11/02/02 朝日俳壇、歌壇より
エジプトの100万人デモは整然と行われたもようです。
静かな「革命」が進行中のようです。IAEA(国際原子力機関)前事務局長・エルバラダイ氏は「国民統一政府」の樹立を呼び掛けているよです。「エジプト 反政権のうねり 1週間」(しんぶん赤旗 11/02/01)
日本にも早く「国民統一政府」が結成されるような政治状況が生まれることを望みたいです。
毎日放送の番組リスナーに聞いた橋下大阪府知事の支持率が35%だったそうです。
「予想に反して、たね蒔きリスナーの支持率は、不支持の
人が、/支持の人を上回りました。/支持は35%、不支持60%、どちらともいえない人が5%、/という結果」(橋本知事支持率 毎日放送 たねまきジャーナル 11/01/24)
相変わらずマスコミの世論調査では高支持率を示していますが。
さて、1月31日
付け
朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。
感度が鈍っているのかなかなか共感する作品に出会えませんでした。
◆朝日俳壇
◇熱燗や錆し体に火を注ぐ(奈良県田原本町・小林博明:大
串章選)
熱燗が体に廻り錆びた体に油を刺すのではなく火を注ぐのですね。
何に火がついたのでしょうか?
◇祖父母父母夫の遺影の淑気かな(熊谷市・斉島真樹慧:金
子兜太選)
リズムのある句です。
3世代5人の遺影が飾られている仏間が目に浮かびます。
◇浮雲に頬杖のせて去りし冬(東京都・鈴木勇:金子兜太選)
選者は「庶民派女優高峰秀子さんへの悼句」と書かれていますが、高嶺秀子さんの出世作が林芙美子の「浮雲」だったことをはじめて知りました。
◇にこごりになりそこねたる鮒飼わる(多久市・松枝さよ子:長谷川櫂選)
煮こごりとは煮魚の煮汁が固まったものだから「にこごりになりそこねた」はちょっと無理があるかなと思っていました。しかし同じ長谷川櫂さんの選に<凝
鮒近江の友の恙無し(香川県多度津市・河野秀雄)>という句があり、凝鮒(こごりぶな)という寒鮒を煮て煮こごりとともに
いただく料理があるそうです。
近江の生まれなのに知りませんでした。
◇この里の人となりけり小
正月(平塚市・日下光代:長谷川櫂選)
越して何年か、すっかり地の人となられた感慨は望郷の感慨でもあるよう
な。
◆朝日歌壇
小学生の作品が相変わらず入選しています。<新しいブー
ツで行ったコンサートきちんと足をそろえて聞いた(富山市・松田わこ)>など素直な歌ですが、その良さが今ひとつ分かりません。
◇生まれ変われそうな気がして草深き生地へ引かれ引かれ年経る(飯田市・草
田礼子:馬場あき子選)
年を取るとふるさとを思う気持ちが強くなるようです。
生地に戻れば生まれ変われるかも知れない、生まれ変われば今度はこんな風に生きたいと思う気持ちは同じようです。
◇二十代は酔ふために呑んだ酒今七十代寝付かれず一口ふくむ酒(竹原市・岡元稔元:馬場あき子選)
作者は70代で寝酒に一口含む程度の酒量のようですが、60代の私は相変わらず酔うために呑んでいます。しっかりしなければ。
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