09/11/09
官房機密費
11月5日、アメ
リカ・テキサス州の陸軍基地でアフガニスタンに派遣を予定されていた軍医の少佐が銃を乱射し13人の兵隊が殺される事件がありました。
この少佐は、戦地から心を病んで帰還した兵士のケアをする精神科医だったそうです。
映画「アメリカばんざい」
が描いていたことは、病んだ国アメリカの現実だったのです。戦争という国の殺人行為が、何の罪もない市民を殺人者にし、心を蝕み自殺者やホームレスを生ん
でいます。
民主党政権が内閣官房機密費の公開を渋っています。
平野官房長官は就任当時「そんなのあるんですか」などと人を食ったような話をしていました。
11月5日にはこんなことを言っています。
「過去の民主党が透明化を言ってきたのは事実だが、報償
費という性格上、相手のあることだ」
「内閣にとって重要な情報収集の対価」
「私が責任を持って判断する。信頼いただきたい」
このような官房長官のふざけた発言を鳩山首相も「この問題には触らない」と追認していることは大きな問題であると思いま
す。
「官房機密費:『オープンにしていく考えない』平野官房長官」(毎日新聞 09/11/05)
ふざけた野郎です。
旧政権の官房機密費の中に、民主党の議員に支払われた金など国民に見せられないものがあるのではと思います。
また、今後ともオープンにできない使い方をしようと企んでいるのでしょうか?
年間14億円もの税金が
官房機密費として領収書もなく、誰のチェックを受けずに官房長官の一存で使えるのです。
その使途は、「外遊する国会議員に餞別として配られ
た」、「政府が国会対策の為、一部野党に配っていた」、「マスコミ懐柔の為に一部有名言論人に配られていた」(塩川正十郎元官房長官)など無茶苦茶です。
共産党の調査による一部
にはこんなものがあります。
江田五月社民連代表(当時)のパーティ券に50万円、綿貫民輔自民党幹事長(当時)の海外視察の選別として100万円など、税金の使い道としてふさわし
くないものばかりです。
「官房機密費資料の裏付け調査の結果」(しんぶん赤旗 02/04/13)
こんなもののどこに「重要な情報収集」の意味があるのでしょう?与党の国会対策費といわざるを得ません。
民主党は01年に機密費の大幅削減と透明性を高めるために一定のルール化を図ると「機密費改革法案」を国会に提出してい
ます。「機密費使途を25年で公開〜機密費改革法案まとめる」(民主党Web 09/06/05)
世間の批判を受けてこの問題に関する発言を修正しつつあるようですが、選挙中の党首の発言は公約でないなどと民
主党の野党時代と与党になってからの二枚舌が出始めています。よく見ておく必要があります。
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