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10/05/11 朝日俳壇、歌壇より

  日曜日に久しぶりに天王山に上ってきました。いつものように サントリー山崎蒸留所横から椎尾谷を経るコースです。
 山道には小さな山野草の花が咲いていました。健気な感じがたまりません。
草むらを覗いていると蛇を見つけることもある、 いよいよ夏を実感します。
 
この山域は京都西山産の筍の産地で藪というより筍畑のようにきれいに手入れされています。朝早くには筍掘りをする人を見 かけます。
 私はぜんまいを50本ほど摘んで帰りてんぷらにして酒のあてにしました。

 沖縄に、日本にアメリカの軍事基地はいらないという意思表示のために黄色い布を付けて出かけていますが、街中で同様の黄色い布を見かけませんがしばらく は続けてみようと思っています。


 昨日(5月10日)の朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や 歌を紹介します。
 今週も難しい言葉が多くありました。

◇蝌蚪(かと):おたまじゃくしのことで春の季語だそうです。

◇無憂樹(むゆうじゅ):沙羅(さら)の木、菩提樹(ぼだいじゅ)とならんで仏教の三聖樹と呼ばれている木だそうです。因みに無憂樹は釈迦が生まれた所、 菩提樹は釈迦が悟りを開いた所、沙羅の木は釈迦が亡くなった所にあった木といわれているそうです。


◇諸葛菜(しょかっさい):花大根の別名のようで春の季語だそうです。

◇卯の花:おからのことかと思っていたら、空木(うつぎ)のことも卯の花と言うそうです。4月の別名卯月もこの花からの由来とか、卯の花腐し(うのはなく たし)とともに夏の季語です。

◇鼓草(つづみそう):タンポポのことだそうです。

◆朝日俳壇
◇逃水を見果てぬ夢の如く追ふ(茨木市・瀬戸順治:大串章選)
 この季節、自転車で走っていると逃水を追っているような気になります。見果てぬ夢を追っているのでしょうか?

◇むらさきの風を育てて諸葛菜(田川市・山田千恵女:稲畑汀子選)
 諸葛菜の花が風に揺れている、花が風を生み育てているような。

◇霞立ち光の軽く影落ちず(熊谷市・時田幻椏:金子兜太選)
 霞のころは日差しが弱く影ができないということでしょうか?兜太選は難しい。

◇臆病な人間として目刺焼く(鶴ケ島市・渡辺隆:金子兜太選)
 意味はよくわかりませんが目を引きました。

◆朝日歌壇
◇本当に必要なものは少しだけ家中の物を捨てて春風(広島市・底押悦子:佐佐木幸綱選)
 生きてゆくのに必要な物などほんの僅かでしかない、そんなことも年を重ねて初めてわかるもののような気がします。私の持ち物もずいぶん少なくなりました がまだまだ捨てなければなりません。

◇吉里吉里もひょうたん島も反戦も長く太くて井上ひさし(東京都・野上卓:佐佐木幸綱選)
 九条の会の9人の呼びかけ人のうち小田実さん、加藤周一さんに続いて井上ひさしさんと3人の方が亡くなられています。
 井上ひさしさんが亡くなられても作品は読み継がれて行くことでしょう。

◇桜、雪、桜、雪、雪みちのくの四月半ばの桜、雪、雪(福島市・美原凍子:高野公彦選)
 相変わらず弾むような美原さんの歌です。今年は関東以北では桜の開花時期に雪が降ったそうです。

◇「これもエコ」自分に言い聞かせながら自転車三人乗り、続けてる(調布市・西野千春:高野公彦選)
 間違いなくエコです。娘も二人の子持ちでこの作者と同じように自転車の3人乗りをしているようです。
 ガンバレ、かあさん。

◇我が体に静かに澱(おり)が積んでゆくそういう感じ四十代は(赤穂市・内波志保:永田和宏選)

 働き盛りの40代には思いませんでしたが、近頃は心身のどこかに澱が溜まっていくような感じがします。













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