10/08/27 身辺雑記
◆ベランダ園芸
ベランダに置いたプランターに植えた胡瓜に遅まきながら実がつき始めています。小さなプランターでは土の量、保水力も十分でなく小さくても実をつけるの
が不思議なくらいです。
土に水、そして太陽、そこに一粒の種があれば、地に落ちた種は人間の予想を裏切らずに芽をだし、花を咲かせ、実を結ぶものです。そんな自然の摂理が羨ま
しくも不思議でもあります。
山口・小郡に其中庵という庵を結んだ山頭火は息子からの送金の金を飲み代に使い果たし、ご飯のおかずにも酒の肴にも、句友からの頂き物や庭先に植えた胡
瓜
の苗から取れる胡瓜ばかり食べているような日々もあったようです。
◇胡瓜植ゑるより胡瓜の虫が暑い太陽
◇胡瓜ばかりたべる胡瓜なんぼでもふとる
どちらも1934(昭和9)年夏の句です。
◆民主党代表選挙
小沢一郎元幹事長が民主党代表選に出馬を表明したことで、マスコミは俄かに活気が出てきたようです。
世論調査で「菅続投」支持が過半数を超えるという演出をしてきたマスコミは小沢バッシングに余念がないようです。
全国紙の社説の見出しを見ただけで大よその見当はつきます。
「小沢氏出馬へ―あいた口がふさがらない」(朝日新聞)
「小沢氏出馬表明 日本の針路を競う代表選に」(読売新聞)
「民主党代表選 大義欠く小沢氏の出馬」(毎日新聞)
「主導権争いだけの党代表選なら不毛だ」(日本経済新聞)
「小沢氏出馬 国の指導者に不適格だ 『政治とカネ』で信頼失った」(サンケイ新聞)
選挙権を持たない大部分の国民にはどうしようもないことです。
国民のため、弱者のための政治をしてくれと言っても民主党政権では無理なこと、どうすればこの国はよくなるのでしょうか?
◆大きな政府か?小さな政府か?
ラジオ番組で民主党のブレーンで元大蔵官僚の榊原英資さんの話を聞くことがありました。テレビのコメンテーターとして話されるのは聞いたことがあります
が、じっくりと話を聞くのは初めてでしたが、結構面白い話でした。
規制緩和を進め、自由競争を進め、多くのことは国民の自己責任に任せる弱肉強食のアメリカ型格差社会を選ぶか、ヨーロッパ型の格差のない高福祉高負担の
社会選ぶのか、選択する時期に来ている。
小泉・竹中が進めた規制緩和は企業の活性化にはなったけれど、大きな格差を生んでしまった。政府を大きくしないと格差は解消することはできない。小泉・
竹中に批判的だったと本人が言われていましたが。
みんなの党の渡辺喜美などの小さな政府との主張は小泉・竹中路線と変わらない。
フランスでは出生率が2を超えている。基本的には出産、育児、教育には金がかからない制度、子どもを生んでも金がかからない、子どもを生むほど生活が楽
になるような若い人たちへの社会保障制度が確立されている。食料自給率も高く企業社会に対する規制も強い。
結論として榊原さんは、このままアメリカ型の小さな政府を続けていくともっと歪が出てくるから、ヨーロッパ型の大きな政府を目指すべきだとのことのよう
です。
この考え方が民主党の政策に反映されているのでしょうか?
「最小不幸社会」とはお題目だけだったのでしょうか?
◆戦争に反対する
私は戦争に反対です。いかなる戦争にも反対です。
そのために、マスコミを利用した巧妙なプロパガンダに騙されないように複眼で物事を見て、自分の頭で考えるようにしたいと思っています。
作家の安部譲二さんのWeb
サイトに「あんぽんたんな日々」というエッセーがあります。8月15日の書き込みに「戦争を止めよう!」に記事がありま
した。一人でも戦争反対の人々が声を挙げるのはすばらしいことです。まして著名な方の一言は大きな影響を与えます。
最後の一節だけを引かせてもらいます。
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ペニシリンを作り、ロケットで月にまで行った人間は、その英知で究極の悲
惨、戦争という下っ端の殺し合いを止めたらどうだ。
俺は日に日に老いて行く年寄りだが、生きている限り、全ての権力に反抗する。権力は本当に、人間の最悪なパワーだ。全ての戦争は権力者が、手先のマスコミ
や権威者を使ってやったことだ。
俺は戦争を避けるためにだけ選挙に行く。権力者の手先のマスコミと御用学者は、俺より先に苦しんでクタバレ。
------------------(引用)
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