12/04/14 或る一日
◆句評
先月の現代俳句協会のインターネット俳句会で5点をいただいた拙句<空耳か軍靴の響き春愁い>に大畑等さんから、下記のような句評をいただきました。
<空
耳か軍靴の響き春愁い>
「空耳か」は前提条件のようにはたらいてしまったようです。また「春愁い」は、そこはかとない春の哀愁が本意、「軍靴の響き」は強く、上手く取り合って
いないと思いました。
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現代俳句協会のインターネット俳句会はメンバーが一人最大5句を投句、投句された句(凡そ1000句)の中から最大5句を選句します。ある句を二人が選
べば2点の得点を得られます。メンバーには私のような素人も紛れ込んでいますから、得点が句の評価とは一致しない場合があるという例です。
ご指摘いただいたように「軍歌の響き」と「春愁い」がしっくりとしないと思いながら投句したものです。プロの眼はさすがだと思わせました。ありがとうご
ざいました。
◆暴走事件
12日に京都・祇園で起こった事件(事故というのが正しいのでしょうか?)は、暴走車の運転者にテンカンの病歴があったということです。この事件によっ
てテンカンという病気への偏見が拡大しないように臨みたい。偏見が学校や会社の中で病気隠しに発展し、今回と同様な事件が起こることが一番の不幸だと思い
ます。
◆著名人の発言
俳優の山本太郎さんやアイドルの藤波心さんが反原発の立場を明らかに
しています。最近では沢田研二さんがF.A.P.P(フクシマ・アトミック・パワー・プラント)という反原発ソングを歌っています。
著名人の意思表示はそれぞれの運動に大きな力を与えます。
今日の朝日新聞(大阪本社発行)に作家の赤川次郎さんの橋下大阪市長の言動を批判した投書が掲載されていました。(この投書は12日付けの東京本社発行
に掲載されたものです)
「過去に学ぶ謙虚さを持ち合わせない人間に未来を託するのは、地図もガイドブックもなく初めての山に登るのと同じ。一つ違うのは、遭難するとき、他のす
べての人々を道連れにするということである」
さ
て、毎日平凡な取り立てて書くこともない生活をしていますが、たまにはそんな一日を書き置くことも埋め草になるかと思い書きおきます。
仕事を終えた後、いつもは最寄駅界隈の居酒屋で一杯をやるのですが、昨夜は梅田まで出掛けました。梅田の街は帰宅の労働者でいっぱいです。西梅田から
ドーチカ(堂島地下街)を通るコースは何十年も通勤に使った道です。
南から北へと濁流のように人が向かってきます。逆走するのはほんのわずかな人たちです。
サントリー本社近くから地上にでると雨、しとしとと桜散らしの雨です。渡辺橋を渡って中之島、朝日新聞ビルの裏(南)から西に少し行くと関西電力本社ビ
ル、通用口付近に50人程の人が屯しています。
今日は関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を許さない抗議行動の日でした。雨の中、訴えたい参加者が次々にハンディマイクを握って退社する関電社員など
へ呼び掛けを行いました。「サイカドー、ハンタイ!」「ゲンパツ、イラヌ!」「コドモヲ、マモレ!」「ビワコヲ、マモレ!」。。。
参
加者には、若い人が、特に女性の姿が目立ちました。
私の後ろにいた若い女性は、小さなスケッチブックに[原発反対!]などと書いたものを胸に静かに置いていました。
私も左のようなA4判のプラカードを用意していったのですが使わずしまいでした。
旧の関電本社前で「原発反対!」と叫んでいた人たちを冷たい目で見ていた数十年後の
今、私が冷たい目で見られる側に立っています。
あの時に「原発反対!」の輪に何故入らなかったのでしょう。勇気がなかったのでしょう。
抗議行動はツイッターで呼びかけられた東京・首相官邸
での抗議行動と呼応しての関電本社前での抗議行動でした。
首相官邸には1600人の人が集まったと伝えられていましたが、大阪の関電前には最終
的に100人を超える人が集まっていました。「大飯再稼働認める 閣僚会合、事故原因究明ないまま」(しんぶん赤旗 12/04/14)
集会の後はそぼ降る雨の中、桜橋まで戻り古いなじみの居酒屋へ。この店は老?夫婦でやっている落ち着ける店です。
例えば、席について酒をオーダーしても、湯煎するお湯が回りにくいのか5分以上待たされます。ヒルトンホテル、ブランドショップが密集する土地の外れな
のに、時間がゆっくりと流れる心地良さがあります。
最後の客が帰った後は、互いの歳や病気の話など、美味しいきずしをアテに話が弾みました。
自宅近くのサントリー山ア蒸留所の桜は雨に濡れて妖しい雰囲気を醸し出していました。
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