10/06/12 森
永卓郎さん
ラジオ番組をインターネット上のポッドキャストというファイルを携帯型の音楽プレーヤーにダウンロードして外出時にも聞いています。
経済評論家の森永卓郎さんが、文化放送の「大竹まことゴールデンラジオ」という番組に毎週月曜日に出演して司会の大竹まことさんと阿川佐和子さ
んに真面目な話をからかわれ苛められキャラを楽しんでおられます。
今週はこんな話をしていました。
党内に「敵」を作り国民の人気を取るところなど、今の政治状況は小泉構造改革の再来である、小泉政権は真っ先に金融緩和を行い景気がよくなった。その景
気回復とは弱肉強食で庶民の生活はよくならないといわれています。
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今の政権はまず強い人を助けて経済のパイを大きくしましょうという成長戦略です。強い人はよくなる強い人は益々よくなる。
国が小規模農家などへの支援して小規模農家が生き残れるようにすべきです。その財源をどうするのだといわれるが、財源は大金持ちから取ればよいと思う。
----------------(10/06/07放送分より書き起こし)
番組で消費税増税に反対するとの言葉は出ていませんでしたが、森永さんは消費税増税に反対論者で大企業や金持ちに優遇されている税制を変えれば財源は生
み出せるという考えです。
朝日新聞などほとんどのマスコミは「社会保障の財源には消費税総勢を」との翼賛報道です。政治家は献金元、マスコミは広告主である大企業を優遇する政策
を支援するのでしょう。
森永さんは「こんなことを言っているとマスコミへの出演が減るだろう」とも言われていました。
マスコミは直接的に言論を封殺しないのですが、自分たちの都合のよい発言をする人を使い、都合の悪い発言をする人を出演させないのです。
大雑把には、マスコミに露出している人たちはマスコミのお眼鏡に適った人たちでしょう。一部には反対意見も入れて置かなければとの「バランス感覚」から
彩り程度の人たちです。
森永さんのラジオ番組での話と同趣旨の話が、今週の「マガジン9条」の「森永卓郎の戦争と平和講座」の第41回に「これは鳩山クー
デターであり、小泉構造改革の再来だ」に掲載されいました。
小沢前幹事長に関する擁護論には賛成できかねますが、今回の首相交代劇は小沢前幹事長や
社民党との連立を嫌う民主党の市場原理主義者たちが起こしたクーデターだ。
少し長くなりますが、末尾の部分を引用します。
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結論を書こう。米国は日本に巨大な利権を持っている。代表例が、思いやり
予算だ。駐留米軍の人件費を除くほぼ全ての経費は、日本が支払ってくれる。辺野
古に新設される新たな軍事基地も、コストは日本持ちだ。ただ、実は米国が利権を持っているだけでなく、日本にも、日米同盟で利権を握っている人たちはたく
さんいるのだ。基地や軍事産業だけでなく、例えば日本の輸出メーカーが安心して米国にモノを売れるのも、日米同盟があってからこそだ。
そうした日米同盟利権のどこから力が働いているのかは、よく分からないが、日本の大企業、役人、ジャーナリスト、評論家の多くが、その利権で潤ってい
る。だから、小沢一郎のような、中国びいきで、アメリカに立ち向かうような政治家は許せないのだ。
過去を振り返ると、日中国交正常化を実現した田中角栄元総理や米国の国債を売りたいと言った橋本龍太郎元総理は、人気が高かったにもかかわらず、失脚し
てしまった。その一方で、親米派の中曽根康弘元総理や小泉純一郎元総理は、長期政権を実現している。
戦後65年経っても、日本はまだまだアメリカの占領地なのかも知れない。
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「思いやり予算」という至れり尽くせりの日本からアメリカ軍が出て行くわけはありません。「思いやり予算」など駐留するアメリカ軍に関わる費用は
3369億円(10年度)だそうです。(「米軍“思いやり”鳩山政権 自公より突出」しんぶん赤旗 10/04/06)
日本は未だにアメリカの属国でしかありません。
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