10/01/25
朝日俳壇、歌壇より
昔からよく夢を見
ます。
それもあまり良くないというか、私が殺人犯となるようなサスペンスドラマもどきなど後味の悪い夢ばかりです。
昨夜は私にしては深酒の部類に入るのですが見た夢はちょっと不気味でした。昨夜の夢は白い蛇が出てくる夢二話でした。一話はどこかの日本庭園の池に真っ
白な蛇が泳いでいました。私の気配を感じたからか水面を蛇行して向こうに行きました。
第二話は山道で銀色の蛇が二匹で繁殖行為?を繰り返
していました。少しいくと別のペアが同じような行為をしていました。私の気配に築かない様子でした。
殆どの夢は醒めた直後しか覚えていないのですが、後味の悪い夢は覚えています。精神病の一種でしょうか。
25日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。
◆朝日俳壇
俳壇には相変わらず、私には難しい句が多く入選していました。
◇人住める屋根の雪より融け始む(塩尻市・古厩林生:稲畑汀子選)
そうだろうなあ。人が住んでいれば火を使い「家」に温もりがあるから、無住の家の屋根より先に先に雪が解け始めるのでしょう。過疎を思わずにはいられま
せん。
◇日向ぼこ座棺の記憶あらねども(塩釜市・杉本秀明:金子兜太選)
私の生まれた地方では数十年前まで土葬でした。50年ほど前に亡くなったの祖母の棺は座棺だったと覚えています。
日のあたる縁側で日向ぼこしているとそのまま棺に入ってもということでしょうか。
◆朝日歌壇
◇「生きてるよ」そのことだけを知らせんと出口をわずか雪踏みにけり(山形市・大沼武久:高野公彦、永田和宏選)
独居老人が今日も元気に生きていますよという印に黄色い旗を毎朝だすという運動がありますが、雪国では新雪に足跡をつけて安否を知らせるのですね。
雪深い地域=過疎=老人世帯と思うのは門外漢の甘い考えでしょうか?
◇人の来ぬ道を律儀に雪掻きて老いのふたりがひっそり暮ら
す(群馬県・眞庭義夫:永田和宏選)
この歌も雪国の老人の歌です。
こちらは先の歌よりもう少し積極的に、人も通らぬであろう道までも雪掻きをしたおられるのでしょう。
◇いいスズキわるいスズキの友がゐてわるいスズキと居酒屋へゆく(東京都・近藤しげを:高野公彦選)
友人のいない私には羨ましいことです。
悪友の方がウマが合うのでしょう。「わるいスズキ」と居酒屋あたりでグダ話に花が咲くのでしょう。
◇突然死望むところと盛り上がり名乗らず旅の居酒屋に酌む(舞鶴市・吉富憲治:永田和宏選)
こちらは旅先の居酒屋、袖摺りあうも他生の縁でしょうか、世間話から互いの病気のことなど、やがてコロリ往生などに話題が移ったころに一人帰り、二人
帰っていったのでしょう。
私も旅先の泊まりは安いビジネスホテルにして、夕食がてらに居酒屋で一杯というのがいつものことです。居酒屋の客の言葉のなまりなどただ聞いているだけ
ですが楽しいものです。
◇忽然と雨に見舞はるビル街に男は走る女は歩く(東京都・近藤しげを:馬場あき子選)
大昔に付き合っていた女性は傘を持たない人でした。雨に濡れるのが好きと言っていました。少ない経験ですが男性より女性
の方が雨を好むように思います。私もいつの頃からか雨に濡れることがそんなに苦にならなくなりました。
◇カナダの子は友情と答へ日本の子は空気と言ふとぞ目に見えぬもの(ひたちなか市・篠原克彦:馬場あき子選)
新しい発見です。
「目に見えないものは何?」と聞かれて私も含めて日本人は「空気」と答える人が多いのではないでしょうか?ところがカナダ人は「友情」と答えるのだそう
です。
私も「友情」と答えたくなりました。
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