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10/07/08 ど の党に投票するのか

 大相撲の野球賭博 の報道はもういい加減にしてほしいと思います。
 参議院選挙の争点をあいまいにし投票率を低く抑えて得をする誰かの意思が働いているのではと下衆の勘繰りをしています。

 全国紙が朝日新聞の読売新聞化に象徴されるように翼賛報道に傾きつつありますが、地方紙の中にはがんばっている新聞も多く東京新聞もそのひとつです。
 7月8日付けの社説に、国会議員の定数を削減する前に政党助成金を「仕分け」してはどうかと道理ある主張をしています。
 テレビマスコミを先頭に「消費税はいずれ増税、その前に議員自ら痛みを、定数削減を」という民主、自民、亜自民勢力の言い分をそのまま垂れ流している中 で、東京新聞の主張は立派だと思います。
国会議員削減 助成金も仕分けしては」(東京新聞社説 10/07/08)

◇参院選で主要9党のうち6党(民主、自民、改革、たちあがれ、みんな、公明)が国会議員の定数削減を公約に掲げている。

◇議員自ら身を削る姿勢をアピールする狙いだが、320億円に上る政党助成金を削ってはどうか。

◇定数削減に反対し比例中心の制度へ移行を訴える共産党、社民党と公約に明記していない国民新党対6党の削減競争だ。

◇衆議院一人の歳費等の総額は年間約7000万円で定数を80削減しても60億円弱の予算削減にとどまる。

◇それより320億円もの金を共産党を除く政党で山分けしている政党助成金を「仕分け」対象にしてはどうか。よほど実質的である。

◇さらに懸念することは、民主党は衆院の定数を比例代表から削減しようとしており、少数意見の切捨てにつながることは見逃せない。

衆参両院の「一票の格差」を是正することも喫緊の課題である。

  11日投票の参議院議員選挙でどの党に投票するのかわからないと、今度の選挙に際立った争点がないようなことをマスコミはいっています。

 マスコミに露出している「評論家」の中で消費税増税反対を公言していて、少しはましな方と思っている森永卓郎さんも「結局のところ、今回の参議院選挙で は、有権者に明確な選択肢がない。やはり、選挙後の政界再編に期待するしか、ないのかもしれない」と言っています。(マガジン9条・ 森永卓郎の戦争と平和講座「
どこに投票すれ ばよいのか分からない」)

◇森永さんは、民主党と自民党の政策に違いがなくなって判断のしようがなくなった。

◇民主党には左派と右派があり、左派の人たちは米軍の普天間基地の辺野古への移転に反対であり、消費税の増税にも反対している。

◇民主党政府は財源がなくて施策を打てないのではなく、左派から右派へと政策を根本から切り替えてしまったからだ。

◇民主党の中の左派の政策を支持する人たちを選んでも民主党執行部の理念に優先されてしまうから左派政策の実現は難しい。

◇結局のところ、今回の参議院選挙では、有権者に明確な選択肢がない。やはり、選挙後の政界再編に期待するしか、ないのかもしれない。

 森永さんは民主党左派と民主党右派に二大政党化が国民にとってわかりやすくて一番よいと言っておられますが、国民の考えをAかBかの二つに括ってしまう 考え方には同調できません。
 それは二大政党による政権のたらい回し、二党独裁に陥ることではないでしょうか。

 参議院議員選挙の争点を私は次のように考えます。

◆大企業、アメリカ言いなりの政治か、否か。

◆日本に外国の軍隊は要らない、少なくとも普天間基地は無条件に返還を。

◆社会の弱者苛めの消費税増税に反対か、賛成か。

◆後期高齢者医療制度の即時撤廃をするか、否か。


 争点がない、少数政党への投票は死に票だとマスコミの報道は投票率を下げることを狙っているのかとうがって考えてしまいます。
 「無党派層は寝ていてくれればいい」という森喜朗元首相の希望、要望をかなえるためのキャンペーンでしょうか?

 03年11月の総選挙のときのビル・トッテンさんの呼びかけの言葉を紹介しておきます。(Our World 03/11/04「選挙へ行こう!

 「どうか皆さん、11月9日は投票へ行ってください。投票率が低ければ低いほど、得するのは現在の与党と与党にその政策をとるように仕向けている一部の 有権者だからです。そして損をする人は誰かといえば投票しない人々で、投票率が低い限り、日本国民はいつまで経っても受益者になることはできないからで す」
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