10/04/26
朝日俳壇、歌壇より
アメリカ軍普天間
基地の県内移設に反対する沖縄県の県民大会は9万人もの人が参加し「普天間基地撤去」が沖縄県民の意志であることが明確になりました。
政府はアメリカに毅然と「普天間基地の撤去」を要求すべきです。
沖縄では県民大会に参加できなかった人たちが大会のシンボルカラーの黄色い色の物を身に付けたり、家に掲げたりされているようです。アメリカ軍の基地は
要らぬの意志を表すために黄色い布を探してバックに付けようと思います。
知人に誘われて李政美(イ・ヂョンミ)さんの歌を聴く機会がありました。ヂョンミさんの歌を聴くのは初めてでした。
きれいな人でした、人生が顔に表れたいい顔をされていました。韓国の民画展の関連の催しであったためか韓国、朝鮮の歌が多く歌われました。ヂョンミさん
チマチョゴリ風?の衣装に肩掛けの太鼓(チャンゴ)の伴奏もされて十分楽しめました。
いろいろな思いを静かに激しく歌に込めて歌われることに感動しました。
静かに語られる両親のこと、両親の故郷・済州島のこと、済州島4・3事件のことなど強いメッセージを感じました。
もっと聴いて見たくなり公式ホームページ(李政
美の世界)よりCDを購入しました。
26日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。
◆朝日俳壇
◇風光る颯爽として忘れ物(敦賀市・稲垣智子:稲畑汀子選)
風光る爽やかな季節となりました。春は皆さん忘れ物が多くなるのでしょうか?私の忘れ物は加齢せいかと思ったりしています。
◇亀鳴くや鳴くと新聞投書欄(佐賀県有田町・森川清志:金子兜太選)
亀の鳴き声を聞いたことがあるなどと投書されていたのでしょうか?兜太先生は亀鳴くには「真偽ある」と書かれています。
私は蓮の花が開くときにポンと音がするという俗説を信じて朝早く蓮の名所に出かけたことがあります。こちらはまったくのガセでした。
◇ぶらんこの人を降ろして重くなり(岐阜県笠松町・武仲利治:長谷川櫂選)
人の乗っていないブランコは確かに重そうです。なぜでしょう?
◇讃岐うどん待つ列長し蝶も来て(坂出市・溝淵和幸:長谷川櫂選)
高速道路の通行料金が千円になってから香川県の讃岐うどん屋は大変な混雑のようです。異常な客の入りで素朴な商売が損なわれるのではないかと心配です。
年に1、2度は自転車を担いで讃岐うどんを食べに行っていましたが、異常な混雑ぶりを聞いて行く気がしないでいます。
高速道路料金は受益者負担にすべきではないでしょうか?自動車メーカー、石油会社とユーザーが負担すべきだと思います。
◆朝日歌壇
学年末始を詠んだ歌が数首ありました。その中には若い人
の歌もありました。
◇卒園式神保先生ありがとう神保先生泣いてるみたい(横浜市・高橋理紗子:
永田和宏、高野公彦選)
作者は6歳11ヶ月だと選者が書かれています。
◇始業式今日から私三年生カッパ卒業オレンジのかさ(富山
市・松田わこ:高野公彦選)
この作者は8歳とありました。作者の年齢を知らずにこれらの歌を評価されるのでしょうか?前書や詞書を含めた作品の背景などを含まないで俳句や短歌だけ
で鑑賞したいと思います。
◇新しい校長先生を知りたくて引越し手伝う全校十五名(稚
内市・藤林正則:馬場あき子選)
◇一斉に十三人が桴(ばち)構へ今日山焼きの全校生徒(神戸市・小田玲子:馬場あき子、佐佐木幸綱選)
少子化というより人の都市部への集中により地方の町は同じように過疎に向かいつつあるように思います。この3月で閉校になった学校、新入生が一人二人と
いう学校も多かったようです。人口の都市への集中は所得の格差と同じ根っこのような気がします。
◇老い人の食の嵩知る収集日膨らみのない袋置きをり(久喜市・児玉正広:永田和宏選)
ゴミ袋には生活の実態が反映されます。ふくらみが無いだけなら食の嵩が小さくなったと思っていられますが、ゴミの中身がインスタント食品のパッケージば
かりということは無いのでしょうか。
◇二人降り一人乗りきて桃畑の花の海ゆく各駅停車(中央市・前田良一:永田和宏選)
単線、ワンマン運転、無人駅などという言葉が浮かびます。それでも花の季節だから乗降客は多いほうなのでしょう。
電車の旅が大好きです。一日中電車で移動していたいものです。旅に出たいと思います。
◇エプロンの疲れもハンカチの哀しみもこきまぜて洗う明日はまた来る(岐阜県・棚橋久子:馬場あき子選)
疲れも哀しみもあるけれど明日はまた来る、だから洗濯して寝よう。いいですね。
「こきまぜる」と「かきまぜる」は違うのでしょうか?私は「こきまぜる」という言葉は使いません。
◇「孤独とはこんな物か」とため息し痛める肩に膏薬を貼る(箕面市・田中令三:佐佐木幸綱選)
まったく、ごもっともです。ため息と肩こりの毎日です。
◇咲こうかなそれとも明日咲こうかな塾の帰りに桜の会話(富山市・松田梨子:高野公彦選)
若い人の歌のようですが、今年のように花の時期に不順な気候が続き「咲こうか」「いや明日にしよう」などの花の会話が交わされたことでしょう。
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