09/08/29 映画「妻の貌(かお)」
映画「妻の貌(かお)」を観てきました。
「オバマ大統領のスピーチ、北朝鮮の核実験断行と 核廃絶の大きな声が高まる今・・・」というリーフレットに書かれたコピーは、ちょっと言いすぎ、核兵
器廃絶を高らかに訴える映画ではありません。
普通(少し豊かな)の家庭、夫婦がいて、子どもたちがいて、その子どもたちはそれぞれに独立し子を成し、姑は老いて寝たきりになって介護が必要な
り、、、そんなどこにでもある日常の暮らしが映し出されます。その家庭がヒロシマにあり妻が被爆者であることを別にすれば。
原爆の惨さや核兵器廃絶とは声高に叫ばれません。叫ばれないだけに重く底を流れているような、妻の顔が辛そうに歪むときに「ああ、これは原爆症の苦しみ
なんだ」と。
ただ、淡々と日常が綴られていて、少しだれました。
父が家族を撮ったホームビデオの延長上にある映画なのでしょう。
監督は川本昭人さん、造り酒屋の社長(今は現役をリタイア)が家族の記録のためにと8ミリ映画を撮り始められて40数年、何本かの短編作品となっている
ようですが、新藤兼人さんの勧めもあって長編作品を撮られたとのこと。
過去の短編の映像がところどころ挿入されています。
最近の日本人が撮ったドキュメンタリー映画にいえることですが、小型カメラで撮影した映像は劇場のスクリーンで見るには画質が荒すぎます。
技術的にも、費用的にもいたし方ないのかも知れませんが、ドキュメンタリーだからとの甘えが作る側にあるように感じます。
私はシニア料金で1000円ですが、一般1800円の入場料の価値はないように感じました。
さて、明日は総選挙の投票日、棄権せずに投票に行きましょう。
もし、あなたが大金持ちなら、大金持ちを守る人や政党に
もし、あなたが資本家なら、資本家を守る人や政党に
もし、あなたが戦争が好きなのなら、アメリカの下僕となって派兵を進める人や政党に
もし、あなたが社会的弱者であるなら、社会の弱者のための政治を行う人や政党に
も
し、あなたが戦争は二度と繰り返したくなら、憲法を9条を守る人や政党に投票すれば良い。
この国の主人公である私たちに代わって、国会で働く「代表」を選ぶ選挙なのですから。
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