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11/10/29 映画「明 りを灯す人」
 ぐうたらな生活が 続いています。
 1週間ほどになる風邪気味の体調が優れずにいます。

 玄葉外務大臣がアメリカ軍普天間基地の「県外」移設は誤りだったと発言したそうな。また、フクイチの後始末もできない状態でインドとの原子力協定締結 (原発輸出)を進めるとも発言したそうな。こんな男が外務大臣とは情けない。
 TPP交渉に参加すれば、自国の利益よりアメリカの利益を優先、アメリカの言いなりに収まるのでしょう。
 松下幸之助氏の人となりを知りませんが、氏が作ろうとしたのはこのような政治屋だったのでしょうか?

  最近、ご無沙汰をしている大阪の下町・十三(じゅうそう)の七藝(ななげい:第七藝術劇場)で、キルギスの映画「明りを灯す人」を観てきま した。

 キルギス共和国は旧ソビエト連邦の国で、中央アジアの高地にあるのだそうです。シルクロードの雰囲気と天山山脈の景色などが見られるかという楽しみもあ りましたが、遠くに山並みはありましたが荒れた土地の印象が強い映画でした。

 監督、脚本と主演はアクタン・アリム・クバトさん、日本でも田舎に行けば居そうな味のある顔立ちの人でした。

 物語は、キルギスの谷間の小さな田舎の村の電気工が主人公です。電気工は電気代が払えない村人には細工をして盗電してあげるなど「ライトさん」と慕われ ています。
 家庭は貧しいけれど、やさしい妻と二人の娘がいますが、酔っ払うと息子が欲しいと嘆くような良き親父でもあります。

 キルギスはソ連崩壊とともに独立した後も、05年、10年に政変が起こるなど安定していません。映画にも青年たちが赤旗を掲げトラックで移動する様子 (05年のチューリップ革命)が描かれています。

 国会議員選挙に立候補する野心家の男、対立する村長、村長の死、、、田舎の村にもきな臭い雰囲気が漂ってきますが、電気工にはあまり興味がないようで す。彼の興味は谷を吹き降ろす風を使って風車発電により村の人たちの生活を豊かにすることでした。そのため自宅の庭に風車を作り実験をしているのでした。

 野心家の男に誘われて、中国の投資家を接待する場に出た電気工は、知り合い?の娘が性の見世物に使われることに激怒し接待をぶち壊してしまいます。
 野心家の男の逆鱗に触れリンチを受けているときに、鎖で繋いであった風車の羽が回りだし薄暮の庭に明りが灯るというエンディングでした。

 まずまずの映画でした。

 追記)
 四国をサイクリングした時に県営の水力発電所を見たことがあります。この映画のように電力も地産地消という訳にいかないのでしょうか?
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