09/11/17
犯罪の発生と検挙率
雨の一日、気温も
低く気分も低調、どうしようもない一日でした。
さて、警察組織の裏金作り、犯罪の捏造など腐敗事件に事欠きませんが、警察官の犯罪も毎日起こっているようです。市民はマスコミが報じる犯罪しかみえま
せんから警察官の犯罪が増えているのかどうか実態はわかりませんが、それにしても報道される量は多すぎます。週が明けてからの事件だけでも下記のように多
様な事件を起こしています。
これだけ多いと個人の資質以上に他の原因を考えてしまいます。
◆痴漢
11月7日21時過ぎ、警視庁の警部補(52)が東武東上線の車内で女子大生(21)の太ももを触り女子大生に取り押さえられていた。埼玉県警に迷惑行
為防止条例違反の疑いで現行犯逮捕されて罰金刑を受けていたことが17日にわかったと報じられていました。「警視庁外事2課警部補、電車で女性の脚触る」(読売新聞 09/11/17)
7日の出来事がなぜ今ごろにしか発覚しないのでしょうか?
この記事も警察発表をそのまま記事にしているのでしょう。警察発表に頼っているマスコミに社会の木鐸の期待できません。
◆暴行傷害
17日0時過ぎ、神奈川県警機動捜査隊の巡査部長(34)が相模原市の民家の敷地内に侵入し玄関を開けようとしたために置きだした家人ともみ合いになり
内一人の顔を殴り鼻の骨を折る怪我をさせていた。
神奈川県警は傷害と住居侵入の疑いで現行犯逮捕した発表したと報じられていました。「泥酔の警官、住居侵入し住人殴った容疑で逮捕 神奈川」(朝日新聞
09/11/17)
容疑者の巡査部長が所属する機動捜査隊の仕事の内容を神奈川県警のホームページ には下記のように書いてあります。
◇機動力を駆使した凶悪な犯罪の初動捜査に関すること。
◇広域重要犯罪の捜査に関すること。
容疑者は俗に言う「刑事」です。こんな粗暴な男に犯罪捜査をやらせるとは市民は枕を高くして眠ることができません。
泥酔していたそうですが、間違って他家の敷地に入るまではわからなくもありませんが、出てきた家人に怪我をさせるほどの暴力を振るうとは尋常とは思えま
せん。
◆ひき逃げ
高松北署の巡査部長(58)は15日18時45分頃、公務中にバイクで市内の女性(54)の自転車と接触し女性は約2ヶ月の怪我をしたが、救護措置など
をとらずに立ち去った。
容疑者はガソリンスタンドを出て接触後、女性の荷物を拾い「大丈夫ですか」などと声をかけた。その際、女性から「警察を呼んでください」と言われたが
「そんなに大したけがではない」などと立ち去ったとのこと。公務中だったが私服だった。「接触後に被害者と20分話/警官ひき逃げ」(朝日新聞 09/11/17)
悪質ですね。58歳にもなってバレないと思っていたのでしょうか?
◆盗撮
9月30日夜、警視庁南大沢署の巡査長(36)JR武蔵小金井駅の階段で女子高生(17)のスカート内を盗撮したとして都迷惑防止条例違反の疑いで現行
犯逮捕されたいたと報じられています。「巡査長、駅で女子高生を盗撮容疑 警視庁」(朝日新聞 09/11/16)
この事件は2ヶ月も経ってからの報道です。警察は身内の犯罪に甘いし、マスコミは記者クラブと通しての発表しか記事にしない。なんとも信用できない組み
合わせです。
◆検挙率の低下
話は変わりますが、犯罪の発生と検挙率の因果関係がありそうです。
89(平成元)年に検挙率が50%を切ってから08年まで回復していません。逆に犯罪発生件数は、88(昭和63)年に160万件を超えてからは02年
の280万件超となり80年代の2倍を維持しています。
犯罪件数の増加、検挙率の低下の原因が警察組織にあるとみるのが当然のことでしょう。
※データは警察白書に拠りました。犯罪発生件数は刑法法
犯の警察が認知した件数、検挙率は刑法犯の検挙件数の比です。
赤線が発生件数(左目盛)、青線が検挙率(右目盛)です。
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