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11/04/13 マスメディアは謝罪すべき
 統一地方選挙前半 戦が終わました。投票した候補は当選したが、私にとっては少々残念な結果でした。
  原発銀座の福井県知事選は、原発推進の自・公・連合・農政連推薦の現職候補対脱原発を訴える共産党 候補の闘いでしたが、原発推進の現職が当選しました。福島県での原発事故は福井県民にとって他人事だったのでしょうか。原発の危険性をしてき続けていた共 産党の科学的先進性は通りませんでした。

  さて、原発事故のことを2、3書きおきます。

◆原発の安全神話に加担したメディアは国民に謝罪すべき
 国と電力会社、原子炉メーカーなどが作り出した「原子力発電所は安全」という神話を、国民に浸透させる役割を担ってきたマスメディアは「安全神話」は嘘 だった。国民をだまして申し訳なかった」と謝罪すべきだと思っていました。

 4月7日付け東京新聞のコラム「筆洗」に次のように書かれていました。
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 殺人や汚職事件の取材にかける百分の一の労力を、
 政局の取材に使う百分の一の知恵を、
 プロ野球や五輪、サッカーのワールドカップの取材に向 ける百分の一の情熱を、
 国の原発政策の監視に注いでいれば、この人災は防げたのではないか
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 そして次のように結んでいます。
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 マスメディアとして、原発の「安全神話」をつくることに加担した責任を自 らの手で問い直さなくてはならない。新聞の再生はそこから始まるのだと思う。
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 東京新聞のこの記事を評価します。
 先の戦争への加担を初め、戦後も冤罪報道など日本のマスメディアは多くの過ちを犯してきました。
 過ちは避けられない、過ちに気づけば2度と過ちを犯さないように反省し謝罪することが、過ちを少なくする最善の方法だと思いますから。

 原発の「安全神話」に加担したすべての人は、この期に及んでもまだ「安全」というならその根拠を示すべきだし、「安全」は「神話」だったとするなら、国 民の前に謝罪すべきである。

 原発が「安全だ」と原発推進に加担した原発御用学者と言われる人々は「原発関連御用学者リスト」にあります。
 また、タレントや文化人は「鬼蜘蛛おばさんの疑問箱」というブログの記事「原発安全神話の 宣伝に貢献した原発タレント文化人」に下記のような連中が名を挙げられています。。

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 養老孟司、茂木健一郎、弘兼憲史、荻野アンナ、幸田真音、勝間和代、森山 良子、渡瀬恒彦、吉村作治、蟹瀬誠一、福島敦子、星野仙一、金美齢、福澤朗
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 テレビで分かったようなことを喋る馬鹿どもに騙されない ようにしましょう。

◆レベル7
 12日、政府は福島第一原発の事故を国際基準で最悪レベルのレベル7に評価したそうです。政府は事故の深刻さやっと認めたかと思いました。
 事故の評価レベルは当初4だったものがレベル5となり今回レベル5と小出しに状況が悪化しているように見えるが、
事故発 生直後の3月23日には最悪のレベル7相当になることを予想していたとの記事もありました。
 抜き差しならぬところまで過小評価を国民の前に示し、その論理が破綻する と一部を改定するというなんとも泥縄的対応にしか見えません。

◆同心円の不思議
 ドイツ気象庁の放射性物質の拡散予報を 見れば素人にも、放射能汚染が福島第一原発から同心円状に広がるなんてことはないとわかります。
 しかし、国は相変わらず事故現場から「何キロ以内は非難」などと言っている。
 福島第一原発から30キロ以上はなれた福島県飯舘村の土壌 から高濃度放射性物質が検出されたことも当たり前のことです。

◆反原発発言を黙殺
 マスメディアはソフトバンク社長の孫正義さんが100億円と将来に亘る役員報酬を震災義援金として寄付したことを大きく報じていましたが、孫さんの反原 発の立場での発言や福島第一原 発の事故で政府や東電への批判していることを報じていません。
 孫さんをよく知りませんが、義援金の額ではなく反原発の発言の方が重要だと思います。
 まともな発言をするを黙殺するこの国のマスメディアにジャーナリズムを名乗る資格はありません。

 フリージャーナリストが「東電の記者会見場で辛らつな質問をしているのはしんぶん赤旗の貴社とフリージャーナリストだけだ」と
Twitter でつぶやいていました
 大広告主である東電の機嫌は損ねられないということでしょう。
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