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11/05/23 映画「ヤ コブへの手紙」
 久しぶりに深酒を してしまいました。
 小出浩章さんの参議院行政監視委員会での参考人としての発言も未だ冒頭部分だけで最後まで聞いていません。

 100歳の柴田トヨさんの詩集「くじけないで」を93歳の母に届けてきました。柴田トヨさんは、しんぶん赤旗日曜版で紹介されていたそうでよ く知っていました。どちらも元気で何よりです。

 映画「ヤ コブへの手紙」を観てきました。
 物語の舞台は、1970年代のフィンランド、白樺林の中にある壊れそうな建物(牧師館)です。

 終身刑で服役していたレイラが恩赦で釈放されます。彼女の身元引受人は盲目の牧師ヤコブでした。
 心を閉ざしたレイラと心を開かせようとするヤコブ、ヤコブと元女囚との生活を心配する郵便配達人の3人が主な登場人物です。
 
雨漏りのするような古い牧師館でレイラの仕事はヤコブの元に送られてくる悩みを相談する手紙を読み代筆することでした。
 頑ななレイラの心がほぐれていくという心温まるストーリーで安心して観られる映画でした。

 レイラを演じているのはカ
リナ・ハザードという男のようにがっしりとした身体つきと顔 つきの女優、彼女の顔が固い表情から硬さが取れていくようすはなかなかのものでした。
 レイラが犯した罪について何も語られないので、いつかいつかと思わせて最後に明らかになります。

 ヤコブを心配する郵便配達人が現金入りの郵便の配達された日に牧師館に忍び込んだこと、それを見つけたレイラに詰問された翌日からヤコブへの手紙が届か なくなったこと、来ないものは届けられないという郵便配達人の動きに疑問に感じていましたが、公 式サイトのストーリーのページに見逃してしまいそうな「郵便配達人を巡るギモン」という小さな記事がありました。

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 なかなかかみ合わないレイラとヤコブの間を取り持つ郵便配達人。
 彼に注目すると、物語の違った一面が見えてくる。
 彼は本当に善人なのかそれとも・・・。
 なぜ彼の自転車は新しくなったのか?
 彼がヤコブの家に入ったのは本当にヤコブが心配だから?
 彼が届けていた手紙はなぜ突然届かなくなったのか?
 彼の行動にはナゾがいっぱい。
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 この一文だけでサイトにも映画(隠されていたのだろうか?)にも説明はありませんでした。

 もう一つの疑問は、手紙が来なくなって自分の存在の意味を問うヤコブが教会で飲んだ薬は何だったのか?
 なぜ、レイラは自殺を図ったのか?

 単純なストーリーだったのにいくつか疑問の残る映画でした。

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