11/05/06 徒然に思う
昨日は子どもの日
でした。
祝日法(国民の祝日に関する法律)には、子どもの日のことを「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日と書いてありま
す。
今、日本では「こどもの幸福をはか」られているでしょうか?
政府は、百数十億円もかけて作られ、毎年何億円もの金を使っているSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)が作り出した放射能の
拡散データを福島第一原発の事故以来隠し続けてきました。
そして福島県内の子どもの被曝線量の許容値を20ミリシーベルトまで引き上げています。(正確には校庭利用の年間被曝線量基準だそうですが)
原発事故後に内閣官房参与に就任していた原発推進の御用学者の一人である小佐古さんでさえ辞任にあたり「この年間20mSvの数値の使用には強く抗議す
るとともに、再度の見直しを求め」ると語っていました。
放射線の拡散情報を天気予報の花粉情報のように伝えられないのでしょうか?
◆××地方では放射能の飛散が毎時○○ミリシーベルトが予想されます。
必要のない外出は避けてください。小学生以下の子どもは・・・・・
◆△△地方では放射能の飛散が毎時△△ミリシーベルトが予想されます。
外出時には必ずマスクをして・・・・
やるつもりならいつでも始められると思いますが。
外国から発信されている放射能の拡散予報の図を見ていると子どもを守るために是非初めてほしいものです。
反米主義者オサマ・ビンラディンはなぜ殺害されたのでしょうか?
報道によるとアメリカは何日も前からビンラディンの居場所を特定していた、急襲を受けたときにビンラディンは丸腰だったそうです。なぜ生かして裁判にか
けなかったのでしょうか?
口を封じなければならないことがあったのでしょうか?
オバマ大統領は本気でビンラディンが居なくなればテロの脅威はなくなると考えているのでしょうか?もしそうならおめでたいことです。
伊勢崎賢治さんはNGOなどが襲われる可能性が強まったと、NGOや人道援助組織に警戒を呼びかけています。
◇ホワイトハウス、グランドゼロに集まった歓喜の群衆…。これは、戦争の終結ではない。新しい恐怖の始まりである。(5月2日)
◇とは言っても、巧妙に仕組まれたテロは時間がかかる。喫緊に心配なのは、
中枢とはあまり関係ない地元の小さなグループが、感情にまかせてソフトターゲット
を狙うこと。NGO、人道援助組織スタッフがあぶない。(5月4日)
◇とにかく、NGO。気をつけてくれ。特にアフガニスタン、
パキスタンでの活動。(5月4日)
オバマ大統領は新たな恐怖のタネを蒔いたのです。市井の人間が人の命を奪えば人殺し、権力者が人の命を奪えば英雄と言われるのです。
自国の軍隊に主権の及ばない他国で人殺し行為は国際法で許されることでしょうか?
韓国の政治家・金大中氏が東京のホテルから拉致された事件がありました。事件は韓国中央情報部(KCIA)の関与が疑われていましたが、日本政府は韓国
の主権侵害を容認し続けていました。
いま、パキスタンでは、アメリカによる主権侵害との批判の声が上がっているようです。「ビンラディン容疑者殺害:パキスタン野党指導者『急襲は主権侵害』高まる反米感情」(毎日新聞
11/05/04)
当然のことでしょう。日本もパキスタンもアメリカの属国ではないのですから。
最後に、加島祥造さんの「タオ―老子」から、老子道徳経の加島さんの口語訳から第31章「人を殺して楽しむものよ」を紹介します。
第31章 人を殺して楽しむ者よ
恐ろしいことにこのごろは
こんな常識さえ忘れはじめているんだが、
武器というものは悪い道具−凶器なんだよ。
本当は
どんな人だって嫌うものなのだ。
だからタオの命につながる人は
この道具を使おうとしない。
むろん、前に言ったように
どうしても仕方ない時には用いるさ。
しかしその時でも
最小限のところにとどめるんだ。そして
勝ったって得意にはならない。
得意になるような者は
人を殺して楽しむようになる。
その野望の極みまで行く、
そして国を破滅に導くんだ。
だからタオにつながる人は
戦いに勝った時の祝いを
葬儀のようにするんだ。
多くの人を殺したことを
悲しんで泣くのだ。
まことに
勝利は葬儀の礼ですべきものなんだよ。
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