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09/11/26 身辺雑記

  昨日、雨上がりに天王山に登り、下山途中の大山崎山荘美術館(庭園まで)に寄って見ました。暖かな午後、ウォーキングのグループ、中年女性のグループ等な どでいっぱいの客です。館内は相当の混みようでさぞ姦しいことだと思います。
 美術館には静かなころに出かけたいものです。

 さて、このごろの出来事で思うことを書き並べてみます。

スタンピード(stampede)現象
 日本のメディアが批判されることのひとつに「スタンピード現象」というのがあるそうです。「一色なだれ報道」ともいうそうで、あることが起こるとどのメ ディアも雪崩を打ったように同じことを報道する日本メディアのアホさの象徴的な現象です。
 近くは芸能人の薬物汚染事件、結婚詐欺不審死事件、島根女子大生惨殺事件と「すべて」のメディアが警察発表と憶測情報を垂れ流していました。

 馬鹿な報道は見聞きしなければすむことですが、その陰で報道されなければならないことが報道されないでいます。
 例えば、内閣官房機密費に関する続報はありません。社説で取り上げているのも「残日録09/11/22」で紹介した3紙(北海道新聞、信濃毎日新聞、山陽新聞)の他には25日付の東京新聞 だけでした。


◇東京新聞「官房機密費 本当に必要な金なのか」(09/11/25)
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 そもそも、支出先や使途を秘匿してまで支出する必要のある金とは、いったいどんなものなのか。餞別や国会対策が、それに当たるとは到底思えない。
 いっそのこと官房機密費は全廃して、必要分は堂々と予算要求したらどうか。
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 マガジン9条の 「柴田鉄治の メディア時評」11月25日号に<「のりピー騒動」に見る日本のメディアの『スタンピード現象』そんなことより「官房機密費」になぜ迫らない?> というコラムに下記のように書かれています。


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(前略)
 敗北が決まって下野する直前のドサクサ紛れに、2億5000万円ものカネを政府・自民党はいったい何に使ったのか。
 これこそ、まさにメディアの出番である。いま各新聞社には、隠された事実を掘り起こす調査報道取材班のような組織をつくっているところが少なくない。な ければ、いまからでも優秀な記者を選んで組織すればよい。
 そして、その調査報道班が、官房機密費のすべてをというのは大変だから、この2億5000万円と民主党政権になって使った1億2000万円に絞って、そ の使途を徹底的に調べ上げたらどうだろう。
 各紙が競ってその全貌を明らかにすることができたら、その記事に読者は「おお!」と声を上げ、読者の「新聞離れ」も止まって、いま各新聞社が直面してい る「新聞の危機」など、どこかに吹っ飛んでしまうに違いない、と私は思うのだが…。
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 まさに出番ですよね。新聞社の調査報道に期待したいですが、していて良いのでしょうか?

◆事業仕分け
 
強行採決など議会運営、内閣官房機密費隠しなど、政権が変わったことの幻想はもうここま でと思うようになってきました。
 概算要求予算の減額を目論む事業仕分けは単なるパフォーマンスでしかなかった化けの皮が徐々に明らかになってきました。
 官房機密費は年間14億円、平野博文官房長官を呼んで仕分けすればどうでしょうか?

スーパーコンピュータの研究開発費などの科学・学術予算が削られたことに
ノーベル賞受賞者など著名な科学者が一斉に反発し ています。
 「事業仕分け:ノーベル賞受賞者の野依さん、科技予算削減を批判」(毎日新聞 09/11/25)
 「事業仕分け:前半終了 『
聖域』にもメス 3兆円捻出へ、なお険しい道のり」(毎日新聞 09/11/18)など

 益川敏英
さんの「何%減らすからこうだとか乱暴すぎて、(事業仕分けは)科学にはなじまない」との発言のとおり、何でも かんでも目先の利益のためだけでものごとを判断する考え方は危険だと思います。
 また、声の大きい、パフォーマンスの派手な、滑舌のよい奴だけの声が通る世の中は、マイノリティや弱者に優しい社会に繋がる政治をしてほしいと思いま す。

◆旧政権の棚卸
 政権が変わることの一つの役目は前政権の誤りを正すことにあると思います。
 日米間の核持ち込み密約は調査が始まっているそうですが、政権交代前夜に2億5千万円を持ち逃げされた国民の財産(官房機密費)について「前政権に聞い てくれというのが人の道だ」と調査する気のなさは何でしょう。
 前政権の膿を出し切ってこそ自分たちの政権公約が実現できるのではないでしょうか?隣国では政権が変われば前政権のトップが獄に送られることが慣習化し ていますが。

◆首相の政治資金
 鳩山首相の政治資金の虚偽記載の報道には驚くばかりです。
 母親からの借り入れであり罪に問えないとか、そんなことより鳩山氏が「金で総理大臣の椅子を買った」との印象が強まるばかりです。民主党の結成にもこの 母親の懐から金が出ていたそうです。

 金の出所のほとんどは年間およそ2億9千万円にもなるブリヂストン株の配当だそうです。働かないで億の金が入ってくる人たちがいる。創業者は偉かったの でしょうが娘であり、孫であるだけで豊かな生活ができるのです。労働者の労働力を掠め取った金で。「首相の母36億円現金化 虚偽記載問題 政治資金一部充当か」(東京新聞 09/11/25)

◆タミフル密売
 インフルエンザの治療薬タミフルをインターネットで販売していた業者などが薬事法違反容疑で強制捜査されています。
 豚(新型)インフルエンザのワクチン不足、副作用問題、治療薬タミフルの不足など政治の無策がこんな犯罪を生んでいます。
 「タミフル?530点押収 違法広告容疑での捜索で 大阪」(朝日新聞 09/11/26)

◆党名変更
 自分の名前に誇りをもてないとは、3ヶ月前まで政権にあった政党内の議論とは思えません。
 この党の再生はないのではと思ってしまいます。党是に従って「自主憲法党」とか「改憲党」、「新生自民党」はいかがでしょう?

◆死んだら
 こうして書いているホームページやブログ、メールアカウントなどは自分の死後はどうなるのでしょう。
 こんな記事がありました。「自分が死んだ後のメールアドレスやSNSアカウントはどうなるの?」(ライフハッカー日本版)
 「Gmail」「Hotmail」「Yahoo」のメールアドレスなどは所有者の死後はどのように扱われるのか調査結果が掲載されています。

 例えばGoogleのGmailでは下記の情報をGoogleに届けて遺族がメールにアクセスできるようになるそうです。
 1.お客様の氏名と連絡先
 2.故人の Gmail アドレス。
 3.該当Gmail アカウントから受信したメッセージのヘッダー全体
 4. 死亡を証明するもの。
 5.あなたが故人の法定代理人であることを示す証明書
 などをアメリカのGoogle本社に送る必要があるそうです。

 また、Yahooのメールは本人以外は誰にもメールアカウントにアクセスできないようになっているそうです。

 死後、誰にも見られたくないものと見て処理してほしいものがあり難しいですね。画家いわさきちひろさんの夫で衆議院議員をされていた松本善明さんのブロ グを毎日読んでいましたが、最近更新がないと思っていたら入院されてそうです。[入院中]と代理の方が書き込まれていて安心しました。

 ID、パスワードを遺言書に書いておく必要がありますね。

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