09/07/04 ど
うしても「二大政党」の闘いとしたい人たち
マスコミ芸者の知
事らが総選挙に出る/出ない、大臣にする/しない、徒党を組む/組まないと騒いでおります。
ご同業のマスコミは、知事の任期半ばで公約も果たさず、職場放棄する住民を馬鹿にしたような動きを批判するか、できなければ無視すればよいのです。毎
日、毎日、誰がああ言った、こう言ったと尻馬に乗って、奴らを持ち上げることは止めて欲しいものです。
さて、東京都議選が告示されました。
◆民主党は都議会野党?
党首の第一声を見てみると、民主党は都議会与党と思っていましたが野党だと本人は思っていたのでしょうか。
都議会選挙に「自民vs民主」の二大政党の主導権争いを演じるがために、野党の振りをして都民を騙そうとしているとしか思えません。
-----------
「首都決戦の夏がやってきた。東京を変え、日本を変えよう。この国は、都民、市民が主役になる世の中を迎えようとしている。コンクリートのハコ物だけは
熱心に作る政治ではなく、無駄遣いがない、一人の命も粗末にしない政治を作り上げていこう。皆さんの手で都政、国政を動かすことができる。今日がその幕開
けだ。民主党を通じて、この国を、東京を、私たちの手に取り戻そう」
-----------(「都議選、党首らが支持訴え第一声」読売新聞 09/07/03)
鳩山代表の演説は、東京都議選ではなく、国政選挙の東京
での応援演説のようです。来月には行われそうな総選挙の演説と比べてみたいものです。
共産党の志位委員長の同日の演説でみると、都議会での民主党は石原都知事
の議案の99.3%に賛成しているそうです。
これを都議会野党、石原都知事野党と言えるのでしょうか?
どちらが正しいことを言っているのでしょう?
-----------
「都議会で自民、公明両党は知事提出議案に100%賛成し、民主党は
99・3%賛成している。都政ではオール与党か共産党か、が対立軸だ。東京都は全国2位だった老人福祉費の割合が47都道府県で47位に落ち込んだ。オー
ル与党の責任が厳しく問われている。都議選は国政の流れを左右する選挙になる。どの党が暮らしを守り、政治に筋を通す党か、見極めていただきたい」
-----------(引用元は前項に同じ)
◆都議選にも二大政党?を持ち込むマスコミ
マスコミは総選挙で二大政党の政権争いとの構図を作り出したい目論見から、都議選でも「自民vs民主」だと煽っています。
毎日新聞の社説を見てみると「特に都議会は与野党の対決図式が国政とほぼ同じだ」(「都議選スタート 問われるのは『政権』だ」毎日新聞 4日付け社説)と言って
います。
何を惚けたことを言っているのでしょう。
-----------
焦点は自民党が都議会第1党の座を守り、同じ与党の公明党と合わせ過半数を維持できるか。それとも過去最多の候補者を立てた民主党が第1党を奪取するか
どうかだ。
-----------(「都議選スタート 問われるのは『政権』だ」毎日新聞 4日付け社説)
東京新聞は新銀行東京問題、築地市場移転問題、オリンピック招致問題などが争点であるとしています。
-----------
都民の税金がつぎ込まれた銀行をどう立て直すのか、撤退すべきなのか。築
地市場移転問題では食の安全をどう保証するのか。
二〇一六年夏季五輪の東京招致の是非も、都民の関心は高い。都政の諸課題を政党や候補者が論じ合い、有権者が投票の判断材料とするのは都議選として当然
だ。
-----------(「都議選告示 政権選択占う首都決戦」東京新聞 3日付け社説)
いつも思うことではありますが、どうして全国紙はだめなのでしょう。
◆目くそ鼻くその争い
二階経産相の西松献金疑惑はお咎めなしなのでしょうか?
与謝野馨財務相の迂回献金などの疑惑は、本人もだんまりを決め込んでいます。
民主党・鳩山代表の「故人」献金疑惑は、先日の会見で幕引きしようとしているのでしょうか?
こんな薄汚れた二大政党の闘いなど、目くそ鼻くその争いです。
◆蜜月の知事選
兵庫県知事選では、民主党は自民公明が推す現職候補に相乗りしました。(おまけに社民党まで)
国政では対立、地方では相乗り・オール与党では筋が通りませんが、政治家に「筋」を期待するのはないもの欲しがりでしょう。
兵庫県知事選について、元岩手県知事の増田寛也さんは毎日新聞のインタビューで「二大政党制を目指すなら、地方から独自候補を立てないと」と言っておら
れます。当たり前のことです。
------------
増田 当選者が決まった翌日から、4年後をどうするかを考えて行動しないといけない。候補者を出すには日常活動が重要だ。中央では角突き合わしているの
に、肝心の足腰で与野党が一緒にやっていたら支離滅裂。本来、政策を分権的に地域から組み立てていく作業がなければいけない。2大政党制を目指すなら、地
方選から独自候補を立てないと。とにかく、いろいろなタイプの知事を出せるだけの力を地方の政党が持っていることが重要で、結果的に有権者の選択肢も広が
り、民主主義も進む。
-----------(「知事選 増田元岩手県知事インタビュー」毎日新聞 09/06/19)
◆とにかく選挙に行こう
こんなことを書いていると選挙など馬鹿馬鹿しくなってきます。どうでもいいように思えます。
例えば、兵庫県知事選で自・公・民・社民の推す候補が嫌だと思っても、対立候補は落選間違いなし。
どうせ死票になってしまうだけ。
と、思わないで。
企業や金持ちから真っ当なあるいは薄汚れた献金を受けている候補者が、金主のために働くことは自明の理です。
政治屋を金で雇うことができない私たちは「一票」で政治家を雇いましょう。
投票率が100%に近づくほど高くなれば、政治は「金」でなく「一票」で動くことが政治屋にもわかるでしょう。
◇7月5日投票の選挙
▽静岡県知事選挙
▽静岡県議会議員補欠選挙
▽兵庫県知事選挙
▽兵庫県議会議員補欠選挙
▽淡路市議会議員選挙(兵庫県)
▽那覇市議会議員選挙(沖縄県)
▽明和町長選挙(群馬県)
▽高取町議会議員選挙(奈良県)
▽赤村長選挙(福岡県)
▽赤村議会議員選挙(福岡県)
|
|