11/03/14 未曾有の災害
地震の発生から
80時間を過ぎて未だ多くの人の安否がわからないと言う。宮城県の南三陸町では町の人口の半分以上の安否が不明と言う。地図を書き直さなければならないよ
うな甚大な災害の現場映像を繰り返し流すテレビは見るに耐えない。
テレビ局は局ごとに安否不明者情報を流す、原発事故を検証する、被害状況を報道する、音楽を流し続ける、子ども番組を流すなどといくつかに役割を分担し
てはどうだろうか?私は専らラジオで音楽を聞いている。
東京郊外に住む二女の家族、鉄道会社に勤めている連れ合いは震災後はほとんど帰宅できなくなり、二人の幼子を抱えて余震が不安だと言ってきました。気休
めになるかと地震速報を自動受信し音声で知らせるラジオを送ってやろうと出かけました。京都駅前の家電量販店では卓上型のラジオは軒並み在庫切れでした。
何軒目かでやっと目的のラジオを買い宅配便で送りました。宅配も遅れるかもとのこと。
東京郊外の街では、スーパーに水も野菜も、懐中電灯も乾電池も、カセットガスもなくなっているそうです。
大した被害もなかった東京では大勢の人がパニックになっているようです。東京直撃の地震が起きれば自然災害より人的災害の方が大きくなるのではないか
と、関東大震災の集団ヒステリックを思い出しました。
◆原発事故
福島第一原発1号機に続き、3号機で爆発が起こり、2号機も冷却のために海水が注がれているとか、地震発生時に運転していた1号機から3号機まですべて
にトラブルが起こっています。
事故発生から政府会見まで数時間もかかっているのは、東京電力の発表を原子力安全・保安院が追認し、政府はそれを追々認しているだけにしか見えません。
電力会社は「原発は安全」と言い続けなければならない宿命を負っているため、原発の事故やデータを隠してきた歴史をもっています。
因みに東京電力は02年「東電ショック」とも言われるような長年に渡って事故を隠してきた前科を持っています。岩波ブックレットにもなっています。「検証 東電原発トラブル隠し」
そんな人たちの発表することを「ああそうですか」と鵜呑みにはできませ
ん。疑って掛からなければなりません。
今度の「計画」停電にも何か胡散臭く思っていましたが、やる、やらないと今朝のドタバタを見て一層そんな気がしてきました。
◆人の不幸で儲ける輩
阪神淡路大震災の時にも現れましたが大小様々な輩が出没します。
◇宗教
平たく言えば宗教にとっては「人の不幸は布教のチャンス」でしょう。
◇チェーンメール
様々な内容の悪意、善意のチェーンメールが飛び交っているそうです。
落ち着いて読めば矛盾のある内容でもパニック状態ではなかなか正常な判断は難しいことでしょう。
不明な、疑わしいメールは自分より拡散しないことが大事です。
◇義捐金
ネットでも、街角でも義捐金の募金が呼びかけられています。
彼らの中には胡散臭い連中も混じっていることは常識です。自分の信じられる団体にのみ協力したいものです。
ほとんどの団体では義捐金の使われ方まで私たちにはチェックできないのですから。
◇復興事業
悲しそうな顔の裏で災害復興事業の皮算用をしてほくそ笑んでいる輩がいるはずです。
江戸で火事が起こると材木屋の笑いが止まらない時代劇と同じこと。復興事業は大手ゼネコンに発注しないで被災した地域の地場の業者に発注してほしいと思
います。
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