10/04/09
５１番目の星？
今年のアカデミー
賞作品賞などを受賞した映画「ハート・ロッカー」
を観てきました。
イラクの首都バグダッドで爆発物の処理をする部隊を描いた映画です。命知らずな手法で直接爆発物を処理する軍曹（ジェームス：ジェレミー・レナー）、
ジェームスのやり方についていけなく反発している援護する役目の軍曹（サンボーン：アンソニー・マッキー）と戦場の生活に心を病みつつある技術兵（エルド
リッジ：ブライアン・ジェラティ）の３人が除隊日を指折り数えながらの「テロとの戦い」の日々が描かれています。
交戦場面ではＰＭＣ（民間軍事会社：Private military
company）の「兵士」が出てきました。アメリカでは戦争も民間会社の金儲けになっているのですね。ちなみにＰＭＣの死者は戦死者としてカウントして
されていないそうです。（Iraq
Body Countによるとイラクでの民間人の死亡者は９５，８２２人〜１０４，５２９人の範囲にあるそうです）
ヒーローアクション物映画で、「社会性」などは薄い評判の割には物足りない内容でした。
夏の参院選挙での民主党の過半数確保が怪しいと踏んだ輩が、自民党の別働隊として民主党の過半数割れを確実にしようとの
思惑や、選挙でいくつかの議席をとり政権に近づこうとの思惑などで新政党の結成が相次いでいます。
マスコミは輩の提灯持ちとなって彼らが国民の不満を解決するかのような幻想を演出しています。誰が大多数の貧乏人の味方か、誰が金持ちの味方かをしっか
りと見極めなければ、貧乏人はいつまで経っても”健康で文化的な「最低限」の生活”さえ営むことができません。
ビル・トッテンさんのコラム（Our World）に「アメリカ帝国主義」という記事と「日本はアメリカの植民地」という記事が連続して掲載されていました。
アメリカが帝国主義国であり、日本はその植民地であると明快な論理です。
「帝国主義」という言葉を聞かなくなって久しいことです。ビル・トッテンさんによると帝国主義とは次のように「金持ちが自分の利益のために自国政府を動
かし、次には軍事力や経済力で他国にまで利益拡大をはかり、土地、労働力、天然資源、資本、市場を搾取すること」だそうです。
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帝国主義とは、一言でいうと他者を支配することである。そしてそのプロセスは、支配力を持つ投資家が自国政府を自分の利益のために動かすようになり、次に
他の国や地域も、軍事力や経済力を使って自己の利益拡大のために、土地、労働力、天然資源、資本、市場を搾取していく。言い換えると、権力のためではな
く、一部の人が大きな富を手にすることを可能たらしめるために、帝国主義を推し進めているといえる。
--------------------（アメリカ帝国主義）
そして、そのアメリカの帝国主義を支えているのが民主党政権になっても日本であることに変わりがないということです。
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衰退した大英帝国に代わり、第二次大戦からアメリカが唯一の帝国となった。皮肉なことにその帝国主義を支えているのが日本であり、昨年末時点であいかわら
ず中国に次ぐ米国債保有国である。自民党から鳩山民主党政権に変わっても、アメリカの戦争を日本が資金援助する構図はまったく変わらないということだ。
--------------------（同上）
アメリカ帝国主義を支えている日本はアメリカと対等な関係ではなくアメリカの属国、植民地であるということを具体的に指摘されています。
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その根拠は、植民地の特徴である、領土の一部を宗主国が所有（米軍基地）、植民地の軍隊は宗主国が指揮、宗主国に天然資源を供給（日本には天然資源はない
が、工作機械などをアメリカに輸出していることに置き換えられる）、植民地の税金は宗主国の意のまま、などが挙げられる。この税金というのは、日本が長年
外貨準備高のほとんどをアメリカの国債で保有している事実である。
--------------------（日本はアメリカの植民地）
このような論理は無学な私でも納得できることです。
世の中の文化人、知識人と呼ばれる人たちには、日本が真の独立国ではなく、アメリカの属国であるということは分かっていることではないかでしょうか？
分かっているのになぜ発言しないのでしょうか？
日本が独立国だと思っている馬鹿どもばかりでしょうか？
♪芝生の丘の上 風になびく星条旗
♪僕達の星は 何番目だったんだろう？
（ＢＥＧＩＮ「ハイサイＣａｌｉｆｏｒｎｉａ」より）
私たちの国は５１番目の星なのでしょうか？
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