11/01/17 映画「人生万歳!」
第二次菅改造内閣がスタートしましたが、大企業や金持ちへの実質減税の穴埋めに庶民から収奪する消費税増税にまっしぐらの感がします。マスコミも消費税増
税は時間の問題と財界・政府と一体となって、福祉施策を実現する為には増税止む無しとのキャンペーンを張っています。
また、13日の民主党の党大会はマニフェストの「見直し」を承認したそうです。「マニフェスト」などと耳障りの良いカタカナ英語で誤魔化されてはなりま
せん。政権交代となった09年8月の総選挙で民主党が掲げた「公約」を国民の多くが支持したからではないでしょうか。その「公約」が実現できずに「見直
す」のであれば、「見直」した公約で改めて国民の信を問うべきだと思います。
「一人前」「二人前」をどう読みますか?
先日のテレビで、インテリという触れこみのタレントが「ひとりまえの料理」とか「ふたりまえの食事」とか言っているのを聞いて馬鹿丸出しで恥ずかしいこ
とと思いました。「いちにんまえ」「ににんまえ」というのが正しいように思いますが。
昨年12月6日の朝日歌壇にひたちなか市の篠原克彦さんの下記の歌が入選していました
が、近頃は「ら抜き」など当た
り前の用法のようになって来ました。
◇音声のら抜き言葉がテ
ロップに修正されて日本語となる
さて、映画の話題をいくつか。
イギリスのエリザベス女王の父に当たるジョージ6世を描いた「英国国王のスピーチ」を、
ラジオ番組で知りました。
兄が人妻との恋のために王位を投げ出したために、ジョージ6世が王位につくことになりま
す。しかし彼は内気な上に吃音障害を持っていました。演説が苦手な彼が矯正の専門家とともに演説下手を克服し、ヒットラー
率いるナチ
の攻勢に立ち向ったとの史実に基づいた話のようです。2月末から公開だそうです。是非観たいと思っています。
少し古いですが見逃した映画「オー
ケストラ」も良さそうです。
正月にDVDを借りて来て感動したという人もいました。職場のある町の映画サークルが1月に上映するようで是非観に行きたいものです。
今日は、先日観てきたウッディ・アレンの監督40作目の作品
「人生万歳!」を
紹介します。
ハッピーエンドで安心して観られるコメディです。
老境に入りつつある落ちぶれた物理学者ボリスはカフェで友だちを煙に巻くような議論を吹っかけて愉しんでいます。そんなボリスがいつものように酔っ払っ
て帰ると、南部から家出してきた田舎娘メロディに一夜の宿を請われます。
初老の男と田舎娘との奇妙な同居生活が始まります。偏屈な知識人と保守的な家庭で育った娘の噛み合わない会話は掛け合い漫才のようでした。メロディはボ
リスから馬鹿だ馬鹿だと言われながらもこの初老の男に恋愛感情を抱くようになっていきます。
そんな二人の生活の中にメロディの母親、ついには母親の友だちと駆け落ちした父親まで現れ、それぞれの価値観の束縛から解き放たれて自由な人生を見つけ
ている流れは深く教訓的でした。
ボリスとメロディの会話など英語(物理用語、哲学用語など)がわかればもっと楽しめるのではと今更ながら思いました。
舞台はニューヨーク、ボリスが友だちと飲みながら議論をするカフェ、中華街やユニクロでの買い物シーンや、ボリスがメロディを、メロディが母親を連れて
ニューヨーク見物をするシーンがあり、一面のニューヨークの風景が見られました。
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