12/01/08 越前蕎麦
民主党政権、野田
内閣はなんとヤクザな奴らでしょう。あの自民・公明でも税率を上げるのに汲々としていたものをあっさりと決めてしまい、武器輸出三原則も簡単に「緩和」し
てしまいました。
野田佳彦は財界とアメリカの走狗に成り下がった。否な成り下がったのではなく正体を現したのでしょう。
松下幸之助さんもよくもまあ、こんな奴らに育てたのでしょう。松下政経塾出身者は碌でなしばかりです。
マスメディアなどでは「もう、政治に期待できない」という識者の言葉が紹介されることがあります。持てるものは弱肉強食の世界でも生きていけますが、弱
者は政治の力がないと生きていけません。強者は政治の庇護がなくても生きていける人たちは政治に期待しなくてもよいのでしょう。憂鬱なことです。
青春18切符の残りを使って福井に越前蕎麦を食べに行ってきました。
のんびりとダイヤも調べず、行き当たりばったりだったので待ち時間の長い旅でした。都市近郊とは言っても昼間は1時間に
1本程度の本数しかありません。新幹線などできれば在来線はJRからどこかに売り飛ばされるのでしょう。
東海道本線、湖西線、北陸本線と乗り継いでまずは敦賀で
下車します。
敦賀ではヨーロッパ軒でビールとメンチカツのお昼ご飯です。レトロなウェイトレスのおばちゃんが洋食屋にもかかわらずヤカンでお茶をついでくれます。
食後に海まで歩こうと歩きかけましたが、時間の都合で途中で引き返しいます。この辺は敦賀原発から20km圏内、事故が起これば死の街になることは間違いありません。
そのリスクと引き換えに手に入れたものも含めて何もなくなるのです。
産業もない貧しい地域が原発や軍事基地を受け入れることで成り立っている。京都大学の小出さんが言われるように「弱者が虐げられて」危
ういバランスにあることを私たち
は忘れています。
商店街を歩いていると大きなスペースを使った自衛官募集の看板、「自衛隊
敦賀地域事務所」とありました。
マイケル・ムーア監督の映画「華氏911」で兵士の募集官が貧しい地域の高校に奨学金を餌に入隊者を募集しているシーンがありましたが、まったく同様の
ことが日本でも行われているのです。
旅先での楽しみの一つは地元のスーパーの生鮮食品売り場を覗くことです。土地々々で食材にも特色のあることが分かって楽しいものです。
魚売場では「明日は寒の入り、寒ブリをどうぞ」とアナウンスしていました。買って帰りたいほど綺麗なブリの切り身でした。
敦賀からは30分足らずの武生に向かいます。
途中の今庄はかなりの積雪、昨年は深い雪に膝から下を濡らしながら「ふる里」で蕎麦を食べたことが思い出されます。
武生は住みたい町の一つです。落ち着いた建物が多く往時の繁栄が偲
ばれる町です。平成の大合併で今立町と合併し自治体名が「越前市」となったことは悲しいこと、何故、武生市のままではダメだったのでしょう。
武生の町には雪もなく少し散歩をしました。自転車で回るのと徒歩では観点が違って楽しいもの、駅近くの武生公会堂記念館で小林包牛と言われる地元出身の
書家の展示があったので覗いてみました。
客も職員も姿がなく静かな場所でゆっくり鑑賞できました。
中に「膝に酒のこぼるるに人に逢いとうなる」という山頭火の句がありました。山頭火の句は墨に映えます。
さて、越前蕎麦はちょいと立ち寄れる「御清水庵」にしました。何ども通う店ですが今日の蕎麦は蕎麦の風味が薄く、辛味大根の辛味ももう一つでした。
職人が代わったのかと勘定の折に調理場を覗きましたがいつものオヤジさん
でした。まあ、そんな日もあるのでしょう。
越前蕎麦は一食だけでしたが、雪に降られもせずまずまずの小旅行でした。
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