10/06/24 沖縄慰霊の日
参議院議員選挙が
公示されました。
政権党や組織票に期待できる政党は「無党派層は寝ていてくれればいい」(森喜朗首相;当時)というのが本音でしょう。
献金をして政党、政治家を飼う力もない社会の弱者は是非とも投票に行きましょう。
天気のよい日に役場まで散歩がてらに出かけて期日前投票をするのもよいかも。何もいりません。手ぶらで行って投票できます。
今度の選挙での投票の基準を私なりに。
普天間問題では、日米合意がまず在りきの姿勢ではなく、アメリカと対等に交渉できるか否か。
逆進性が高く弱者苛めの消費税は廃止、増税を進めるか否か。隠れ(隠し)増税
駅頭で消費税増税反対の署名活動をされていたので署名してきました。
署名活動くらいお手伝いすればよいのですが。。
昨日(6月23日)は沖縄慰霊の日でした。
◆菅首相
菅首相が沖縄全戦没者追悼式に出席しました。
テレビ画面に映し出された猛スピードで抗議行動の人たちの前を通り過ぎる車列には悲しみを感じました。
そして菅首相は追悼式で挨拶をしています。全文は「沖縄全戦没者追悼式 菅首相あいさつ全文」(沖縄タイムス 10/06/24)に掲載されています。
◇一方で、いまだに沖縄には、米軍基地が集中し、大きな負担をお願いし続けております。そのような負担を掛けてきたことに対し、全国民を代表して、おわび
を申し上げます。
⇒沖縄に基地を押し付け続けたのは自民党を中心とする政権とそれに変わった民主党政権ではなかったのですか。
私たち国民がなぜ詫びなければならないのでしょう?
私たち国民もまた被害者であるのです。
◇他方、この沖縄のご負担が、アジア・太平洋地域の平和と安定につながってきたことについて、率直にお礼の気持ちも表させていただきたいと思います。
⇒沖縄の米軍基地が平和につながったとは聞いてあきれます。
沖縄の米軍基地がベトナム、アフガン、イラク等々、アメリカの侵略戦争の前線基地として使われたことを知らぬとでも言うのでしょうか?
◇(沖縄は)急速な成長を続けるアジアと近接する・・・
日本は沖縄はアジアの一員ではなかったのでしょうか?
文案を作ったスタッフもあまり利口ではなさそうです。
◇普天間は語らず
挨拶では普天間基地の辺野古への移設については語りませんでした。
◆社説
全国紙は23日でも24日でも社説で沖縄慰霊の日を取り上げていません。
沖縄と本土の温度差でしょうか。
◇琉球新報の社説
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政府はことし5月21日、沖縄戦の定義について、国内
「唯一の地上戦」としていたこれまでの表現を「国内最大の地上戦」と言い換えた。
樺太でソ連軍による避難船への攻撃や陸上での無差別攻撃により、計約3700人の民間人が死亡したとされるからだ。
----------------------「慰霊の日/軍隊は住民を守らない 今こそ沖縄戦の教訓後世に」(琉球新報 10/06/23)
「唯一の地上戦」が「国内最大の地上戦」と言い換えられたことにより、無
残で残酷な実相が伝わらないのではと危惧されると指摘しています。
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沖縄戦から導き出された住民側の教訓として、私たちは「軍隊は住民を守らない」「命どぅ宝(命こそ宝)」と繰り返し主張してきた。
一方で、国家や軍の論理からみた教訓がある。住民側から見た沖縄戦像とはまったく異なる。私たちが最も警戒すべきものだ。
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国民からは軍隊は国民を守らない」との教訓が、「国」の立場、戦争をする立場から見れば国民は戦闘の道具の一つでしたなかった。
マスコミの国家の戦争遂行に協力させられ、言論の自由を奪われ、真実の報道をしなかった罪も忘れてはならないと言っています。
最後に旧西ドイツのヴァイツゼッカー大統領が、ドイツの敗戦40周年を記念して行った演説の一節を紹介しています。
「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目になります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危
機に陥りやすいのです」
◇沖縄タイムスの社説
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「核抜き・本土並み」を宣言した72年の沖縄施政権返還にしても、沖縄の負担軽減は伴わず、むしろ本土での基地整理縮小が先行した。
現在も「抑止力」という実体のない言葉を使い、自らは責任から逃げ続けて安保の負担を沖縄に押し付けていることに政治は無頓着だ。
----------------------「[「慰霊の日」に]悲しみと鎮魂と怒りと」(沖縄タイムス 10/06/23)
全国紙は全滅でしたが、ざっと地方紙を見る限り沖縄の2誌以外では次の3紙が取り上げて
いました。
「沖縄「慰霊の日」 首相の誓い、行動でこそ」(京都新聞 10/06/24)
「慰霊の日/沖縄の苦難を見据えたい」(神戸新聞 10/06/23)
「沖
縄慰霊の日 「痛み」の共有を忘れまい」(西日本新聞 10/06/23) |
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