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12/06/16 正義って?
 昨夜はそぼ降る雨の中、関西電力本店前での大飯原発再稼働に抗議する集会に参加して きました。前回(8日)も雨の中400人(しんぶん赤旗)が、昨夜も雨にも拘わらず前回より大勢の人が集まっていました。参加者は中年の男性、女性、夫 婦、若い女性、男性と子ども連れの女性、そして私のような老人と日を増すごとにバラエティに富んできています。
 誰にも強制されない自発的に参加する個人の集まりは国や電力会社にとって脅威に違いないと思います。

 関西電力のビルから足早に逃げるように退社する社員(非正規雇用の労働者も多いでしょう)らは原発推進の労働組合の組合員、OBだから原発に自分の身体 も家族も差し出すつもりでいるのでしょう か?
 誰か内部から声を出す人はいないのでしょうか?勇気を持って声を上げて欲しい。大企業の社員の地位より放射能で世界を汚すこと、人の命が大事だと思わな いのでしょうか。

 昨夜、首相官邸前には1万1千人の人が集まったそうですが、マスメディアは無視、なかったことにしたいようです。タイミングよくオウム真理教の残党の逮 捕や、 芸人の再々婚の話題が大事だとでも思っているのでしょうか?
 テレビではNHKも報じなかったとTwitterに書かれていました。私はテレビをほとんど見ませんので。

 ネットで見る新聞では、毎度のことですが、しんぶん赤旗だけが1面で報じていました。いくらかまともな報道を続けていた東京新聞も報じなかったそうで す。

 この時間に枝野経産相が大飯原発の再稼働を発表しているようですが「原発事故が起こっても直ちに影響はない・・・」などと言っているのでしょう。
 野田、枝野、細野らの言うことなど誰が信用していますか?利権に絡む人とバカ以外で。
 実しやかにツッコミもなしで政府の言い分を垂れ流すのは、大本営発表を書かされてきた歴史に学ばない人たちばかりなのでしょうか。

 歌人の俵万智さんのツイートにこんなことが書かれていました。息子さんとの会話。

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 「先生ってさあ」と息子。「よく、前を見なさい!って言うよね」。まあ、あんたがよそ見ばっかりしてるからじゃない?「でもさあ、オレにとっては、見て いるほうが前なんだよね」…ん?
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 この国の権力者やマスメディアの連中は、小学生並みに自分たちは正しい、自分たちが正義だとでも思っているのでしょうか?

 Twitterで長野県上伊那郡中川村の村長・曽我逸郎さんの発言を知りました。「村議会6月定例会 「国旗と国歌について村長の認識は」との一般質問を頂きました」(中川村・村長からのメッ セージ)

 議員から「
国旗と国歌につ いて村長の認識は」という一般質問に対して答弁原稿など村長からのメッセージとして公開されています。原文をお読みいただきたいのですが、私の勉強のため に要約させていただきます。

 質問は「小中学校の入学式や卒業式で国旗に礼をされていないようだがなぜか?」と村長の考えを質すものでした。
 それに応えて曽我村長は、
 1.日本が世界中の人々から尊敬され、愛される国になって欲しいと熱望している。
 2.理想の国の姿、それは55年以上も前に日本国憲法の前文で宣言されている。
 3.しかし、現状は憲法の理想とは大きくかけ離れている。一度でも憲法に誓った理想を本気で目指したことは一度もない。
 4.福島の子どもたちはかつての基準なら高汚染とされる地域に放置され、沖縄は米軍基地を押し付けられている。
 5.しかし、この国が誇りにできないから国旗に礼をしないのではない。
 6.憲法が名誉を掛けて誓った理想を足蹴にしているにもかかわらず、一部の人たちが国旗や国歌に対する態度を声高に要求し、人々を従わせようとしてい る。
 7.このような空気に抵抗することで、日本はどういう国であるべきかを一人一人が考えを表明し、自由に議論する空気が生まれることで日本が良い方向にす すむようになればよいと考える。

 要約が下手で曽我村長の意が十分伝わらないことでしょう。繰り返しますが、原文をお読みください。
 中川村は天竜川流域の人口5200人余りの小さな村、飯田から南に下ったことはありますから今度は飯田から中川村、駒ヶ根、伊那辺りをサイクリングして 見たくなりました。

(前 略)
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの 安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある 地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふこと は、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

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