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09/10/22 傀儡国家

 予想どおりとはい え求職活動も思うようにいかず、気分が優れません。

 福知山線脱線事故の遺族に告訴された
JR西日本の歴代の社長3人(井手正敬、南谷昌二 郎、垣内剛)を、神戸地検が嫌疑不十分により不起訴としたことに不服として検察審査会に審査を申し立てていた事件で、神 戸第一検察審査会は業務上過失致死容疑での起訴相当との議決したそうです。宝塚線脱線事故 JR西の歴代3社長『起訴相当』議決」(朝日新聞 09/10/22)
 ※朝日新聞は福知山線をJR西日本が使う「宝塚線」と呼称しています。正 しい呼称を使うべきと思います。

 神戸地検は
明石花火大会歩道橋事故でも明石警察署の副署長を不起訴とし、検察審査会に起訴相当の議決を3度もされていま す。(残日 録 09/10/06
 検察が国民の意識とづれていることの現れのような気がします。

  今週のマガジン9条の トップページ(今週の『マガジン9条』)に「誰かアメリカに忠告を」という記事がありました。

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 アメリカ国防総省高官が、沖縄の普天間米軍基地の辺野古移転に関して、「基地を50メートルほど沖合いに移動するくらいなら認めてあげます。国外や沖縄 県外への移設は絶対に認めませんけど」というようなことを、日本のメディアに述べたそうです。20日に来日したゲーツ国防長官も同じようなことを述べてい ます。さすがに我慢強い我が国民のみなさんも、かなり頭にきているみたいです。
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 10月19日付の朝日新聞(大阪本社13版)1面に「米高官 沖合移動は容認 普天間移設 現計画履行迫る」と題した記事がありました。
 ワシントンの伊藤宏記者の署名記事で、アメリカのゲーツ国防長官をまえに国防総省の高官が、沖縄県の普天間基地の移転に関して
自 公政権との約束のとおり移転をしないと「日米関係の打撃になる」と脅し、50メートル程度の移動なら認める(許容する)と 述べたとの記事でした。

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 米国防総省高官は在沖米軍の普天間飛行場(沖縄県宜野湾 市)の移設問題で、名護市辺野古崎を移設先とする現行計画の大幅変更は認めないとし たうえで、沖合に50メートル程度移動する微修正に応じる考えを示した。現計画が実行できなければ「日米の信頼関係に打撃になる」と警告し、県外や国外移 設も模索する鳩山政権に早期の合意履行を迫った。
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 何様のつもりでの発言でしょうか?

 主人と手下の関係としか見えません。傀儡国・日本に対する宗旨国・アメリ カの発言です。オバマ大統領にはノーベル「平和」賞など値しないのではないでしょうか?

 この発言に政治家からの抗議の発言は聞こえません。
 民主党政権はすべての国と対等な外交関係を築いてほしいものです。

◆新聞社の言語感覚

 先の記事の見出しに「米高官 沖合移転は容認・・・」とありました。

 「許容」とは<そこまではよいとして認めること>とあります。
 「アメリカが、日本にあるアメリカ軍の基地の移転を、50メートルの移転ならよいと許して下さる」という意味です。
 仮に高官が「容認する」と発言したとしたら、「米 高官 沖合移転は『容認』・・・」などと表記すべきではないでしょうか。

 当日、asahi.com内を検索をしてみると「普天間移設、できねば『日米関係に打撃』 米高官が警告」(朝日新聞 09/10/18 20:9)という見出しに変わっていました。

 他紙でも同様の見出しが並んでいました。
 言葉を大事にすべき人たちの言語感覚はこの程度のもので す。

 「在日米軍再編:普天間移設 米高官『
50メートル沖移動、容認』 合意履行求める」(毎日新聞 09/10/18)
 「米、普天間移設「微修正」容認の姿勢 沖合に50メートル程度なら」(日本経済新聞 09/10/18)
 「普天間移設 米が沖合移動50メートル容認」(読売新聞 09/10/19)‎

◆沖縄では
 10月22日付の沖縄タイムスは社説(知事の普天間対応 玉虫色の代償は大きい)で、この問題を取り上げています。

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 外国軍に国土を使わせるのは主権にかかわる。本来なら、当事国間で駐留の必要性を認めた部隊が所要を満たせるよう、受入国は施設や演習場を用意する。な ぜ米長官が「シュワブ沿岸への移設が唯一の道」と決め、普天間移転がなければ海兵隊のグアム移転は白紙撤回だ、と最後通告のように日本に言えるのか。
 恫喝(どうかつ)にも聞こえる。
 「対等な関係」を志向する新政権をけん制しているかのような発言だ。
 普天間は米海兵隊の施設である。海兵隊が「日本の防衛と安全」にとって必要不可欠な部隊であるかどうかを政府は国民に説明する必要がある。さらに沖縄で なければ機能しないのかをはっきりさせなければ議論が成り立たない。
 米高官の発言が日本の方針を決定付けるかのような現状はあまりに無原則だ。そんな中に沖縄が放り込まれている。
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