09/11/12
硫黄島に米軍基地を作らない理由
鳴り物入りで始
まった政府の事業仕分けですが、平たく言えば要求予算案の査定ではないのでしょうか?
卓球の試合のように体育館を間仕切りし、観客を入れWeb中継をし、ヒステリックな発言をするなどスタンドプレイに見えてしまします。
削減内容の詳細については不案内ですが、効率だけで物事の是非を判断しているように見えました。世の中には効率が悪くても「国」がしなければならない事
業もあると思います。
この仕分け作業にアメリカ人が入っていることは以外でした。モルガン・スタンレー証券のロバート・フェルドマンという人
でした。
11月7日の残日録に岡留安則さんのアメリカ軍基地の沖縄県外移転先として硫黄島があるのではというマガジン9条のコラ
ムを紹介しました。
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沖縄に居座る海兵隊はグアムや米国本土に撤退しても今や軍事プレゼンス上は「ノープロブレム」なのだ。米国が日本の思いやり予算をどうしても手放したくな
いというのであれば、自衛隊の訓練滑走路しかない無人島の硫黄島への県外移設でも十分だ。
---------------------「癒しの島・沖縄の深層」「普天間基地移設問
題、沖縄県民は怒り心頭である」
今週のマガジン9条のコラム「コラムりコラム<普天間基地問題
をめぐるマスコミの責任>」に面白いことが書いてありました。
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例えば岡留さん提案の硫黄島移設案だが、これには米軍が絶対反対している。その理由は、「生活環境面に問題がある」ということだという。
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「米軍兵士たちが息抜きに“遊ぶ場所”がないからだ」というのが最大の理由だというんだ。つまり、米軍兵士にとっての“生活環境面”とは、“息抜きに遊べ
る場所”ということなんだそうだよ。
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アメリカ兵が「遊ぶ場所」がないから移転できないとは呆れてものが言えません。
わがままなアメリカの言い分とお人よしの日本政府の姿を前回の「コラモリコラム<普天間基地”移
設”をめぐって>」とあわせて紹介します。
◆海兵隊のグアム移転費用:6000億円
普天間基地とセットだとされている海兵隊のグアム移転の費用が6000億円だそうです。総額1兆円のうち6割を日本が負担することになっていますが、ア
メリカは日本に全額負担させたいと思っているともいわれています。
◆思いやり予算<2200億円>
日本が負担している米軍経費は約2200億円ですが、他に住民対策費などを含めると5000億円を超えるそうです。
かってアメリカ軍の基地があったフィリピンではアメリカから基地使用料を取っていたそうです。基地代の値上げを迫ったらフィリピンから撤退したのです。
アメリカは金の掛かるところに基地はおかないようです。日本は居心地がよいので居座っているのでしょう。
事業仕分けの対象項目の中に「思いやり予算」が含まれていると報道されています。
ばっさりと削られることを期待しながら見守りたいものです。
その「思いやり予算」の使い方も酷いものです。憲法違反でもあります。
基地内に映画館、プール、ボウリング場、アメフト競技場や野球場、体育館、コンビニ、キリスト教の教会まで立ててやっているそうです。
この教会が憲法20条が禁止している国の宗教行為をしていること、すなわち憲法違反です。
日本国憲法 第20条 3項
「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」
◆普天間基地は即閉鎖すべき
普天間基地は宜野湾市の真ん中にあり周りは民家に囲まれている。その上空を毎日軍用ヘリが飛びまわっている。
普天間基地司令官デール・スミス大佐がことあるごとに「危険性は承知している。その上で、安全性には十分に留意してい
る」というように「世界一危険な軍事基地」と言われている。
04年8月には沖縄国際大学の構内にアメリカ軍ヘリが墜落するという事故が起こっている。
アメリカは自公政府と約束だと辺野古への移転を脅しを込めて主張しているが、こんな危険
な基地は移転ではなくまず閉鎖すべきだろう。
◆オバマ来日で何が話される
明日、オバマ大統領が来日するが首脳会談では普天間基地問題は議題にしないそうです。
岡田外相はシンガポールでのクリントン・アメリカ国務長官と会談し日米閣僚級の作業グループでの議論を通し早期に結論を出したいとの考えを伝えたそうで
す。
どこの国であろうと、誰だあろうと対等、平等の関係が築かれなければならないと思います。
鳩山、オバマ会談はどうなるのでしょう。
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