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11/05/11 小ネタ諸々
 今日は大震災、原 発事故から2ヶ月です。奪われた多くの人たちの人生を思うと安穏と生きている自分を責めてしまいます。
 人災、否な未必の故意により起こされた事件である福島第一原発の事故でふるさとを追われた人たちのことを考えると峠三吉の「ちちをかえせ、ははをかえ せ・・・」を思い出しました。

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 ちちをかえせ ははをかえせ
 としよりをかえせ
 こどもをかえせ

 わたしをかえせ わたしにつながる
 にんげんをかえせ

 にんげんの にんげんのよのあるかぎり
 くずれぬへいわを
 へいわをかえせ
-----------------原爆詩集」(青空文庫)の序より。

 さて、今回は日ごろメモ してきた小さな話をいくつか書いてみます。

◆コメとメシ
 ご飯のことを「コメ」という馬鹿芸人が増えているようです。
 そんな発言を高等教育を受け、高賃金で働く放送局の従業員はチェックしないのでしょうか?

 コメは米、稲が育ちつけた実が籾、稲から籾を外(脱穀)し乾燥させ皮(籾殻)を剥いたものが玄米、玄米から糠や胚芽を取り除(精米)したものが白米(コ メ)です。

 白米を洗い炊いた(炊飯)したものをご飯、飯(メシ)というのです。
 三反百姓の次男坊は「米は大事、しっかり話せ」と思うのであります。

◆物の値段は安いほうがよいのか?
 先日、久しぶりにツイートした内容です。

 商品や提供されるサービスの価格に魔法などありません。
 五百円相当の商品を百円で売るにはどこかで必要な経費が削られているのです。それが人の命や財産に関わるものであってもです。
 産地や安全基準が明確でない原在料を使ったり、非正規労働者など不安定状態で雇ったり、低賃金で働かせたり、「研修」名目で外国人労働者を日本人より悪 条件で働かせたり、安全にかかるコストを削減したりして考えられないような価格で商品やサービスを提供しているのです。

 食品業界や航空業界もすべての業界で本質は同じです。
 「規制緩和」は縛りを取り除くと良いことのように聞こえますが、誰の立場で規制を間をするのかが大事です。大企業やアメリカのために何もかも箍(たが) を緩めることは、多くの弱い国民を犠牲にするのです。

 生肉食中毒事件で思うのです。

◆楽器は許せるがバックパックは許せない
 駅や電車内でバックパックを背中に背負ったままの
人たち(若者も老人も)が邪魔になって しようがありません。
 よく行く大山崎山荘 美術館では館内でバックパックを禁止しています。

 ところが大きな楽器のバックは許せるのですから勝手なものです。
 音楽特に楽器などには、才能もなく家庭環境も許されなかった私は楽器コンプレックスがあるようです。
 大きなチェロなどの入ったケースを背負った子どもや女性にはつい微笑んでしまいます。

◆被曝線量
 一般人の被曝限度は年間1ミリシーベルト、放射線業務従事者は年間50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルトと決められていました。
 ところが福島第一原発の事故以来、福島第一原発で働く人は1回で250ミリシーベルト、児童生徒の被曝許容値(あえて許容値と書きます)が20ミリシー ベルト
に引き上げられました。十分な根拠が示されないままに。

 京都大学原子炉実験所の小出裕明さんは「被曝に安全量はない」と話されています。
 大阪の毎日放送の「たね蒔きジャー ナル」によく電話出演されています。「被曝に安全量はない」とはその番組で聞いた話です。ラジオで小出さんはわからないことは「私にはわからな い」と穏やかな口調で話されています。

 
 「ただちに健康に影響はない」などと言う政治家や学者の言葉を信じるか、小出さんたちの言う言葉を信じるか、私はすべ ての子どもたちのために小出さんたちの発言を支持します。

 ラジオを聞けない方は「小 出裕章 (京大助教) 非公式まとめ」に音声や書きお越しが掲載されていますのでどうぞお聞きください。

◆節電
 先の小出さんは日本のすべての原発を止めても電力が不足することはないと言われています。

 テレビなどのマスメディアが報じる「節電」は笑止千万、自己矛盾の最たるものです。
 マスメディアは挙って消費を煽ってきたのです。不要不急な物をあの手この手で消費させようとしてきたのです。

 節電もそのひとつ、東電の「計画」停電はどうなったのでしょう?いつの間にか消えてしまいました。
 あの騒動にも何か裏があったのではないかと考えてしまいます。

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