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10/08/01 身 辺雑記

 また、暑さがぶり 返し心身ともに辛い日々です。
 頭がよく回らないときは、身の回りのことどもを書いてお茶を濁すことにします。

◆地デジ化
 わが部屋のテレビは地デジ対応をしていませんので、画面の上下にご親切にも「ご覧のテレビは平成23年7月からご覧いただけません」と案内をしてくれま す。
 テレビ放送で使っている電波帯域を別に使いたいから引っ越してくれ、そうすれば綺麗な映像や双方向のデータ通信を可能となりますよと言っている「地デジ 化」の意味がわかりません。

 国(総務省)と家電メーカー、放送局がグルになって押し進めているとしか思えません。ちなみに「地デジ」化によって捨てられるテレビの台数は6400万 台と言われています。「アナログテレビ最大6400万台がゴミに 地デジ移行で」(朝日新聞  07/03/06)

 ブラウン管を使わないテレビでも生産時に使われるエネルギーは相当のものでしょうし、5000万台ものテレビの処分にも大きなエネルギーを使うことで しょう。
鳩山首相(当時)が世界に向けて宣言した「温室効果ガスを2020年までに25%(1990年比)削減する」と いったことは「夢」でも見ていたのでしょう。

 庶民には小さな部屋の壁面もあろうかという高価なテレビを買わせ、エコポイントと称して税金を払い戻しし、古いテレビの処分に金を取るという家電メー カーのお先棒を担いでいます。
 新しいテレビも買えない、チューナーも買えない、アンテナ設備を買えられないという世帯もいるでしょう。そんな世帯では来年の7月のアナログ放送の終了 後は、地震情報も気象情報も得ることができません。
そんな人たちを地デジ難民などというそうです。悲しい言葉です。

 わが部屋のテレビはアナログ停波後は静かに眠りについていただこうと思っています。

◆同窓会
 田舎の高校を卒業してから45年、同学年の同窓会?同級会?の案内通知のはがきが来ました。クラスでも学年でもこのようなことは一度もしたことがなく 45年ぶりの同窓会です。少し悩みましたが出席しないことにして今日返信はがきを投函 しました。
 一学年300人ほどで、私は山岳部の活動を熱心にしていて部活の友だち、クラスの友だちなどいたはずなのですが、卒業して数年後に実家を離れると連絡を 取らないようになり、今では葉書の発起人の名前には覚えはあっても当時の顔など思い出すべ くもありません。

 人付き合いが水臭いというのか、付き合いべたというのか淋しさを噛み締め生きている今日この頃です。


民主党の民主主義
 民主党の菅直人代表は今年中に国会議員の定数削減で与野党間の合意を得るよう枝野幹事長に指示したと報じられています。民主党の政権公約には、衆議院議 員の比例区80減、参議院議員の定数40減と書かれています。
 民主にとって民主主義って何なのでしょう。

 菅直人首相は
「まずやらなければならないことは無駄の削減だ。国会議員自身が身を切ることも必要だ」といっているようで す。
 
首相『議員削減、年内合意を』 ねじれ国会で要請」(東京新聞 10/07/31)

 そんなことよりやらなければならないことがあるのではないでしょうか?
 それは1票の格差の解消です。

 昨年の総選挙での1票の格差は大阪9区と高知3区のはで2.05倍もあったの法の下の平等を定めた憲法に違反する、選挙無効確認を求めた訴訟で、大阪高 裁は骨子以下のような判決を下しました。(09年12月28日)

 1.有権者数の最大格差は、投票当日現在、2.304倍だった。
 2.1人別枠方式は、合理性と実効性があったが、現時点では憲法の趣旨に反する。
 3.2倍に達する格差は、客観的にも著しい不平等と評価される。
 4.選挙は違法との評価を免れない。ただし、無効とした場合、公の利益に著しい障害が生じることは明らかで、原告の請求を棄却する。

 記事が手元になかったので「恒久平和のために」
一票の格差 衆院『2倍以上は違憲状態』大阪高裁判決というブログに当日の 毎日新聞の記事が紹介されていましたので参考にさせていただきました。

 1票の格差を是正するのは立法府の仕事です。選挙制度が正当で公平なものかは民主主義の土台となるものです。
 日本国憲法は前文で「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、・・・・」と書いています。

 1票の格差を是正するには、選挙区の定数を増減するのではなく、全国1区の選挙制度とすればよいだけです。先の大阪高裁の判決でも「1人枠方式は、合理 性と実効性があったが、現時点では憲法の趣旨にはんする」と述べています。

 身辺雑記のつもりでしたが、国会議員の定数削減はどうしても見過ごすことはできません。

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