるものではないため、実際熱心に活動しているのは一部の社員に限られ
ている。しかしそれをきっかけに市民農園に申し込んだり、マンションに住む者はプランターで野菜作りを始めた社員をみるのは実に嬉しい。
-----------------OurWorld「脱石油社会にむけて」(08/08/14)
他にもご自身のブログ(OurWorld)に度々書いておられます。
▽OurWorld「『家庭菜園』へのシフト」(09/05/22)
▽OurWorld「虫食いのない野菜は持続不可能」(08/06/20)
▽OurWorld「便利さが地球にしわ寄せ」(07/11/26)
▽情報誌アシスト「農芸プロジェクト」(07/03/01)
▽OurWorld「日本の未来は明るい」(07/02/05)
▽OurWorld「利益追求は温暖化進める」(07/01/22)
子どもの頃、母親の手伝いで土いじりをしていたこともあり、家庭菜園など興味があるのですが集合住宅住まいなのでプランター菜園です。土が悪いのか世話
が悪いのか割り箸くらいのニンジン、指の先ほどのラデッシュくらいしかできません。
◆EcologyをEconomyが食い物に
最近の政府の施策を見てみるとエコ(Ecology)を錦の御旗に、大企業や財界の喜ぶものばかりです。
◇エコカー減税
自動車を購入した時の自動車重量税、自動車取得税を50%〜100%減額するというもの。
◇エコカー補助金
エコカーに買い換えた場合普通車で25万円或いは10万円の補助金がでるというもの。
◇エコポイント
グリーン家電と称する対象の家庭電化製品を買うと価格の5%〜10%のポイント(1ポイント:1円相当)が付き、特定の商品と交換できるというもの。
これらの施策のどこがエコ(Ecology)なのでしょう。
ガソリンの消費が少ない車とはいえ、その製造過程でどれほどの石油が使われ、どれほどのCO2が排出されるのでしょうか?
少々燃費が悪くても、その車に乗り続けることの方がエコ(Ecology)のように思います。
エコポイントも同様です。
少々電気を使っても、買い替え(即ち新たに製造する)よりは環境に優しいと思います。
エコカーという自動車を売らんがため、エコ家電という家電製品を売らんがための施策でしかありません。庶民には目くらましの定額給付金と同じレベルの選
挙目当ての愚作としか思えません。
自動車メーカーの利益のために、家電メーカーの利益のために、大衆から収奪した税金が使われるという、小学生にもわかり易い税金講座です。
エコカー減税の予算 2,100億円
エコカー補助金の予算 3,700億円
エコポイントの予算 2,946億円
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合わせると 8,746億円
8,746億円あれば、62万人の人を1年間雇うことができます。
※全国の平均最低賃金の時給703円で、1日8時間、週5日、年間2,000時間労働とすれば622,048人が雇用できる。
4月の完全失業者数は346万人(総務省統計局・労働力調査に拠る)の凡そ18%の人に仕事を与えることができるのです。
政治は誰を向いているでしょう。弱いものか強いものか?持たざるものか持てるものか?
強いもの持てるものが金で政治屋を雇うなら、弱きもの持たざるものは「票」で政治家を雇いましょう。
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