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11/01/30 映画二題
  小選挙区制が産み出した二大政党制とは、代わる代わるに現れて庶民の目先を誤魔化してやることは同じ、物言わぬ庶民から収奪し、物言う金持ちに貢いでい る。
 物言わぬ大多数の庶民が一言でも物言うようになれば社会は変わる。
 元衆議院議員の田中美智子さんはブログ(自 然と猫と私)の1月25日付けの記事のコメント欄に次のように書かれています。

 「老人はあまり怒らすと暴力的になるという。消費税、やってみろよ!銀座の真ん中で大あばれしてやるから。やられるまえに、大暴れしなきゃあ、どこでや るか?ハハハ 、大きなこと言ってさ、なにも出来ないくせに、テレビで菅の顔見ると鬱になる」

 まったく、そのとおり。あまり老人を馬鹿にしていると、老人も暴れるぞ!

◆売国奴・前原誠司
 前原外相は沖縄県を訪れ「『沖縄側が県内移設を受け入れるまで、今の状況が続くのか』と質問したのに対し、前原外務大臣は『申し訳ないが、そういうこと になる。早く返還を実現し、危険性を除去したいが、日米間の合意もある』」と言ったそうな。「外相 移設なければ現状のまま」(NHK 11/01/29)

 前原外相は沖縄県民を説得するのではなく、アメリカを説得するのが筋ではなかろうか。
 彼は日本国の外務大臣であり、アメリカのポチではないはずである。

 また、アメリカ軍への思いやり予算
(在日米軍駐留経費負担)についても、3月で期限切れになるのを見直して、現行の期限 3年を5年とし2015年まで1900億円規模の日本側負担を続けることに合意している。「思いやり予算、5年間現行水準で 日米が新協定」(共同通信 11/01/21)

 日本に駐留するアメリカ軍はアメリカの世界戦略のためにいるのであって、日本を守るためではないと多くのアメリカ人が思っているように、アメリカ軍が日 本にとっての抑止力などと本心から思っている人はよほどお目出度いと言わねばならない。

 日本国の利益より、アメリカの利益を上に置く前原外相は売国奴と言わざるを得ません。


  映画の話題を二題書き留めます。

◆必死剣・鳥刺し
  相次ぐ映像化に少々辟易としていた藤沢周平さん原作の映画が見たくなって、昨年公開された「必死剣 鳥刺し」を観てきました。京 都・八坂神社の前にある祇園会館
初 めて行く映画館でした。ビルの上階にある映画館が多い中、この映画館は一階から階段を数段あがったところにチケット 売り場と劇場入口がある昔風な大きな劇場でした。

 さて、物語はおなじみの海坂ものといわれる東北の小藩・海坂(うなさか)藩を舞台にしたものです。
 財政に窮する海坂藩では倹約に努めているのですが、城主の妾・連子が政治に口を出し藩政を混乱に陥れていました。妻を亡くし独り者の下級藩士・三左エ門 は死を覚悟して連子を刺殺してしまいます。
 しかし、打ち首にも切腹にもならず1年の閉門で許され、その後は藩主の身辺警護をする近習頭取の役を任されます。この人事には中老・津田民部の権謀術策 が隠されていました。

 見終わって「やはりこの程度か」の感は拭えませんでした。
 なぜ中老が策を弄してまで三左エ門を生かしておいたのか、最後の死闘の結果何がもたらされたのか、ストーリーの根幹がよくわからなかった。
 三左エ門役の豊川悦司をはじめとしてキャスティングは今一つ。
 必死剣「鳥刺し」とは死んだ振り?をして最後の一撃を与える剣法?、連子の刺殺の時には心臓を一突きしたにも拘らず血は着物に滲むほどだったのにラスト ではこれでもかと血飛沫が飛び散るシーンばかりで違和感がありました。

 藤沢作品の映像化と言ったブランド力も最早通用しなくなっているのではないでしょうか?

◆死刑台のエレベーター
 古典的な映画「死 刑台のエレベーター」が新しいプリントで上映されているとのことで観て来ました。
 私が映画をよく観るようになったのはせいぜい数十年のことで、1958年製作といわれるこの映画は初めて観ました。

 ストーリーは単純です。
 社長夫人と社員の不倫、二人の愛のために社長殺しを唆された男が社長を自殺に見せかけて殺すまでは順調に行くと思われますが、証拠となる物を取りに引き 返した男がエレベーターに閉じ込められてしまうハプニングが起こり複雑?な方向に発展して行きます。
 秘めたる愛人関係であり、殺人の共犯なのにも関わらず・・・的な行動をするなどサスペンスとしての面白さは余りありません。

 昔の映画は美男美女で作られていたようで社長夫人役はジャンヌ・モロー、相手の男はモーリス・ロネとけちのつけようがありません。悲しいかな二人ともき れい過ぎて人殺しを企む影や暗さがなく人間を描くような映画ではないのでしょうか。

 マイルス・デイビスのトランペットが少し邪魔をしていたのか?

◆これから観たい映画
 予告編やラジオ番組で紹介された映画で機会があれば観たい映画です。

白いリボン
 ドイツ映画、ミヒャエル・ハネケ監督作品でカンヌのパルムドール大賞など受賞している作品だそうです。
 アカデミー賞(外国語映画賞)にノミネートされているギリシャ映画で「Dogtooth」もよく似たテーマの映画だそうです。こちらは日本での公開は決 まっていないそうです。

冷たい熱帯魚
 でんでんの演技がよかったと聞いて。

サラエボ、希望の街角
 ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争から15年が経ちますが、傷跡はあちこちにあるようです。

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