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09/08/27 やっぱり9条が第一の判断基準

 朝日新聞は総選挙 中盤の情勢を発表しまた。民主320超、自民100前後 朝日新聞中盤情勢調査」(朝日新聞 09/08/27)
 民主党が3分の2議席以上を獲得すると分析しています。

 [今回の情勢]
 @民主は非常に優勢で、3分の2の320議席を得る可能 性
 A自民は100議席前後に落ち込む見通し
 B公明は20台にとどまりそう
 C共産は前回並み、社民は善戦

 [前回(20日)の情勢]
 @民主は単独で過半数(241)を大きく超え、300議 席台をうかがう勢い
 A自民は選挙前議席(300)の半数に届かず、それよりさらに大きく後退する可能性
 B比例区では、公明、共産はほぼ前回並み、社民はやや苦戦

 一週間でより民主党に傾き、自民党の大敗が決定的となったということでしょうか。
 4年前の郵政選挙が、「政権交代」選挙になっただけでのように思えてしまいます。
 民主党に大勝ちさせたつけは、私たち社会の弱者が払わなければなりません。

 22日に紹介した毎日新聞の立候補者へのアンケートの結果を、憲法9条を守るために、改悪させないために再度紹介します。
 「選挙:衆院選 候補者アンケート分析(その1) 憲法改正でも温度差」(毎日新聞 09/08/20)
 毎日新聞の記事より作図しました。
 ・青色は「賛成」、赤色は「反対」、白色は「無回答」です
 ・数字単位はは%です

◆憲法改正
 右のグラフは憲法改正に賛成か、反対かの問いに対する回答です。

 憲法改正が結党以来の党是である自民党はもとより、民主党、公明党は憲法を改悪する勢力とみることができます。

 憲法の改正は、両院の3分の2以上の賛成で発議し、国 民の過半数を賛成で可能です。(憲法96条)
 何度も何度も国民の反対により歴代の政権が実現できなかった「小選挙区制」や「消費税」の導入があれよあれよという間に決定された経験を忘れてはいけな いと思います。

 総選挙で大勝し政権を獲得しそうな民主党の候補者のうち57%の候補者が憲法改正に賛成しています。わずかに4人に1人弱(24%)が反対しているだけ です。

 政治家としては最重要課題である憲法問題に対して「憲法改正に賛成ですか、反対ですか」と問われ、無回答とは何事でしょう。政治を志すものとして自分の 立ち位置を明確にできないとは、資質に問題ありといわねばなりません。

◆9条改正

 憲法9条の改正に賛成か反対かと問いに対する回答は右のグラフのとおりで す。
 赤色の「反対」が多いことに幾分安堵しますが、票を目当てにした選挙時の意見と見ることもできます。9条改正の旗印を鮮明にできない立場があるのでしょ うか?
 9条以外の憲法を変えるといっても、行き着くところは9条ではないのでしょうか?

 民主党は3分の1が9条改悪に賛成か無回答です。

◆人殺しはいや、だから9条が第一の判断基準
 私は憲法、とりわけ9条の改悪には反対です。
 64年間、曲がりなりにも直接戦争に参加しないでいられたのは、憲法9条があったからだと思います。

 戦争は、世の中の弱いものを犠牲にし、金持ちがより金を蓄える社会のシステムです。
 敗戦忌にはブログでも父や兄、伯父の戦争体験が語られていましたが、私の父は病気で徴兵されませんでした。
 貧乏な上に、戦争に協力できない家、兵隊を出すこともできない家ということで、祖母と父は随分と肩身の狭い思いをしたそうです。
 もう二度と戦争は起こしてほしくありません。
 そのためには、憲法を守る旗、9条を守る旗を高く掲げる人、党を選びたい。

 私には個性豊かな4人の孫がいます。
 彼らを戦場に送りたくありません。
 彼らを殺人者にしたくありません。
 彼らと彼らの愛する人の命を奪われたくありません。

  わたしたちは、心からもとめます。
 世界じゅうの国が、
 正義と秩序(ちつじょ)をもとにした、
 平和な関係になることを。
 そのため、日本のわたしたちは、
 戦争という国家の特別な権利を放棄(ほうき)します。
 国と国の争いを解決するために、
 武力で脅(おど)したり、それを使ったりしません。
 これからは、ずっと。

 この目的をまっとうするために、
 陸軍、海軍、空軍そのほかの、
 戦争で人を殺すための武器と、
 そのために訓練された人びとの組織を
 けっして持ちません。
 戦争で人を殺すのは罪ではないという特権を
 国にみとめません。
 この文章は翻訳家・池田香代子さんが書かれた「やさしいことばで日本国憲法」の憲法9条です。
 人を殺すのに正義はありません。国のおこす最大の殺人犯罪が戦争です。

 序に新しい議員に選ばれるであろう人びとに、あなたが行使できる権限の源は私たちにあることを書いておきましょう。
 同上より引用させてもらいます。

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 国政とは、その国の人びとの信頼を
 なによりを重くうけとめてなされるものです。
 その権威(けんい)のみなもとは、人びとです。
 その権限(けんげん)をふるうのは、人びとの代表です。
 そこから利益をうけるのは、人びとです。
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 (正文)
  そもそも国政は、
  国民の厳粛な信託によるものてあつて、
  その権威は国民に由来し、
  その権力は国民の代表者がこれを行使し、
  その福利は国民がこれを享受する。
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