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09/11/28 「新型」インフルエンザ騒動

 「新型」インフル エンザ(豚インフルエンザ)に罹った人が1千万人を超えたそうです。舛添厚生労働大臣(当時)の蟻一匹も入れないような検疫風景を演じたのはなんだったの でしょうか?
 あの検疫騒動があったからどんな効果があったのでしょうか?現政権は旧政権のやったことの棚卸をしっかりとしてほしいと思います。下記に上田博三・厚生 労働省健康局長の馬鹿げた発言があります。
 「インフル季節性と異なり予測困難 患者1千万人超で厚労省」(共同通信 09/11/27)
 
 インフルエンザの患者の家族などを「濃厚接触者」と呼ぶ嫌な言葉があるそうです。
 桝添厚労大臣(当時)らの検疫をパフォーマンスだということを国会で明らかにした厚労省の技官・木村盛世さんは自身のオフィシャルWebサイトで「濃 厚接触者」について書いておられます。

 濃厚接触者とは結核の患者を見つけその周りにいた人に 抗結核薬を予防投与するようなときに使う概念だそうです。
 カゼと同じような広がり方をする感染症(インフルエンザなど)に患者の追跡調査をすることは意味がないばかりではなく、濃厚接触者探しは医療機関や自治 体の負担を増すだけだと指摘されています。

 タミフルは「構造的に耐 性が生じやすい薬」だそうです。だからもう少し慎重な使い方をすべきだとも言われています。

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 行きすぎた対策は、インフルエンザに対して怖い伝染病といったスティグマを生みます。欧米がインフルエンザ流行が収まりつつあるとの情報に対して「欧米 は何の対策をしなかったから早く収まった。日本は(正しい)対策をしたから流行が続いている」と発言した上田健康局長ですが、次は「過ぎたるはなお及ばざ るがごとし」との発言を聞きたいものです。
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濃厚 接触者という概念
 ※「スティグマ」とは烙印というのでしょうか?インターネットの辞書(大 辞林)では次のように書いています。
 <ギリシャ語で、奴隷や犯罪者の身体に刻印された徴(しるし)の意個人に非常な不名誉や屈辱を引き起こすもの>


 上田博三氏の発言は逆説的で面白いものですが、「疾病の克服と健康の増進を目指す」厚生労働省健康局のトップとしての資質は如何なものでしょうか。

 「週刊金曜日」の11月20日号 に小児科医・毛利子来さんのインタビュー記事(インフルエンザを吹き飛ばせ!)が掲載されていましたので紹介します。

Q1.新型インフルエンザは本当に恐ろしいのでしょうか?
 「新型」はウソ。ブタ由来インフルエンザ「H1N1」は1956年に確認されている季節性インフルエンザの亜系だそうです。
 インフルエンザは本質的には「風邪」。どんな病気でも死ぬことはあるインフルエンザが特別死亡者が多いわけでではない。

 どんな病気でも死ぬことはあります。通常の風邪での死亡率と「新型」インフルエンザの死亡率を明らかにして比較してほしいものです。

Q2.感染は今後も広がってゆくのでしょうか?
 鼻の粘膜を取って「簡易キット」で検査するらしいのですが、熱が出て48時間以内では反応が出ないなどから公表されている感染者数が正しいとはいえない そうです。
 今までも国やマスコミは、ハンセン病や結核など感染力の弱い弱毒性の病気を必要以上に恐ろしい病気だと宣伝してきました。

 今回も同様です。誰のためでしょうか?国民のためでしょうか?
 マスク、消毒剤、簡易検査キットなどのメーカと医者が儲かるだけはないでしょうか。
 日本は世界のタミフルの8割も使っているそうです。異常ともいえます。

Q3.休園や学級閉鎖はどういう基準でなされるのでしょうか?
 ほとんどは自治体の嘱託医の判断で決められるそうですが、医者には共働きの人たちの苦労がわからない人が多い。100人の園児がいる保育園で3人がイン フルエンザになっただけで休園になったそうです。
 また、部屋が二つしかない家の父親が感染の疑いが出たからと「家族から隔離してください」って言うそうです。どこに隔離しましょう?教えて。
 会社でも家族に感染者が出ただけで出勤停止になるそうです。

 馬鹿げています。
 責任ある立場の人たちが、自分の頭で考えないで、自分たちの責任逃れのための所業としか思えません。

Q4.ワクチン接種は効果があるのでしょうか?
 言い切っておられます。「ワクチンはほとんど効きません」と。「それどころか、予防接種は元来危ないものです」とも。
 自然界に存在しないものをウイルスの侵入経路(口や鼻)と違う血液に入れるのですから敗血症は防げるかもしれないが体全体への効果は薄いのはわかりきっ ているといわれています。

 ワクチンの副作用を報道されています。効き目がないなら順番待ちで打つこともないですね。

Q5.家庭では、どういう予防をすればいいのでしょうか?
 「無理をしない、過労しない、たっぷり寝て、よく食べること」だそうです。普通の生活を心掛ければよいだけ。
 元気な子なら幼いうちに罹って免疫をつけることが一番の予防だそうです。
 そして発症したら、本人がしたいことをさせた方が薬よりもはるかに効くといわれています。

 感染を完全を予防できないのですから、早めに罹って免疫をつけた方がワクチンなどの異物を体に入れるより安心ではないでしょうか?

Q6.解熱剤や薬は効果があるのでしょうか?
 熱が出るのは体がウイルスなどと闘って免疫を作っている証拠だから解熱剤で熱を下げれば免疫を作る力も抑えこむことになる。日本での死亡者の死因の多く は投薬が原因ではないかと言われています。
 体温計をあてにするより親が熱っぽいと感じるほうが大事で、熱が出ても元気で機嫌がよければ大丈夫、三日もすればよくなるそうです。

 体温計や解熱剤を過信してしまいますが人間の自然治癒力を信じることが大事なのですね。

Q7.毛利さんのような医者は少数派ではないでしょうか?
 毛利さんは少数派を自認されています。
 「病気の診断の裏には、必ずその人の人生があります。つまり、その人の人生に応じた診断や診療があるんです」(引用)
 こんな思いで診療をしている医者は確かに少ないでしょう。私の経験でも、確かに「個」を見ないで一律な投薬や診療には不安を感じます。

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