11/07/30 越前そば
◆蝉の声
東京にお住まいの複数の方がTwitterやブログで「東京では蝉が鳴いていない」と書かれていました。
阪神淡路大震災時に神戸に住んでいて被災しましたが、震災の年（１９９５年）の夏に蝉の声を聞いて「去年（９４年）の夏には蝉の声を聞かなかった」よう
な気がしたものです。
ネット上でもそんな噂はありませんでした。しかし、今年の蝉が鳴かないということであらためて思い出しました。不吉な前触れてなければよいのですが。
もうひとつ蝉話、蝉の抜け殻（空蝉）を地上から２、３０センチのところでよく見かけます。意味ないでしょう。
◆夏目雅子
先日（７月２７日）の「清水哲男『増殖する俳句歳時記』」に女優の夏目雅子さんの句が紹介されていました。
＜間断の音なき空に星花火＞夏目雅子
早世の美人女優は病床からガラス越しの花火をどういう気持ちで見ていたのでしょう。
解説文の中には高校時代から俳句を詠んでいたこと、俳号は海堂と称し浅井慎平らの東京俳句倶楽部に所属していたことなどが書かれています。
別の＜水中花何想う水の中＞という句も紹介されています。
先日、越前そばを食べに福井に行ってきました。
◆サイクリング？
自転車を担いで行こうかと天気予報を見ると「福井苓北地方、午後雨６０％」の予報、無理をせずに空身でそば巡りとしました。
青春１８切符はゆったりと鈍行の旅なのですが、乗り換えの接続具合によってはお茶もご飯もタイミングを外すことがあります。食べられる時に食べておくと
いう癖がついています。
◆ラッシュアワー
初めての乗換駅京都駅はウィークデイなの
で当然ラッシュアワーで混雑しています。京都から滋賀に向かう上りホームも結構な混みようです。
◆駅そば
乗り換え時間が１５分ほどあり、駅そばを食べることにしました。麺の湯通しがいい加減で生ぬるくてゴムのような麺、これでも金を取るかと思うほどの代物
でした。
本日、１杯目のそばは「そばらしき物」でした。
◆旅の友
Kioskでワンカップの日本酒２本と摘み、鉄道の旅には窓辺に欠かせま
せん。
車内は混んでいてとても朝から酒という雰囲気ではありません。
◆今立・森六
自転車を担いでくれば是非いきたいお店は旧今立町にある森六ですが、今日は電車のみで移動ですから駅周辺の蕎麦屋を目指します。
福井まで電車を乗り継いで、駅近くの佐佳枝亭に向かいます。駅前通りは片側３車線もある広
い通りですが、ほとんど車は通っていません。
時おり、懐かしい音を響かせて路面電車が通ります。
◆佐佳枝亭
城址公園には福井県庁、天守閣跡、蓮池がありました。城
址公園を抜けると電車通りに面したビルがお店です。
２階、３階は宴会ができるそうです。
１人客が３組と、家族連れが１組、家族連れは上天ざるなど豪華メニューのランチです。
私は越前そば（普通盛り）です。出てきた蕎麦には塗箸がついています。蕎麦屋で塗箸とはどういう考えでしょうか？壁には「エコのため」と書いてありまし
た。
割り箸と取り替えてもらって麺も汁も今一の蕎麦でした。
 ◆御
清水庵
特急列車を２本やり過ごして、普通電車で武生に向かいます。駅前の御清水
庵か少し離れた谷川が好みです。次の電車は３０分後です。駅前の御清水庵で大根の辛味の利いた越前蕎麦をいただきます。
この店では食前にキビ団子が出されます。甘いものを好まぬ私もいつも食べてしまいます。今日の団子はできたてで温かいものでした。
◆節電
関西電力の節電要請に応えて関西の鉄道会社も節電に心がけていると駅に掲
示されていますが、今日の移動中の車内はこれでもかと冷房が効いていました。
庶民だけならず鉄道会社も電力会社の欺瞞に気がついているのでしょう。
途中、今庄あたりで整備された除雪車を見かけました。どこかの蕎麦屋に
「夏炉冬扇」と書かれた額が掛かってことを思い出しました。
夏の除雪車はまさに夏炉冬扇です。
 ◆梅
花藻
北陸から京都方面に向かうルートは琵琶湖の西岸を通る湖西線、米原を経由して東海道線があります。分岐は北陸線の近江塩津という小さな駅です。
思いついて米原方面に乗り継いで、醒ヶ井の梅花藻を見に行くことにしました。
夕方、４時を回っていましたが観光バスで運ばれた観光客がゾロゾロと地藏
川の川辺を歩いています。清流にラムネや果物を冷やして商っています。
梅花藻は小さな花で「満開」ではなさそうです。川の中に咲く梅花藻の写真は川面に光が反射して素人には無理なことです。
川辺の醤油屋「ヤマキ喜代治」で、２年熟成醤油を求めます。店番のおばちゃんとＴＢＳの安住アナウンサーが醤油好きなこと、今年の梅花藻は少し早いこと
などいろいろと話込みました。
この醤油、少し甘めでしたが冷奴に使うとおしいものでした。 |
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