10/07/16 ねじれ国会など
参議院議員選挙の
結果と、相変わらずの報道に気の重い日が続き、更新が滞っています。
10%増税を公約にしていた自民党が勝ったのだから消費税増税は信任されたとか、町の声と称して増税に賛成の人が過半数いるとか、金持ちのメディアを
使った世論誘導にはあきれ果てています。
参議院議員選挙絡みで気になったことを。
◆街の声という欺瞞
テレビで街に出てインタビューした街の声を放送しますが、どんな意見を放送するかはテレビ局の判断で決められます。テレビ局の都合のよい意見だけを放送
することができるのです。あたかも平均的な意見のように。
新聞の投書欄にも同じことが言えます。投書の意見が新聞社の代弁をさされているのではないでしょうか。
◆言葉使い
民主党の枝野幹事長がテレビで「菅総理から指示を・・・」と言っていました。
菅直人は一人の人間、菅代表は民主党を代表する人間、菅総理(首相)は内閣(行政府)の人間、枝野氏は民主党の衆議院議員で立法府の人間であります。
先の発言は「菅代表から指示を・・・」をと発言すべきでないでしょうか。
◆千葉法相
菅首相は、参議院議員選挙神奈川選挙区で落選した千葉景子法相をそのまま法相に居座らせました。千葉法相は死刑反対論者の一点で評価していましたが、落
選しても続投とはおかしな話です。
選挙では法務大臣千葉景子が選ばれなかったのですから、潔く辞職されることがよいのでは。
◆タレント候補者
今回は民主、自民、亜自民から多くのタレント候補(元スポーツ選手を含め)が煽てられて立候補しましたが、さすがに選挙民はいつまでも騙されていません
でした。
落選したタレントがまたぞろテレビなどに登場してくることのないようにお願いしたいものです。
◆一票の格差
千葉法相が落選した神奈川選挙区と鳥取選挙区での一票の格差が5.01倍だったそうです。
つまり神奈川県の有権者の1票は、鳥取県の有権者の5.01分の一の値打ちしかないということです。
憲法14条が定める法の下での平等に反することではないでしょうか?
一票の格差を解消するためには全国1区などの大選挙区か、東北、関東などの地方を1区とする中選挙区の導入すればよいことです。その前にすべきは衆議院
議員選挙の小選挙区を止めることです。
-----------(日本国憲法)
第14条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
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◆ねじれ
マスコミは参議院議員選挙の結果をうけて、衆議院と参議
院と第一党が違うことを「ねじれ」と称して国会運営が難しくなると煽っています。
ねじれって悪いことでしょうか?
ねじれって与党が独裁的に物事を決められないということではないでしょうか?
政権を持つ党が、その他の党派の意見もよく聞き法案を通す努力をしなければ自分たちの目指す政治が行えないということです。つまり多くの意見を聞いて物
事を決めるという民主主義の当たり前のことだと思います。
選挙前の国会運営のように民主党のやりたい放題ができないということです。
なのにマスコミは国民生活にとってよくないとか、景気の回復が遅れるとかの不安を煽るのでしょうか?
民主党に民主主義に則った議会運営をせよとなぜ迫らないのでしょうか?
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