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12/07/02 大飯再稼働
 馬鹿 に している。
 東京電力福島 第一原子力発電所の事故原因も解らないに、当然その対策も解らないなのに、関西電力はこの1年数ヶ月原発に代わる電源の確保の努力もしていないのに、免震 重要棟などの安全対策もなされていないのに、電気が足りないという需給の予測も関電の言いなりなのに大飯原発は再稼働されました。

 再稼働はされました が、これからは「原発止めろ」の声を上げなければなりません。

 また、先週末には首相官邸前には20万人、大阪の関電本店前に2200人、名古屋の関電東海支社前に300人、京都の関電京都支店前にも300人、全国 でいくつの抗議行動が起き何万、何十万の人が自分の意志で抗議の声を挙げただろう。直接行動に参加できなかった人も含めると何千万の人が「再稼働反対」と 叫んだことだろう。

 国民の声を「音」としか聞こえない首相に期待することなどできない。

 一昨日から昨夜に掛けて福井県おおい町の大飯原発に続く道で数百人の非暴力の抗議行動が行われ、関西電力という私企業は警察という国家権力の力を借りて まで再稼働をさせました。
 陸上の唯一のルートを封鎖された関電は、運転要員や幹部、牧野経産副大臣やNHKなどの取材クルーを海上からこっそりと入構させる異常さでした。こんな 立地で事故が起きたらどうするのでしょう。

 一昨日の夜には自転車を担いで朝一番の電車で大飯の現場に向う計画でいましたが、夜半からの雨で断念しました。身一つででも行けばよかったと Ustreamでの中継映像を見ていて残念でなりませんでした。
 こんどから、迷ったら行動することにしましょう。

 オンラインの中継が終わり、一夜明けて色々のことが分かってきました。マスメディアはその一端を数秒、百文字ほどでしか報じませんが、インターネットの 世界では細かに報じられています。

 Twitterの情報では、参加者の逮捕者もゼロ、夜中に撤収、清掃もしてゴミもゼ ロだったようです。

◆インターネット上の記事や写真
 今回の大飯の現場に私がフォローしている人の何人かが駆けつけていました。
 その中のお一人、グラフィックデザイナーの若野桂(もしの・かつら)さんに同行されていたカメラマンの
FMK(@FumikoKawazoe)さんが撮影された写真41枚がフェイスブック にアップされています。是非ご覧ください。http://goo.gl/xqPwF

 また、「隠れんぼ中(suzuki_juju)」という青年のブログ「大飯原発の再稼働について、現場で起きていた本当のこと」も新鮮で感じることが多かった。この記事も是非お読 みください。

 他にも感動した写真がありました。
 1枚は機動隊と市民が睨み合う前線で、黄色い花を機動隊員の腕につけている女性の写真と、同じく前線の機動隊員に傘をさしかける二人の女性の姿を写した写真です。

◆非暴力の闘い
 非暴力と無抵抗は違うように思う。非暴力の抵抗が昨日も行われました。
 押しつぶそうとする機動隊に対し、対面すると手を出した殴ったという口実を与えるために参加者は機動隊に尻を向け両手を上げる行動にでていました。で も、隊列を崩してはいませんでした。

 マガジン9条に佐藤潤一さんが非暴力 について書かれています。http://www.magazine9.jp/kaeru/120627/index.php

 佐藤によると「『非暴力行動』というのは、『社会を変えようとするために、暴力的な手段を使わずに行動すること』」とのこと。
 非暴力行動には次の4つの種類があるそうです。
 @関節コミュニケーション:活動をニュースなどで報じてもらうことにより一般に問題意識をもってもらう。パレード、イベントなど。
 A直接コミュニケーション:問題の当事者に直接訴えかける。官邸前、関電前デモなど。
 B非協力:ボイコット。料金不払いなど。
 C直接行動:体をはって問題の行動をとめることで相手が無視できない状況を作る。辺野古の基地建設反対運動やローザ・パークス事件など。

 参加しやすさと、相手に与える影響の大きさとは反比例します。

 東芝、日立、三菱などの原子力産業の製品はできるだけ買わない、反原発運動を正しく報じないNHKとの受信契約を結ばない(解約する)、電気料金を口座 振替から請求書払いにする、テレビも見ないエアコンも付けないで電気もできるだけ使わない、時間があれば抗議集会へも参加することが、軟弱な私の精一杯の 非暴力の闘いです。

◆序でに
 事故ばかり起こしているから未亡人製造機と呼ばれるアメリカ海兵隊の輸送機オスプレイの沖縄普天間基地への配備について、軍事評論家(否、今では日本国 の防衛大臣)の森本敏は、53年前に小学校に米軍機が墜落して17人の子どもたちが犠牲になったその日(6月30日)に沖縄に行って説明をしたそうだが、 アメリカの走狗ごときの「説明」で沖縄を説得できるはずもありません。
 アメリカ軍基地の問題も原発の問題も根は同じ、宗旨国アメリカの意に沿おうという対米従属の傀儡政府の施策なのです。

 日米安保条約を破棄するしか、アメリカの51番目の州と呼ばれる不名誉から抜け出せない。
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