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12/04/16 朝日俳壇、歌壇より

◆橋下氏は「脱原発」派か?
 先日、Twitterに「映画監督の想田和弘さんは、橋下大阪市長の『脱原発』について『橋下市長を脱原発派とみるのはただの誤解』『誤解するのは、誤 解する方も悪い』とツイートされている。 私はこれまでの橋下市長の言動を見てきて、彼の言うことは一切信用しない。従って脱原発の仲間とは認められない」と「呟き」ました。

 私の「呟き」としては異例の反響がありました。

 橋下維新は「民主党の大飯再稼働は認めない、次の総選挙で民主党を倒す」と威勢よく叫んでいますが、彼(ら)の言葉は爪の先ほども信用できません。
 脱原発の運動を政争の道具に使っているだけです。
 また、このような状況をマスメディアは、(再稼働をゴリ押しする民主党政府) VS (脱原発の橋下維新)の構図であるかのように報道しています。
 脱原発を願い行動している多くの人たちのことは報道しません。14日の福井県庁での抗議行動を一面で報じたのはしんぶん赤旗だけでした。

◆世論調査
 今日の朝日新聞に14、15日に実施された世論調査の結果が掲載されていました。http://www.asahi.com/national/gallery_e/view_photo.html?national-pg/0416/TKY201204150411.jpg
 私は世論「調査」は調査する側の恣意が挟まっていると思っておりあまり信用しない方ですが、大飯原発の再稼働に賛成28%、反対55%という数字には少 し驚きました。
 金とマスメディアを使っても28%の支持しかえられない、民主党政権の終焉も近いことでしょう。

◆音楽
 京都大学原子炉実験所の小出裕章さんは「それぞれの立場で出来ることを」と言われていますが、先日の関西電力への抗議行動の時に思ったのですが、ギ ター、アコーディオン、ハーモニカなどの楽器が演奏できたり、ラップのような歌を歌うことができたら訴えが届きやすいのだろうと、音痴の私は思うのでし た。

 16 日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇から気になって句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇ひらめきは老躯にもあり風光る(横浜市・田口二千陸:金子兜太選)
 ある、ある、なめんなよ。「老人」ではなく「老躯」です。


◇春の夢少し下向く乳房かな(甲府市・藤巻嘉秀:金子兜太選)
 こういう句は好きですが、意味が分かりません。経験不足か知らん?

◇とどのつまりはこの春山の土の中(香美市・甲藤卓雄:長谷川櫂選)
 最後は春の山の土に帰るということでしょうか?
 選者によると虚子に<春の山屍(かばね)を埋めて空(むな)しかり>があるそうです。

◇春の田に流れ着きたり山の水(藤井寺市・岡田章:長谷川櫂選)
 遠き旅路の果てに着いたところが春の田であった。幸せな山の水です。
 私の故郷では今ではダムが出来て山の水を田んぼに配る配管が廻らされていますが、その昔は地下水を汲んで水田を耕していました。「水泥棒」などという言 葉も懐かしい。

◇春愁十二音では言へぬなり(名古屋市・可知豊親:大串章選)
 「春愁(はるうれい)」で5音を使って後の12音で春愁を表現しなければならない、難しいですね。でも、この句は大成功です。

◇鉋屑(かんなくず)のような眼をして山笑ふ(さぬき市・野崎憲子:大串章選)
 「鉋屑のような眼」とはどんな眼でしょうか?

◇見てもらひたきひとに見せ雛納む(群馬県東吾妻町・酒井せつ子:大串章選)

 見てもらいたき人を昔曰くのあった人と色っぽい句だと読みました。

◆朝日俳壇
 佐佐木幸綱さんの選がなくどうされたのかと思っていましたら、俳壇、歌壇のページに「欧羅巴日記」というコラムが掲載されておりヨーロッパ旅行中とか。

◇冬眠を終えし蛙が来る頃と睡蓮は巻き葉を広げて浮けり(岐阜県・棚橋 久子:馬場あき子選)
 童話か童画を見るようです。

◇樹皮殺(そ)がれ木肌の白き桃の木が立ち並び寒き雨ふる(福島市・美原凍子:馬場あき子選)
 桃の木は冬の寒さで皮が殺がれるのでしょうか?

◇厨房に入らずの夫がにこにこと料理番組よく視るふしぎ(松戸市・猪野富子:馬場あき子選)
 厨房に入らずとも料理番組は楽しいものです。「視る」がいいですね。

◇草萌えて春の雨音柔らかにチキンカレーを午後より煮込み(岡山市・佐藤茂広:馬場あき子選)
 こちらは男性がチキンカレーをコトコトと煮込んでいます。「春」ですね。

◇物ってさ考えてみたら不思議だね愛は終わっても指輪ここにある(東京都・上田結香:高野公彦選)
 そうですね。

◇夫というひと在りし日へふたひらの手を合わせつつ北へ向きおり(福島 市・美原凍子:高野公彦選)
 美原さんは福島の前は夕張にお住まいだったとか。

◇このたびは鍵分かち持つ人のある娘の引越しに春の雪やまず(秋田市・ 関口裕一:永田和宏選)
 別れの歌あり、出会いの歌あり、人生は愉しいものです。

◇レジ打ちが一拍遅れる新人のカウンターにはうららかな列(八王子市・青木直子:永田和宏選)
 上の句を読んでいくと殺気だった人の列かと思いましたが、そんな新人の仕事振りを優しく見ている「うららかな列」が良いですね。

◇「おれたちはただのマウス」南相馬の放射能浴びし若きらは叫ぶ(平塚市・三井せつ子:永田和宏選)
 青年が叫ぶように、フクシマを人体実験の場としようとする輩がいます。
 昨年の5月に福島県は「県民健康管理調査検討委員会」を設置し全県民を対象に健康調査を長期間にわたって実施すると決めました。この委員会の座長は「放 射線の影響はにこにこ笑ってる人には来ない、くよくよしてる人に来る」とカルト教団のようなことを平気で言っている原発ムラの「科学者」山下俊一です。こ の一事でその性格が人体実験であろうことが推されます。
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